さて、久しぶりのシャワーでさっぱりし、少し明るい気持ちには
なったものの、体力のなくなっている私はものすごい疲れを感じ、
詰め所の看護師さんにお礼を言ってから、倒れるように
ベッドに入って、しばらく休憩しました。
ほどなく体の辛さは回復しましたが、夕方の検温ではまだ37.1度。
それでもあまりしんどい感じはなく、夕ごはんはまたきちんと起き上がって
食べることができました。
夜8時過ぎ、半分ほど寝静まった病棟に、夫と息子と母が訪ねてきました。
「電話で一応納得したようだけど、じかに会って聞いたほうが
ちびくまも納得するだろう。納得したらちゃんとできる子なんだから
一度病院で会わせておこう」
という母の考えだったようです。我が母親ながら短期間のうちに
なかなかセンスが良くなってきました。
さて、病室で一度ベッドに寝ている私の姿を見せてから、同室の
患者さんの迷惑にならないように、病棟の端の食堂に移動します。
「ねえねえ、おかあさん」
食堂の椅子に座った私の膝に息子が座って甘ったるく話しかけてきます。
「なあに?」
「おかあさんのノートパソコン、つかっていい?」
「・・・は?」
なんとちびくま、いつもは「おかあさんがお仕事に使うものだから
触らないでね」と言われている私の専用機に目をつけ、
「おかあさんはびょういんにいってつかっていないから、
ぼくがつかっていいかきいてみよう」
と心に決めてきたようなのです。
「・・・じゃあ、お利口にお留守番してくれているご褒美に、
お母さんがお家に帰るまで使っていいことにしようか」
と言うと
「やった~!おかあさんのノートパソコンつかっていい、って
おかあさんがいった!」
と嬉しそうに叫んだちびくま、夫と母に
「じゃあ、おうちへかえろうか」
息子よ、きみの用事はそれだけだったのか・・・
ともあれ、納得した息子は、ぐずることも全くなく、
「じゃあ、おかあさん、バイバーイ。13日にかえってきてね」
と言って、あっさりと帰って行きました。
その夜遅く、これまでずっと我が家に泊まっていてくれた母が
一度実家へ帰りました。
「じゃあ、ちびくまくん、おばあちゃんお家へ帰るわね。
また月曜日にくるからね」
と母が言うと、ちびくま、
「おばあちゃん、ちびくまくんのおうちにきてくれてありがとう。
げつようびにまたきてくれるんだね」
と答えたということです。
帰国直後、祖父母を全く受け付けず、ほとんど言葉も通じなかった
ちびくまを知る母にとっては、ちびくまの成長をしみじみと感じ、
感激で胸がいっぱいになる言葉だったに違いありません。
なったものの、体力のなくなっている私はものすごい疲れを感じ、
詰め所の看護師さんにお礼を言ってから、倒れるように
ベッドに入って、しばらく休憩しました。
ほどなく体の辛さは回復しましたが、夕方の検温ではまだ37.1度。
それでもあまりしんどい感じはなく、夕ごはんはまたきちんと起き上がって
食べることができました。
夜8時過ぎ、半分ほど寝静まった病棟に、夫と息子と母が訪ねてきました。
「電話で一応納得したようだけど、じかに会って聞いたほうが
ちびくまも納得するだろう。納得したらちゃんとできる子なんだから
一度病院で会わせておこう」
という母の考えだったようです。我が母親ながら短期間のうちに
なかなかセンスが良くなってきました。
さて、病室で一度ベッドに寝ている私の姿を見せてから、同室の
患者さんの迷惑にならないように、病棟の端の食堂に移動します。
「ねえねえ、おかあさん」
食堂の椅子に座った私の膝に息子が座って甘ったるく話しかけてきます。
「なあに?」
「おかあさんのノートパソコン、つかっていい?」
「・・・は?」
なんとちびくま、いつもは「おかあさんがお仕事に使うものだから
触らないでね」と言われている私の専用機に目をつけ、
「おかあさんはびょういんにいってつかっていないから、
ぼくがつかっていいかきいてみよう」
と心に決めてきたようなのです。
「・・・じゃあ、お利口にお留守番してくれているご褒美に、
お母さんがお家に帰るまで使っていいことにしようか」
と言うと
「やった~!おかあさんのノートパソコンつかっていい、って
おかあさんがいった!」
と嬉しそうに叫んだちびくま、夫と母に
「じゃあ、おうちへかえろうか」
息子よ、きみの用事はそれだけだったのか・・・
ともあれ、納得した息子は、ぐずることも全くなく、
「じゃあ、おかあさん、バイバーイ。13日にかえってきてね」
と言って、あっさりと帰って行きました。
その夜遅く、これまでずっと我が家に泊まっていてくれた母が
一度実家へ帰りました。
「じゃあ、ちびくまくん、おばあちゃんお家へ帰るわね。
また月曜日にくるからね」
と母が言うと、ちびくま、
「おばあちゃん、ちびくまくんのおうちにきてくれてありがとう。
げつようびにまたきてくれるんだね」
と答えたということです。
帰国直後、祖父母を全く受け付けず、ほとんど言葉も通じなかった
ちびくまを知る母にとっては、ちびくまの成長をしみじみと感じ、
感激で胸がいっぱいになる言葉だったに違いありません。