陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

さぁ、蓮舫<エリタテ>行革大臣、出番だよ!!

2011-09-11 14:25:20 | 国内政治:内閣
 2年ほど前の鳴り物入りの「事業仕分け」で、枝野<革マル>前官房長官や、蓮舫<エリタテ>参議院議員らがドンチャン騒ぎをしながら提言した不要不急の国家公務員宿舎建設凍結、何時の間にか野田<どぜう>前財務相=現首相がこれを引っ繰り返し、密かに復活させていた。

 埼玉県朝霞市で、9月に入ってこっそり始まった国家公務員宿舎建設、これに要する費用は、ざっと100億円強、入居者の国家公務員は権利金、敷金、礼金、契約継続費用は一切無し、3LDKで4万円程度の美味しい家賃と言う。しかも、その場所は朝霞市役所を目前にする一等地。

 大震災被災地では、仮設住宅で不安な日々を送る人達、港湾整備予算の不足で悩んでいる漁民も多いのに、都心に住む国家公務員は何と優雅な生活をエンジョイ出来ることか?

 まずは、産経Webから

凍結の国家公務員宿舎建設着工「震災復興に資金回せ」
産経新聞 9月2日(金)7時55分配信

【政治どこに…】「お手盛り」地元住民反対

 行政刷新会議の事業仕分けでいったんは凍結された国家公務員宿舎の建設工事が1日、埼玉県朝霞市で始まった。野田佳彦新首相が財務相時代に凍結を解除したもので、地元住民らは「震災復興に資金を回せ」と反対運動を展開。公務員を優先するお手盛りの施策に怒りの声を上げている。

 朝霞市の工事予定地前ではこの日、地元の市民団体「朝霞基地跡地利用市民連絡会」(大野良夫代表)など約30人が、工事担当者に工事中止を求める申し入れ書を手渡した。その後、財務省関東財務局を訪れ、工事中止を要望した。

 工事予定地はかつて米軍キャンプ地として利用され、1970年代に返還後は、30年以上開発されないまま豊かな緑が生い茂る森となった。計画では、キャンプ跡地(19・4ヘクタール)のうち、3ヘクタールの敷地に鉄筋コンクリート13階建て2棟の宿舎(全850戸)を建設する。完成予定は平成25年6月で、総事業費は約105億円。

 21年11月に行われた事業仕分けでは、枝野幸男衆院議員が「公務員に宿舎を提供しなければならない合理性はない」と疑問を呈し、仕分け人がほぼ全員一致で工事凍結を決定。「公務員が住む場所を作るために、国費で自然豊かな場所を潰すことがあってはならない」と評価した。

 事業凍結を受け、財務省は公務員宿舎のあり方の検討を重ね、昨年12月、地域住民のための保育所を併設するなど条件を整備し、政治判断で工事再開を決めた。当時の財務相は野田新首相だった。

 財務省国有財産調整課は「宿舎は刑務官や自衛官など、緊急に参集する必要のある職員などに必要だ。広く市民にも利用できる施設を備えることで、地域の街づくりにも貢献できる」と説明している。

 工事再開前の8月21日に行われた住民説明会では、財務省の担当者が全国の公務員宿舎を当初計画の約22万戸から18万戸に減らすことを表明した上で、「埼玉県内に約1千戸ある宿舎を売却することで朝霞住宅の建設費を捻出する」と、震災復興費用とは別だと説明。住民の理解を得られないまま、質疑は約1時間で打ち切られた。

 被災地には仮設住宅にも入居できない被災者がまだ約4千人いる。大野代表は「衣食住にも困っている被災地を差し置いて、宿舎を建設するのは許されない。公務員は全体の奉仕者。被災者に奉仕すべきだ」と訴える。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110902-00000119-san-soci


 産経新聞の天敵、朝日新聞も今は影の薄くなった「天声人語」欄でも辛辣(しんらつ)なコメント。両者の意見が一致するのは、捏造世論調査以外は珍しい(笑)。


天声人語2011年9月9日(金)付

 約4万の仮設住宅に、明日を描けぬ人々が暮らす。2万人は親類縁者に身を寄せ、1万人が旅館やホテル、数千人がなお避難所にいる。震災から半年後の「住まい」は、砕かれた将来設計の象徴だ▼被災者ならずとも、多くの人生観が揺らぎ、企業は経営の見直しを迫られた。ところが、平成を災前と災後に分かつこの「断層」を楽々またぎ、素知らぬ顔で続くものもある。たとえば、埼玉県朝霞市で進む国家公務員宿舎の建設計画だ▼さいたま新都心で働く職員のため、米軍キャンプ跡地に13階建て2棟(計850戸)を造る。総事業費は百億円強。2年前の事業仕分けで凍結となりながら、今年度予算で「解凍」され、このほど着工した。未曽有の災害を経ても再考せぬ感覚が解せない▼昨年末に建設を認めた財務大臣は、どじょう首相その人である。財政危機の下、国民に復興増税を求めておいて、公僕の、公僕による公僕のための低家賃住宅では、示しがつくまい▼公共事業の暴走を止めるかと期待された政権交代なのに、鳴り物入りの仕分けもこれしきのものらしい。朝霞の場合、事業費は古い宿舎の売却で埋め合わすというが、大企業が社宅を手放すご時世に、そもそも官舎なるものが必要だろうか▼住み心地の良い家が、良い公務につながることもあろう。ただし平時の話である。国の正念場にも微動だにしない最強の「耐震住宅」は、増税論議をBGMに鉄骨を組み、2年後に完成する。住み心地がよかろうはずもない。
http://www.asahi.com/paper/column20110909.html


 民主党内閣へ出たり入ったりしている元クラリオンガールの村田蓮舫、再び行革担当相になったが、彼女はこの問題をきちんと処理する責任がある。蓮舫は、新内閣発足に際して内閣官房長官就任を希望、「枝野さんだってやれたんだから、私だって出来る」と自己宣伝していた。

 野田<どぜう>首相は、可愛がっている蓮舫(野田Gの広告塔)だけれど、流石に踏み止まって、取りあえずは行革担当相へ返り咲くことで妥協させた。次の民主党代表選で候補になるよう応援するとでも言ったのだろうか(笑)。

 さあ、キャンキャン蓮舫、国民がじっと見ているこの問題、得意技の衿立てをしながら「八ッ場ダム」のように見事建設凍結へ持ち込めるかな?
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