おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東北紀行/いぶりがっこの山内

2013年01月28日 | 旅(国内)
美麗な田沢湖を後にしまして
憧れの地に向かう前に
角館の街をブラブラ散策しました。



武家屋敷

角館には武家屋敷が立ち並ぶ
情緒ある町並みが残されています。



見学できる屋敷を訪問。







意外と倹しい佇まいなんですね。




佐藤養助商店 角館店

本店ではないけれど
秋田に来たから一応見学。




稲庭うどんが展示されてます。




絹糸みたい。綺麗ですね。




安藤味噌醤油醸造元

享保年間から醸造している老舗らしいわ。




店先に飾ってあったお雛様

こちらは愛媛出身の若女将のものだそうです。





こちらは奥座敷のお雛様






角館押絵という技法だそう。
ほぼ2Dですが表情豊かで躍動感溢れます。




お餅?

廊下に干してありました。
お正月の鏡餅かしら。


ちょっとお高い醤油は昔ながらの製法で
原料もシンプルな内容でした。
ただ、一番流通しているのはちょっと。。。
最近老舗でも甘味料や酸味料を
入れるところ、増えてますね。
脱脂大豆に無い旨味を補う為でしょうか。



さて、目的地に向かいます。



秋田と言えば…いろいろありますが
吊るしもの、保存食好きとしては
いぶりがっこの何たるかを知らずして帰れません。
秋田内陸部は雪深く日照時間が短いため
天日干しのかわりに燻して脱水して漬け込むので
独特の風味と食感が味えるのです。
そしていぶりがっこと言えば山内村。
20年前のガイドブックに掲載されていた
山内村のいぶりがっこ情報によれば
燻し小屋が開放されている風だったけれど
役場に電話してみたら山内村は横手市に併合されていて
開放している小屋…聞いたことない、との話。
そのかわり山内の鶴ヶ池荘の前にある産直に行けば
地元のお母さんたちが丹誠込めて仕込んだ
いぶりがっこが買えるよという情報を得て
早速行ってみました。





地元の主婦の皆さんが手がけたいぶりがっこ






味わいのマトリックスも記されてます



このいぶりがっこを作っている
おうちはここら辺にありますか?
と産直のおねえさんにお訪ねすると
バリバリの地元民らしく
事細かく教えて下さいました。
ということでその集落へ移動^^







燻し小屋らしき家屋が雪に埋もれてる



見せていただきたいな~っと思っていたら
雪かきをしていたおじ様に巡り会いました。
この辺でいぶりがっこを作っているところを
見せて下さるお宅はありませんか?と伺うと
ご親切に近所のお知り合いに電話して下さいました。
その時の会話の内容、単語2つぐらいしか解らなかった^^;
超流暢な秋田弁を聞けたようです。。。



案内されたお宅に到着すると
中から人柄の良さそうなご夫婦が現れました。
残念ながらいぶりがっこはもう吊るしてないとのこと。
11月ぐらいから大根を燻し小屋に吊るして
3~4日燻すことを1ヵ月程くり返し
糠などに漬け込む作業も既に終わり
ほとんど出荷に回してしまったとか。
今年は約1500本程仕込んだそうです。









ここに吊り下っていたのか。。。

桜の木で燻しているらしく
小屋の中はスモーキーな香りで満たされていました。
しばしイメージを膨らませて燻されているシーンを妄想(笑)
来年はもう少し早くおいで、
とおっしゃっていただきましたが
なかなかここへ訪れるのは・・・ね^^;
はるばる愛知から来た旨をお伝えすると
丹誠込められたぶりがっこを
何とプレゼントしていただきました。





ありがとうございます!!!





奥さんと記念撮影♪



休日の早朝にも関わらず対応して下さった役場の方
山内の燻し小屋までの道順を丁寧に教えて下さった産直のお姉さん
初対面の私たちの為にお知り合いを紹介して下さったおじ様
そしてわざわざ燻し小屋を開放して下さって
お土産まで下さったご夫婦に感謝感謝!
人の優しさに触れて涙が出てきそうになりました。





いぶりがっこ3姉妹

お土産にいただいたいぶりがっこと



第3回いぶりんピックで優勝した高橋朝子さんのと



無添加でシンプルな松井チエさんのいぶりがっこ。
大切に味わいたいと思います^^



ありがとうございました!!!

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