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夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

戸田柿本神社

2013-02-10 22:06:54 | 旅行
l益田市の戸田は、歌聖・柿本人麿の生誕の地と伝えられる。益田を初め、島根県の石見(いわみ)地方には、人麿に関する伝承や史跡が多く残り、この地と人麿との深い由縁を思わせる。

人麿は、今からおよそ千三百年前、天武、持統、文武天皇の時代に活躍した宮廷歌人であり、万葉歌人のうちの第一人者とされる。

和歌の神様にあやかって、学業の成就と歌の上達(笑)をお祈りした。
ちなみに私は、新古今集の人麿歌の中では、
  ささの葉はみ山もそよに乱るなり我は妹(いも)思ふ別れ来ぬれば
が好きである。これは、人麿が石見国の国司として赴任した際、現地の女性と知り合い、愛し合うようになったが、やがて任果てて京に帰ったときの歌である。(万葉集では、石見相聞歌として知られる長歌二首、反歌二首のうちの一首。)

万葉集には、「妻と別れて京に上り来る歌」というのもあり、
  石見の海打歌(うつた)の山の木の際(ま)より我が振る袖を妹見つらむか
と詠んでいるが、この「打歌の山」は、この神社に近い中垣町の大道山を想定する説があるそうだ。

そういえば、大学生の頃、万葉が専門の先生に、人麿や石見相聞歌について教わったっけ、と懐かしく思い出す。

高津柿本神社

2013-02-10 19:43:10 | 旅行
今日、訪れたのは、益田市にある二つの柿本(かきのもと)神社。

一つは昨年もこの時期にお参りした、高津町の柿本神社。五年前に、論文が書けますように、とお祈りしたら叶えていただいたので、そのお礼と今書いている論文の完成を祈願した。

その後、学業御守を新しくしようと社務所に行くが、誰もいない。昨年は、巫女さんと世間話をしながら御守を買ったのに。ベルを鳴らしても、声をあげて呼んでも誰も来ないので、途方に暮れてしまった。

小銭があれば代金だけ置いて帰ることもできるのだが、あいにく紙幣しかなく、しかも千円札を切らしている。さすがに御守一つに五千円は出せないので、いったん神社を出て近くの商店でくずしてもらい、再び境内に戻った。…このときは、神社の石段が非情に厳しく感じられた。

論文完成までの道は、決して甘くないぞ、心してかかれ、と神に諭されたように思った。

聖地巡礼

2013-02-10 18:36:40 | 旅行
冬の山陰が好きだ。
いつの頃からか、毎冬一度は山陰を訪れないと、寂しく感じるようになってしまった。

晴れの時もよいが、雪が降っている時もよい。一年で寒さが一番厳しい頃に行き、国道9号線を海沿いに走ると、日本の原風景を見る思いがする。
低く垂れこめた雲、鉛色の空、暗緑色の海、白い波濤…冬の国に来たという実感を覚える。

写真は、浜田港のマリン大橋。今日の天気は、晴れ時々曇り。聖地巡礼の様子は、またお伝えします。

三宮へ

2012-04-21 20:04:16 | 旅行
学会が終わってから三宮に出てきて買物のあと、街歩きを楽しむ。昨年夏の例会以来、久しぶり。

夕方から夜に移る時間帯は、街のたたずまいも刻々と変化していく。一方で、人々が大勢街に繰り出してきて、活気が溢れてくるのを感じ、気分が高揚してくる。

夕食は南京街近くの洋食屋アシェットでとった。ハンバーグとハヤシライスのセットが美味しい。また、世界各地のビールを楽しめるということで、デンマークのツボルクを頼んでみた。

今は珈琲店にしむらで酔いをさましながら、生徒の読書感想文を読んでコメントをつけている。なかなかよく書けているのが多く、嬉しい。

神戸の夜を楽しめるのもあとわずか…。。

大山祇神社

2012-03-31 22:50:40 | 旅行
今回の旅行の最後の目的地は、大三島の大山祇神社だった。

以前、職場のK司先生から、「しまなみ海道に行くなら、ぜひ立ち寄るべき」と勧められていたのだ。

実際、有名なパワースポットらしく、決して訪れやすい場所にあるわけでもないのに、多くの人が参詣していた。

今回、両親への感謝の気持ちから旅行へ一緒に行くことにしたが、そのおかげで愛媛や道後温泉にも初めて行けたし、自分ではなかなか行けないような旅館にも泊まれてよかったと思っている。