雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

入院4日目(4)

2006年10月27日 | 入院生活
さて、そうこうするうちに、最終日の点滴も終了しました。
片付けにきた看護師さんが、「お疲れ様でした。これで終わりね」と
にっこり笑いながら、左手首の針を抜いてくれます。
私も「やっと自由の身です~」と応えました。

さて、それから、病棟の公衆電話から自宅へ電話をかけました。
いつもは電話の呼び出し音でパニックになる息子ですが
私からと聞いて即座に立ち直りました。
「もしもし、ちびくまくん?あのね、お母さん、今日お家へ
 帰る、って言ってたんだけど、お医者さんがね、
 もう少し病院にお泊りしないといけない、って言ってるの。
 13日の金曜日にはお家に帰るからね、それまで
 おりこうにお留守番していてくれる?」
「はい、ぼくは、おりこうにおるすばんしていてくれます。
 おかあさん、13にちにかえってくる?」
「うん、13日には帰るからね、待っててね」
「はい、まってます」

楽しみに待っていることが早く来るのは良いけれど、一時間、
いえ、一分でも遅れると混乱するちびくまの特性に合わせて、
退院の日はわざと遅めに伝えました。これなら、10日に
退院できればそれでOKだし、万が一また退院が延びても、
13日までに退院すれば、息子に嘘をついたことにはなりません。

それから、障害児タイムケアの施設に電話して、9日に終日
息子を預かってもらう手配をします。ここに行けば、大好きな
ドライブに連れて行ってもらえるので、息子は家にいるより
楽しめるはずです。7日は大学での療育があるし、8日は
既にガイドヘルパーさんとのお出かけをアレンジしてありますから、
これで母に帰ってもらっても、夫だけでなんとか3連休を
乗り切ることができるでしょう。

そして、手配した内容と、いつどこに息子を連れて行けば
いいかをメモに書いて、病院へきてくれた母にことづけることに
しました。

で、ふと気になったのが、お風呂のこと。私は先に点滴を
しないといけないので、後回しになったのだとばかり思っていたのですが
いつまで経っても呼びに来てくれる気配がありません。
それで、病室へ帰る途中で詰め所を覗くと、ちょうど今日私を
担当している看護師さんがいたので
「すいませ~ん、私はお風呂、何時からですか~?」と訊くと、
「えっ?ちょっと待って」と言って、慌ててどこかに電話をかけています。

そして
「ごめんね~。点滴してたり、熱があったりだったから
 お風呂は入れないんだとばかり思ってたのよ。
 でも今聞いてみたらお風呂OKだそうだから。
 もうお風呂場の片付けも掃除も済んじゃってるから、
 ちょっと待ってくれる?すぐに用意して、使った後は
 私が掃除しておくから」
「じゃあ、病室に帰って荷物取って来ます~」

病室で着替えやタオルをまとめ、浴室に行くと、さっきの
看護師さんがシャワーを浴びられるように用意をしてくれていました。
「ごめんね、バスマットもう片付けてしまってるから、
 病棟のタオルを敷いておくから。ここ閉めておくから、
 終わったら詰め所に声かけて。万が一気分が悪くなったら
 呼び出しブザー押してね」

さて、髪を洗うのも4日ぶりです。実は入院直前はもうシャンプーも
満足にできないほど腕の力がなかったのですが、今日はしっかり
頭を洗うことができました。
体を洗うのも、かなり力が入るようになっています。
おそるおそる風呂椅子から立ち上がってみると、これも
気合がいるものの、なんとか立てるようになっていました。
確かに回復してきている。ちょっと明るい希望が出てきました。