陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

ドイツの幼児が駆け落ち結婚のためアフリカへ

2009-01-08 06:12:18 | 欧州関係
 昔のことだが、1762年9月、演奏旅行の途中ウィーンに立ち寄り、マリア・テレジア女帝の宮廷へ出た6歳のモーツアルトは、磨き抜かれた宮廷の床で緊張のあまり転倒した。それを助け起こしたのは、女帝の第11皇女マリー・アントワネット(当時7歳)。後のルイ16世の王妃で、1793年にパリで断頭台の露として生涯を終えた。

 モーツアルトは、助け起こしてくれたアントワネットに、「僕のお嫁さんにしてあげる」と言い、マリア・テレジアの微笑を買った。まあ、こうした事は、洋の東西を問わず、幼児たちの間では普通に交わされる会話であろう。

 現代ドイツの子供たちは、口で言うだけではなく、駆け落ちして外国で過ごそうと計画、それを実行した。AFPの伝えるところによると、

6歳と7歳のカップル、結婚するためにアフリカに駆け落ち ドイツ
2009年01月06日 07:36 発信地:ベルリン/ドイツ

【1月6日 AFP】ドイツ北部ハノーバー(Hanover)で前年12月31日、6歳と7歳のカップルがアフリカに駆け落ちしようとしていたことが明らかになった。地元警察が5日、語った。

 地元警察の報道官によると、このカップルはMika君とAnna-Lenaちゃんという名の2人で、「非常に愛し合うあまり、暖かいアフリカで結婚することを決め、Anna-Lenaちゃんの5歳の妹も証人役として連れて行った」という。

 この計画を思いついたのは、Mika君がAnna-Lenaちゃんとその妹に最近イタリアに行ったことを話した時だったという。2人の家族はともに大みそかを過ごすことになっており、この機会に子どもたちは計画を立て始めたのだという。

 2009年を迎える直前、3人はサングラスや水着、浮き輪、夏物の洋服、食料など旅行に必要なものをかばんに詰め、計画を実行に移した。それぞれの両親が就寝中に、ハノーバー郊外にある自宅を抜け出して1キロメートル離れた路面電車の駅に向かい、そこから中央駅まで移動した。

 3人は中央駅で空港行きの電車を待っているところを警備員に見とがめられ、通報で駆けつけた警察によって保護された。3人はお金も航空券も所持していなかったという。警察の報道官は「もう少し大きくなって、実行したらいいさ」と語った。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2554772/3655525

 Mika君とAnna-Lenaちゃんが、連理の枝・比翼の鳥ならんとあと15年間待ち続けて、良きカップルが生まれる事を期待したい(笑)。

 この子達の両親は、双方共に余程愛情に溢れた仲の良い夫婦なのであろう。だから、早く親達のようになりたいと彼らは幼な心に考えたのかも知れない。
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