雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

やっぱりRくん

2010年11月17日 | ちいさな幸せ
一年を通しての一大イベント、創作祭も無事に終わり、
学校生活もまた平常どおりに戻りました。

2学期も半ばになった今も、やっぱり息子の毎日の
学校生活での何よりの楽しみは、小学部のRくんとの
触れ合いです。

毎日、スクールバスが着くまで、Rくんが今日は乗っているか
どうか、どきどきしながら到着を待ち、
Rくんが乗っていれば、満面の笑みで迎えて
手をつないで小学部の教室まで連れて行き、

乗っていなければ、「ショック~」「がっかりです~」と
明らかにテンションが下がり、

スクールバスに乗り遅れたRくんがお母さんの車で
登校すると、またテンションが急上昇。
もちろん、自分の授業中にRくんが廊下を通るのを
見かけても、飛んでいくようなことはなく、
自分が今すべきことをわきまえて我慢している様子ですが

そのあまりのわかりやすさに、先生の方が思わず
「じゃあ、ちょっとだけ挨拶してきていいよ」と
許可を与えてしまうほど、なのだそうです。

基本的に他人とのコミュニケーションは受身の
姿勢の息子ですが、
Rくんに会いたさに、休み時間に小学部の教室まで
行ってきていいかの許可を担任の先生に求めたり、
小学部の先生に教室に入る許可を求めたり、

自分の次の予定を頭に入れて、Rくんとの遊びを
切り上げて教室に戻ったり、
小学部の行事の関係で教室に入れてもらえなかったときには
ひとりで気持ちを切り替えて別の行動に変えたり、

単独行動に必要な学びの機会をずいぶん与えて
もらっているようです。
強いモチベーションに支えられているだけに
どんな授業より意欲的に取り組めるのでしょう。

「授業そのものより、それ以外の時間の人とのやり取りから
 多くを学んでいくタイプ」と
担任の先生に評価される息子ですが

まさに今はRくんの存在が、彼にとっては人との関わりを
持つためのモチベーションであり、何より楽しい余暇活動であり、
円満円滑なコミュニケーションをとれたことへのトークン
(ご褒美)になっている感じです。

それでも、
「いっそのこと、小学部に入れてもらったら?そうしたら
 お勉強も給食も、ずっとRくんと一緒にいられるよ」
との母のそそのかしには
「それはないよ。僕は高等部の生徒なんだからね」
と、クールに答えるところは、

やっぱり「高校生のお兄さん」としてのプライドなのかも。