この和歌短冊は、以前、東京の古書店から買い求めたものであるが、時期的にちょうどよいのでご紹介を。

「早春若菜」題で詠まれた和歌で、適宜表記を改めて書くと、
初わかな摘む手にさゆる春風を袂にためて帰る野辺かな
作者は、短冊裏の小札に、「景樹翁御弟子/柳原安子御方/桂芳院殿ト号」とあるように、江戸時代後期の歌人・柳原安子。
和歌を香川景樹に学び、桂園派の女流歌人として知られた。
一昨年、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で仲間由紀恵が演じた柳原白蓮の高祖母に当たる。
一般にはあまり知られていないが、柳原安子には自筆歌集(ただし未見)や、父の死の経緯を綴った『夢のなごり』といった著作もあって、相当に文才のある女性であるといってよい。
こうしてみると、血筋というか、文学的センスは遺伝するものなのかもしれないという気がする。
若菜摘みは、(主に女性が)早春の野に出て若菜を摘むことで、新年の行事。
先日、旧正月を迎えたばかりの今の時期にふさわしい話題かと思って取り上げた。


「早春若菜」題で詠まれた和歌で、適宜表記を改めて書くと、
初わかな摘む手にさゆる春風を袂にためて帰る野辺かな
作者は、短冊裏の小札に、「景樹翁御弟子/柳原安子御方/桂芳院殿ト号」とあるように、江戸時代後期の歌人・柳原安子。
和歌を香川景樹に学び、桂園派の女流歌人として知られた。
一昨年、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で仲間由紀恵が演じた柳原白蓮の高祖母に当たる。
一般にはあまり知られていないが、柳原安子には自筆歌集(ただし未見)や、父の死の経緯を綴った『夢のなごり』といった著作もあって、相当に文才のある女性であるといってよい。
こうしてみると、血筋というか、文学的センスは遺伝するものなのかもしれないという気がする。
若菜摘みは、(主に女性が)早春の野に出て若菜を摘むことで、新年の行事。
先日、旧正月を迎えたばかりの今の時期にふさわしい話題かと思って取り上げた。