雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

中2になりました。

2008年04月12日 | 楽しい学校生活
新学期が始まって早1週間。
学期の初めはいつもそうですが、息子は大張きりで
毎日学校で頑張っているようです。

始業式の朝。2年生は昇降口で自分の新しいクラスと教室を
確かめ、始業時刻までに新教室に入って着席して
待つことになっていました。

小学校時代はいつも担任や介助の先生がマンツーマンで
ついてくれていましたし、
昨年は前日にK先生と交流担のS先生と一緒に一通り
実際に移動しながら確認もできていましたので、

息子が自分1人で新しいクラスを確かめて新教室に行くのは
これが初めてです。(担任の先生の顔と名前だけは
前もって教えてもらえているのですが)

それで
「どうする?心配だったら、おかあさん、靴箱のところまで
 一緒に行ってあげようか?」
と尋ねると、
「ううん。ぼくは中2だから、1人で大丈夫」
ときっぱり返事が返ってきました。

あとでK先生に聞いたところによると、自分で
クラスと教室を確かめた後、障級の教室に荷物を置いて、
始業式に必要な体育館シューズを持って
間違わずに教室に集合できていたようです。

「私のほうではそういう指示は出していなかったので
 自分で考えた行動です」
と連絡帳にはありましたが、

息子に対する配慮でしょうか、前のクラスでも特に
息子が頼りにしていたり、息子に対して好意的だった
何人かのクラスメートがまた同じクラスになっていましたから

新しい教室、新しいクラスで緊張の色をありありと浮かべている
彼のことを手助けしてくれた子もいたのでしょう。

それでも、去年1年の学校生活が実って、
自分で段取りを考えて行動したり、特定の先生やクラスメートに
対しては、自分が困っていることを伝えたり、わからないことを
質問したりできるようになったことが

彼の「1人でできる」という自信を支えてくれているようです。
二言目には「ぼくは中2だから」と言うようになった息子。

はてさて、この1年間、どんな成長を見せてくれるでしょうか。

かわいい賞

2008年04月04日 | 楽しい学校生活
今日は離任式。
息子の通うF中学は普通学級が3学年合わせても11クラスしかない
小規模校ですが、なんと14人の先生方が異動になりました。
離任式自体は小学校と変わりないだろうと安心していたとおり、
特に混乱もなく参加してきたようです。

息子は交流級のお別れ文集(?)をもらってきていました。
クラスで撮った記念写真や、みんなに「一言ずつ」書かせたものを
まとめて、交流担が簡単な文集にしてくださったようです。

息子は
「○好きなもの
  TV(ちびまる子ちゃん、ニュース7)
  パソコン

 ○みんなへ一言
  1年間ありがとう
  楽しかったよ」
と書いていました。

こういう文集ではお決まりなのかもしれないけれど、どの子もどの子も
「このクラスで良かった」「最高のクラス」
「1年間楽しかった」
と書いていて、中学時代にほとんど良い思い出のない私は
とてもうらやましく思いました。

さて、その文集の2ページ目に、どの子が書いたのか、
クラスの1人1人にあげる「賞」と「一言コメント」が
一覧表にしてありました。

「かっこいい賞」とか「おもろいで賞」とか「頼れる子賞」とか。
うちの息子は「かわいい賞」で、コメント欄には
「みんなに人気ありまくり!」と書いてありました。

見た目も話し方もいかにも幼く、かわいいものが好きで
おとなしいキャラクターの息子は
クラスの仲間たち、特に女子から「弟とは違った可愛さ」があると
アイドルのようになっている、と
交流担からも障担K先生からも聞いてはいたのですが
やはりそんな感じのようです。

それは対等な関係とはいえないのでは、とK先生は心配もしてくれるのですが
少なくとも思春期に差し掛かった複雑な子どもたちが
息子に対して悪い印象を抱いていなくて
みんなに助けてもらえることを本人も喜んでいるということは

自閉症スペクトル圏にある中学生としてはとても恵まれていると
言ってもいいのではないかと私は思うのです。

「ありまくり!」という表現がいかにも中学生らしくて
笑ってしまいましたが、わが子を「かわいい」「みんなに人気がある」と
書かれて悪い気のする親がおりましょうか。

息子の奇妙さも怪しさも「この子らしさ」として受け止めて
できないところは助けてくれたクラスメートたち。
私からも「どうもありがとう」と伝えたいです。

夕方には、新しい交流担の先生が息子に会いに来てくれました。
「突然ですみません。でも、始業式でいきなり会うより、
 前もって担任がわかっているほうが安心してもらえるかと思いまして」
実は、あまり大規模な移動で、しかも離任式から始業式まで
日がないので、「事前に交流担の先生に会わせてほしい」と
お願いするのを遠慮していたのですが、
先生のほうからこうした気遣いをしてもらえるなんて、
本当に嬉しく思いました。

息子は早速、「ぼくはH先生のクラスなんだね」とにっこりして
「中2は先輩だからがんばらなくちゃ」とハッスルモード。

月曜日はいよいよ始業式。
中2の1年間も、息子の笑顔がたくさん見られますように。