雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

入院2日目(2)

2006年10月20日 | 入院生活
昼前には主治医Fドクターが診察に来てくれました。
「どうですか~?」と訊かれて
「元気で~す」と答えると、「またこいつは(ーー;)」という
顔をするドクター。
ハンマーであちこちを叩いて腱反射の様子を見ていましたが
「あれ~?初め診察したときは、まだ結構しっかり反射が
 出ていたんだけどね。もうほとんど出なくなっちゃってるよ。
 ちょっと麻痺が進んだみたいだね~。
 まあ、グロブリン入れても、すぐ進行が完全にとまるわけじゃ
 ないからね。だんだん効いて来るから、のんびり行こう。
 万が一気分が悪くなったり息苦しくなったりしたら
 すぐ看護師さんを呼んだらいいからね」
でも、自分では麻痺が進んだという自覚がなくて、健康的に
お腹がすき、食欲も旺盛、もりもり元気という感じだったのでした。

今日は朝から点滴していたので、昼食をはさんで2時半ごろには
点滴が終了しました。
やっと自由になったのを見て、看護師さんが
「体を拭きましょうか」と言ってくれました。
温かいタオルで背中を拭いてもらい、まだ腕が利くので
他の部分は自分で拭いて、下着も着替えてさっぱり。

テレビではちょうど「僕カノ」の再放送をやっています。
横になってテレビを見ていると、急に寒気と頭痛がしてきました。
「夕方になって冷えてきたのかなあ」と思いながら布団のうえに
毛布をかぶり震えているところに、看護師さんがやって来て
「気分どう?なにか変わったことない?」と訊いてくれたので
「なんか急に寒気と頭痛がしてきました~」と言うと、
「一度体温はかってみようか」

体温は38.4度にまで上がっていました。
「そりゃ、寒気も頭痛もするわな~」とひとり納得していると、
電話で主治医の指示を仰ぎに行った看護師さんが
「ドクターの指示で、座薬入れさせてもらいますね」とにっこり。
「意識がしっかりしてるんやから、飲み薬でいいのに~」と
思いながら、おとなしく座薬を入れてもらいます。
ああ、なんで腕と足が動かなくなったくらいで
こんなあられもない姿を他人に見られないといけないのか・・・
(でも、男の看護師さんでなくて本当に良かった)

座薬はよく効いて、30分ほどで体は随分楽になりました。
そこへ運ばれてきた夕食は、しっかり完食。
ご機嫌でテレビも少し見、昨夜はあまりしっかり眠れなかったせいか
今日は消灯の9時を待たずにとろとろと眠り始めていました。

ところが。
再び強烈な寒気と頭痛を感じて目が覚めました。腕時計を見るとまだ
10時です。体がとてもだるく、息もぜいぜいと苦しい感じがします。
ナースコールを押すとすぐ看護師さんが飛んできてくれました。
再び熱を測ると38.6度。吐き気もしはじめました。
でも、「ごめんね、夕方に座薬入れたばかりだから、次は
まだ入れられないの。とりあえず氷枕持って来るわね。
ドクターに電話して指示をもらいますから、ちょっと我慢しててね」

ドクターの指示は「規定の時間があくのを待って、もう一度座薬」
かくして私は2時間の間毛布にくるまってガタガタ震え頭痛に耐える
羽目に陥りました。途中で吐き気に耐えられなくなり、点滴台を杖代わりに
トイレまでよろよろと歩いて行ったは良いのですが
いざ部屋へ帰ろうとするとトイレの入り口で身動きできなくなってしまい、
通りかかった看護師さんに車椅子でベッドまで連れ帰ってもらいました。

やっと12時になって、看護師さんが座薬を入れに来てくれました。
随分体力を消耗したのか、「少し楽になってきたなあ」と思いながら
吸い込まれるようにすうっと眠ってしまったのでした。