雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

入院4日目(3)

2006年10月26日 | 入院生活
さて、看護師さんに点滴を調節してもらって、ポンプの警報が
治まると、ドクターは診察を始めました。
初診のときにしたように、手の筋力を調べ、
「ほう、腕はだいぶ回復しているね。まあ女性ならこれくらいかなと
 いうくらいの力は出ているよ」と言ったあと、
脚の筋力と、あちこちの腱反射を調べたドクター、う~んと
しばし腕組み。

「今日、帰りたいんだったよね」
「はい、できれば」
「う~ん・・・。家に帰って、トイレ以外動かないで寝ていられる?」
「えっ、それはちょっと・・・」
「今お家はどうしてるんだっけ」
「実家の母に来てもらっています」
「じゃあ、お母さんに頼んで、家事もお子さんの面倒も
 みてもらっって、寝ていたらどう?」
「いえ、それだと母が大変すぎます。それに、母も疲れてきているので
 この3連休は 一度家に帰ってもらおうと思ってるんです」

難しい顔をして、考え込むドクター。
「・・・先生、やっぱり今日退院するのは無理なんでしょうか」
「うーん。お子さんが心配なのはわかるから、帰してあげたいのは
 やまやまなんだけどね~・・・どうしたらいいかなあ」
「じゃあ、先生、あと3日だけ入院して、連休明けに退院、というん
 だったらどうでしょう?」
「え?できるの?」
「休みの日なら、夫の送迎をあてにできるので、子どもを
 専門の施設に預かってもらう手配ができます。
 それなら家もなんとか持ちこたえられると思います。
 でも、連休明けの火曜日にはどうしても帰していただきたいんです」
「うん、じゃあ、そうしよう。やっぱりね、もう少し安静に
 していたほうがいいからね。3連休だし、その方が安心だ。
 良かった良かった。じゃあ、火曜日の朝にもう一度検査と診察して、
 それで 退院ということにしようね」

ドクターは心底ほっとしたような顔でそう言うと、ニコニコして
去っていきました。
帰りに詰所に報告していったのか、すぐ看護師さんが
「じゃあ、一応10日に退院の予定でいいですね?」と確認にきました。
「はい。でも、それなら、お願いがあるんですが」
「なあに?」
「実は、昼も夜もずっと和食続きで、もう飽きちゃったんです。
 食事って1種類しかないんですか?」
「えーっと、常食なら2種類あるんだけど、食事制限なかったよね」
「はい、何食べてもいいと言われてます」
「じゃあ、今日から夕食は洋食に指定切り替えていい?
 退院まで洋食が出てくることになるけど」
「はい、お願いします」
入院が伸びるとわかって、私の頭にまず浮かんだのが
これだったのでした。(いやしい?)