雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

義理だから、もっと嬉しい。

2016年02月16日 | わたしたちにできること
息子、勤め始めて何とか1年が過ぎました。
初めて自閉症や知的障害の人と一緒に仕事する方たちにとっては、毎日が「?」の連続だったかもしれませんが、
職場の人たちの、温かい理解とサポートのおかげで、様々な仕事を体験させていただき、本人も少しずつ
「働く自分」への自信をつけていっているようです。

そんな彼ですが、なんと今年は「義理チョコ」ならぬ「義理お菓子つめあわせ」を職場でいただいてきました。
「○○くん、いつもありがとうございます」のカード付。

これまでも、女性の担任の先生や、福祉事業所の職員さんや利用者さん仲間から「義理チョコ」をいただいてくる
ことはあったのですが、今年の「義理」は母の方が嬉しかったです。
なんだか、「職場の一員として認めてますよ」と言ってもらったみたいで。
「○○さん」でなく「○○くん」だったのも、なんだかほっこりしてしまいました。
「可愛がってもらってるのかな~」なんて。

お菓子はあまり食べない息子、いただいた中から自分の分を少し残して、あとはいつもお世話になっている
障害者卓球サークルのおやつとして提供したようですが、なぜか好きではないはずのチョコレートは自分の手元に
残したようなので、「バレンタイン」=「チョコレート」ということはわかっているのかもしれません。

男性にとっては「義理でもうれしい」ことも多いらしい、バレンタインのチョコですが、私にとっては
「義理だから、なおさら嬉しい」職場での気遣いでした。

元気に働いております。

2012年06月08日 | わたしたちにできること
あまりに更新をサボっていたら、「更新してへんからテンプレート無効にしたよ」とgooから通知が来ましたので、慌てて書き込んでおります。(やっぱりここは青空でなきゃ)

長い間音沙汰がないと、「また再発したの?」とご心配いただく向きもあるのですが、投薬と定期的な経過観察はまだ欠かせませんが、今のところ状態も安定して元気に過ごしております。

実は、昨年度は、息子の通う特別支援学校のPTA副会長を務めることになりまして、まあ、ご他聞にもれず、この仕事が忙しい忙しい(笑)。
とにかく、まだ知的の子どもたちにまで門戸が広がって間もない学校ですので、PTAの自主活動とか、元気に走り回れる子どもたちのための環境整備とかがほとんど無い状態で、そこに従来在籍していたタイプの子どもたちと、新しく受け入れの始まった、元気な知的の子どもたちとその親たちのニーズをうまくすり合わせて、新規事業を立ち上げていく段階です。

私から見てもさらにパワフルで熱い会長と「漫才コンビ」と呼ばれながらただただ駆け回った23年度でしたが、幸いにも仲間たちの協力や、学校管理職の理解や、先生方の応援にも恵まれ、「こんなことができればな~」と考えていたことが少しずつ形になってきています。

繁忙時にはほとんど毎日のように学校に顔を出しているようなときもあり、とにかくあちこちに頭を下げる機会が増え、正直「しんどくない」と言えば嘘になるのですが、ただただ前例を踏襲しているのとは違って、

「自分たちの欲しいもの」「自分たちが実現したいもの」のために働けるのは、「楽しいしんどさ」だな、と思っています。「お客さん」のつもりでああだ、こうだ、と文句を言っていたばかりの時と比べて、学校という場に頭を突っ込んだことで、ああ、それでだったのか、と理解できたりしたことも増え、

「あせらない」「おこらない」「あきらめない」という、息子に接するうえで自分にずっと言い聞かせてきたことって、学校にもあてはまるんだなあ、とまた新発見。

学校内を走り回るのに(廊下は走らないようにしませう)、杖をついていてはまどろっこしいから、とかなぐり捨てて働いていたら、そのうち筋力がついて、5年ぶりに杖なしで動けるようになった、というのも思いがけず嬉しいご褒美です。

CIDPを発病した時、あのまま寝たきりになったかもしれない体、これからもいつ動けなくなるかしれない体ということを考えれば、今こうして誰かのために元気に働けるというのは、とても幸せなことだと思います。

高校生の学習指導の内職もほそぼそと続けながら、今年もまた一般役員として、昨年自分が主になって企画運営した事業を定着させるべく、頑張っています。

とは言え、我が家の息子ももう高等部3年生。少しずつ後進に仕事を譲り渡して、息子の今後のためにも動き始めなければならないなと思っています。

「元気に明るく働くおとな」になりたいのは、実は「親も」なのですよね。

A Happy New Year!

2012年01月01日 | わたしたちにできること
あけましておめでとうございます。

色々ありすぎたこの1年、このお正月は「おめでとう」を控える
傾向にあるとのニュースも各所で見ましたが

大きな犠牲を払いながらも、こうして人が支えあい、
ながら、新しい年を迎えられたことを寿ぎたいと思います。

私個人にとっては、2006年のCIDP発病以来、毎年が
波乱万丈で、特に2010年はこれまでの10年でも一番と思えるほど
あれこれあった1年でしたから、2011年は今年こそ平穏で、と
願いをこめた年であったわけなのですが・・・

私の生まれ育った町・神戸がそうであったように、
傷つき、倒れた街が、人々が、また立ち上がり、息づき、
新たな明日を、未来を描いてゆける日が来ることを
祈ってやみません。

自らが傷ついたからこそ、人の傷を癒す術を知り、
自らが痛みに耐えたからこそ、人の痛みがわかるようになる。

史上例を見ないほどの厄災を生き抜いてくださった人たちに
今、心の傷を抱えながらも必死で生きていてくれる人たちに

生きていてくれてありがとう、と心から伝えたいと思います。
どうか、皆様にとって、少しでも穏やかな、幸せが実感できる
一年となりますように。

イオンの黄色いレシート~さらにその後

2011年04月30日 | わたしたちにできること
イオンからいただいた「黄色いレシート」運動の寄付金ですが
これに自分たちの募金も足して、
復興作業のために必要な長靴・作業用手袋・使い捨てマスクを
購入し、被災地にお届けすることが出来ました。

間に入ってくださったのは、ネット上でお知り合いになった
ママさんと、その方からご紹介いただいた、現地宮城県の
NPO法人の代表を務めるママさん。

どちらも、自閉症・発達障碍の子どもを育てる母親であると
共に、その力を地域の自閉症・発達障碍児・者のために
役立てて、児童デイや就労支援など、様々な活動を精力的に
されている方々です。

宮城のNPO法人では、震災直後から現地で積極的に
巡回活動等を行って、関連団体や個人への物的・人的支援を
続けておられ、

そのネットワークを通じて、私たちの送った支援物資は
石巻の特別支援学校の先生方やそこに避難しておられる
障碍児家族の皆さんの手に渡ったようです。

ご自分たちの生活もまだ通常どおりとは行かない中、
本来の事業だけでも忙しいのにも関わらず、
現地ニーズとのマッチングをしてくださったおかげで

先生方や生徒さんも多くが被災し、ご当人やご家族がお亡くなりに
なったケースもあったと聞く、特別支援学校に
間接的にでもお役に立つことが出来て、私たちの気持ちも
無駄にならずにすんだと感謝しています。

TVでは復興の兆しを伝えるニュースが目立ちますが
阪神のときもそうでしたが、最初に立ち上がるのは
道路や鉄道などのインフラ、そして全国的な組織と
資金力を持つ大企業。
地域で、地域の人々と支えあってきた、小さな企業や
商店、そして一瞬で何もかもを失った個人が
再び立ち上がるには、長期にわたる物的・人的支援が
欠かせません。

間に入ってくださった宮城のNPO法人さんも
その例外ではなく、支援事業の火を消さないために
頑張っておられます。

支援金の振込み先は下のとおりですので、是非
ご協力をお願いいたします。

ゆうちょ銀行
記号:18140
番号:26397141
口座名義:特定非営利活動法人みやぎ発達障害サポートネット

しちじゅうしちぎんこう
七十七銀行
なかけちょうしてん
名掛丁支店 普通口座
口座番号:5958962
口座名義:特定非営利活動法人 みやぎ発達障害サポートネット
     理事長 大塚美智子

※なお、みやぎ発達障害サポートネットさんは認定NPOなので
5000円以上の寄付金に対しては所得税控除が受けられるそうです。

イオンの黄色いレシート~その後

2011年04月11日 | わたしたちにできること
イオンの本部からは、
「お気持ちは嬉しいが、黄色いレシートは地域の皆さんが
地域の福祉団体を応援したいという気持ちからいただいたものなので、
義援金とは関係なく、受け取って欲しい。もし気持ちがあるなら、
店頭での義援金募金等に協力してほしい」
とのメール回答が来ました。

その後、最寄の登録店舗から、寄付金受け取り関係の
書類が届いたので、店の責任者の方に問い合わせてみました。
すると、やはり、黄色いレシートと義援金は別事業として
やっているものだし、寄付金(イオン用のプリペイドカードで
もらえる)の換金は不可、ということになっているので、
義援金に回す、というのはやはり認められない、とのこと。

その代わり、会の活動として、どこかしかるべき受付先を
探して、そこに寄付するための支援物資を購入するのは
かまわないとのことです。
(通常は、事前に購入申請を出した品目以外は
 原則認められません)

地方公共団体単位で個人や小口の物資を受け付けているところは
少なそうですが、関西の自治体や民間のボランティア団体では
いくつかあるようですし、そういうところをあたって
何かお役に立てる方法を探してみようかと思っています。

支援物資受付情報のサイト↓
お願いタイガー!災害版」
必要物資・支援要求マップ 311help.com
こんな物資を求めています|東北関東大震災・共同支援ネットワーク
東日本大震災 支援物資/ボランティア登録募集

「イオンの黄色いレシートキャンペーン」登録団体の皆様へ

2011年03月14日 | わたしたちにできること
私の属する地区の自閉症児親の会は、イオンの
「黄色いレシートキャンペーン」の登録団体です。
各種福祉団体、ボランティア団体など、主に地域福祉に
関わる団体が登録団体として、最寄の店舗に
専用ボックスを設置していただけます。


毎月11日には、全国のイオングループの店舗で
黄色いレシートが発行されます。
イオンでお買い物をした方が、そのレシートを
登録団体のボックスに入れてくださると、
当該売り上げ高の1%を
イオンから登録団体に寄贈してくれるというシステムに
なっています。

これはイオングループの社会貢献活動として
行われているもので、2009年度には、その寄贈額は
全国で2億6千万円を超えました。

本年度も、もうすぐ各団体への寄贈が行われるはずです。

そこで、私は今日、イオングループへメールを出しました。

私たちの会への寄贈を辞退すれば、その分を
今回の東北・関東大震災被災地への義援金または
支援物資に換えていただけないか、と。
そうしていただけるのなら、至急、会のメンバーへの
承認をとりつけます、と。

返事はまだいただいていません。
でも、同様の声が多ければ、動いていただけるのでは
ないかと思います。

私たちだって支援はあれば助かる。でも、今は
もっともっと困っている人たちのところへ、
私たちに寄せられた善意を送ってあげて欲しい。

福祉施設や、現地での復興対策のために使ってもらえれば
決して黄色いレシートを投函してくれた人たちを
裏切ることにはならないはずです。

もし、このブログをご覧になっている方で
黄色いレシートの登録団体に属している方、属している
団体をご存知の方、
賛同してくださるならば、同様のメールをイオンに
送ってくださるよう、呼びかけていただけませんか。

イオンという一大企業に動いてもらえれば、
金額の面でも、物資調達の効率の上でも
きっと私たち1人1人が動くより
現地の人たちのお役に立つことと思うのです。

どうぞよろしくお願いします。