雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

頭に来た?

2009年04月18日 | 楽しい学校生活
新学期が始まって、10日が過ぎました。
担任の先生こそ変わらなかったものの、障級では初対面の1年生と
2人のクラスになり、交流級のクラスメートの顔ぶれも変わって、
毎日緊張しながらも張り切って頑張っているようです。

帰り道には途中で何度か寄り道してくることが増えました。
好きな車を思う存分眺めることで、心身の緊張をほぐしてくるのでしょうが
それでも、帰宅後はばったりと寝てしまう日が続いています。

小学生の頃は「今しんどいんだよ」とばかりにこだわりが
きつくなったり、ささいなことでキーキー言うことがよくありましたが、
今の彼はそういうところも影をひそめてしまって、
ぱっと見は非常に落ち着いて行動しているように見えるので
彼の性質をよく知らない人には「新しい環境にも順調に順応している」と
見えてしまうかもしれないなあ、と思っています。

幸い、障担のK先生は、一見「平穏」な彼の姿の影に
どれだけの頑張りがかくれているかをよく知っていてくれるので、
意識的に「息抜きできる機会」を作ってくれています。

それでも、来月の修学旅行を控えて早速準備学習が始まり、
5月の頭には今年度初の授業参観があるという環境では
息子の頑張りもそのうち息切れするかもしれないなあ、と
思っていたのですが…。

昨日、連絡帳に書かれたK先生の言葉。
「頭のことで気になっているのですが、つむじの右側、けがか何か
 されていますか?昨日はねぐせかなと思っていたのですが、
 今日改めて見ると、なんだか薄くなっているような気がするのですが」


…実は、私も気が付いてはいたのです。
3日前に息子の散髪をして、久しぶりに短く「いがぐり君」にしたところ、
どうもある部分が薄いような…。
でも、「ちょっと刈り方失敗しちゃったかな。息子には悪いけど
少し伸びたら目立たなくなるだろう」と思っていました。

が、先生から指摘されて、改めて間近からまじまじと見てみると、
1円玉大から10円玉大へ育とうとしている○が…。
初めて見たけど、本当にまあるく抜けるんだなあ、と
変な感心をしたりして。

ここ数年、嘔吐や発熱、という形で出ていた息子の疲れ。
今年はどうも頭にきてしまったようです。

幸い息子はなぜか「鏡を見るのが怖い」子なので
自分で気が付いて気に病むことはなさそうですし、
そんなことで周りからからかわれたりしないようには
学校側も気をつけてくれそうなのですが、

周りにわかりやすく荒れなくなった分、
こちらがアンテナをはっていないと
自分がつぶれるまで頑張ってしまうんだろうなあ、と

改めて息子のしんどさを突きつけられた気がしたのでした。



新学期

2009年04月07日 | 楽しい学校生活
今日から新学期。ついに中学生活最後の1年になりました。
息子は昨日から「明日は始業式だね~。ぼくは中3になるよ。
最上級生で、先輩さんだよ」と言い続けています。
新学期に向けて、緊張も自覚も強まっているようでした。

息子の中学には今年度から情緒級が新設されて、
息子は知的級からそちらへ移籍することになりました。
実は3年越しの移籍申請がやっと認められた形です。

F中にはこれまで情緒級がありませんでした。
1年生のときは知的級在籍者が息子を含めてわずか3人なので
なんとかなるとしても
2年、3年になったときに非自閉の子が中心の5人学級、6人学級では
息子のニーズに細かく沿ってもらうことは難しい、と考え、
中学への入学を機に、知的級から情緒級への移籍と
情緒級の新設を申請してもらったのです。

息子の担任は、これまでと同じ障担K先生。知的級には新しい先生が
就任されることになりました。
新入生を迎え、総勢5人となる障級在籍者に対し、K先生と
もう1人の先生、介助の先生と3人が担当する、という
恵まれた体制になりました。

気になるのは交流級のほうでしたが、これも昨年の交流担の
H先生がもう1年担当してくれることになりました。

その知らせを、「その日初めてわかること」に弱いことに配慮して
ちょっとだけ早く電話で教えてもらった日、
息子はそれまでおとなしくPCをしていたのが突然
部屋中をバランスボールに乗って跳び回り始めました。

小学生の頃は、春休みになるたびに
「ことしはなに先生のクラスかなあ~」を繰り返し、
見るからに不安そうな様子だったのに、最近はそういうことが
なくなったので、もう平気なのかと思っていましたが、
やはり内心は不安だったのでしょう。
事前に知らせてもらったことで、ほっとした様子でした。

ちょっとしたことではありますが、ただでさえ不安の強い息子には
とてもありがたい配慮です。
でも、こんな配慮ですら、一般には「1人だけ特別扱いはできない」と
いう理由で得難いのも事実。

学校や先生方の暖かい理解につつまれて、
今年も息子は恵まれたスタートを切れたようです。
「おかあさん、ぼくは今日から中3になったよ。
 これから1年、頑張ろうと思うよ」
帰宅してすぐ宣言した彼は、昼食を食べるとすぐ
爆睡してしまいました。
緊張しすぎ、張り切りすぎで疲れたのでしょうね。