雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

高等部入試

2010年02月19日 | 驕らず焦らず諦めず
ついに息子も来月は中学卒業、そして4月からは高校生(のはず)です。
うちの地域では従来近隣には知的障碍、肢体不自由の子どもを
受け入れる特別支援学校はなく、

肢体のお子さんは中学か高等部から全寮制の特別支援学校に入り、
知的の子ども達は一般道では車で1時間以上もかかるところにある
2つの特別支援学校のどちらかに通うか
あるいは特別支援学校の近隣へ転居するかしかなかったのですが、

ようやく20年度からこの地域でも知的区分の高等部ができ、
22年度からは小学部・中学部の受け入れも始まることになりました。

高等部は義務教育ではないので、入試があります。
(とはいえ、高等特別支援学校以外では不合格になる例は
 ないそうですが)

息子が進学予定の高等部の入試は、国語15分・数学15分の筆記テストと
面接。
他に体育と作業学習については、夏休みの体験入学時に
既にアセスメントが済んでいます。

交流級で既に公立の推薦入試や、私立高校の入試があった後だけに
「テストに合格しないと高校には行けない」と思っている息子は
2月の初めからピリピリした緊張が目立つようになり、
担任のK先生があえてゆっくりしたペースを心がけてくれても
なかなかリラックスはできない様子でした。

でも、「自分は試験を受けて、合格して高校生になるのだ」という
誇りと自信を持って進学してもらいたい、という思いが
K先生と私の間で一致したので、全入なので心配はいらない、と
いうことは、あえて息子には教えないことにしました。

さて、いよいよ当日になった今日の朝は、肝が据わったのか
息子は緊張はしながらも、笑顔で張り切った様子です。
2人で一緒にバスを乗り継ぎ、無事学校に着きました。

高等部の入試に来ていたのは、なんと男子ばかり息子を入れて
たったの3人。
控え室で先生から諸注意を聞いた後、子ども達は先生に誘導されて
試験の部屋へ。親は控え室で待機です。
筆記試験が済んだ後、先生が控え室に入ってきて
「筆記が済みましたので、今日の試験問題、貼っておきますね」

国語はひらがなのなぞり書きから、絵をみて名前をカタカナで書く、
ひらがなを漢字に直す、ひらがなをローマ字に直す、
簡単な読解問題
数学は、単位の換算、図形問題、計算問題が数問、
文章問題が2問。

中学の間、小3~6レベルのプリントを何度も反復学習してきた
息子にとっては、丁度よいレベルの問題でした。
2番目に面接を終えて、担当の先生に付き添われて戻ってきた
息子は、「頑張ったよ。難しくなかった~」とニコニコ。

一度家に帰ってから、「入試を頑張ったご褒美」にガストへ
行きたい、という息子のリクエストに応えて
2人で日替わりランチを食べに行きました。

「3月1日が合格発表だね。合格できるかな~」
自信半分、不安半分、息子は結果を楽しみにしているようです。