陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

鎮魂の時節8月を迎えて想う

2013-08-03 23:06:46 | 靖國関連
 今年は、今でも庭の玉紫陽花、萼(がく)紫陽花が青々として元気に咲いている。ギボウシも遅く花を付けており、例年とは些か異なる草花の様子である。

 鎮魂の8月を迎え、早速我が家では回り灯籠を飾って、霊を迎える準備をした。改めて、昨年亡くなった知人・友人を思い出す。8月中旬は、旧盆に故郷へ戻って墓参りをする民族大移動!の時期と重なり合う。

 大東亜戦争末期の辛(つら)い内容に関連して、広島原爆忌(8/6)、長崎原爆忌(8/9)、「終戦記念日(8/15)」、そして下旬には、日ソ不可侵条約を一方的に破棄侵入した非道なソ連軍により、殺戮蹂躙された満州・南樺太・北方4島住民の犠牲者数十万を慰霊する日々が続く。

 特に、8月15日には靖國神社へ参拝して、英霊に感謝の意を捧げる老若男女も多いと想像するが、私自身は体調不良の事情もあって、当地で靖國神社に対して遥拝をするに止(とど)めようと思っている。私の親族では、伯父(父方)と二人の叔父、合計3人が靖國神社に祀られている。父方の叔父は、海軍横須賀航空隊所属であった。彼が昭和20年5月に沖縄上空で特攻散華したのは24歳の時である。

 近年、「終戦の日」の靖國神社は凄まじいばかりの喧騒に包まれる。英霊へ感謝し、慰霊する人々の他に、様々な思想グループが境内周辺で集会を開いたり、デモを行うためだ。英霊を鎮魂する施設は、世界各国に様々な形であるけれども、そのような場所で外国勢力を混じえて大騒ぎするのは日本だけだろう。東京都は靖國神社と協力して、この日は交通規制を行い、周辺における一切のデモや集会を禁止し、静かさを保つように出来ないものであろうか?

 私は、2月下旬とか5月中旬、あるいは10月下旬など靖國神社が静かな時に訪問し、昇殿参拝することが多い。老年となった只今は、それが一番性に合っている。遊就館には、叔父(母方)の遺影が掲額されているし、同館内のカフェテリアで海軍カレーや海軍コーヒーを楽しむことも出来る。

 首相の靖国参拝について、かつて私は「終戦の日」に国民の代表として靖國神社における昇殿参拝をすべきと主張したが、今はそれに拘(こだわ)る気持ちは希薄になった。首相は、春秋の例大祭、年賀、再独立記念日(4/28)など、時間の許す場合に参拝すれば良いと思う。静謐な雰囲気の中で、首相が靖國神社に祀られる英霊に対し、日本の歴史を尊重しながら、国政の更なる充実を誓うことが肝要であろう。
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