平成22年度(2010年)予算案は、12月末までに政府がまとめなければならない。自民党が8月末に作った予算骨格は、殆ど組み換えをするようであるから、各省庁も大変である。
政府の行政刷新会議が各省庁の予算申請を「政治主導」で検討する事業仕分けチームが決められ、一部活動を始めたが、ここに来て小沢一郎幹事長の<鶴の一声>で仕分けチームメンバーを入れ替えるとのこと(下記読売新聞記事)。予算編成は、無事出来るのかどうか、些か気になるところだ。
鳩山首相も、小沢幹事長の意向を尊重するようで、民主党内の最高権力者は小沢氏と明瞭になった感がある。昨日の首相所信表明を小沢氏は肯定的に評価していたが、鳩山首相は小沢氏から合格点を貰って、一安心したのではないか(笑)。
谷垣自民党総裁は、鳩山首相をヒットラーに例えていたが、本当の<総統>は小沢一郎氏であることを忘れてはならないだろう。
国家予算は、一般会計で90兆円を越すとマスコミは騒いでいるけれども、120兆円もある特別会計に関して全く話題にしていない。この特別会計について、民主党は「政治主導」で大鉈を振るってはどうかと提案したい。
小沢氏立腹で「事業仕分けチーム」全面見直しへ
平野官房長官は26日、国会内で民主党の小沢幹事長と会談し、政府の行政刷新会議が設置した「事業仕分けチーム」の人選を全面的に見直す方針で一致した。
政府が党に断りなくチームのメンバーを決めたことに、小沢氏が立腹、仕切り直しとなったものだ。「内閣一元化」を掲げる鳩山政権だが、実際には政権運営の主導権は党が握る「党高官低」の構図が浮き彫りとなった。
平野長官は26日夕の記者会見で、小沢氏との会談について「謝りました。政府として私の窓口機能、あるいは担当大臣との連携が不十分だったことについて、『申し訳ありません』と素直に」と述べ、仕分けチームの件で小沢氏に謝ったことを明かした。
仕分けチームは、予算を削る対象の担当省庁ごとに3チームに分かれ、当初のメンバーで23日に聞き取り作業に着手したが、2チーム分の作業が終わったところで党側が異議を唱え、中断された。
小沢氏が機嫌を損ねたのは、党を預かる立場の小沢氏の了承を得ないまま、仕分けチームが民主党議員32人を含めて発足し、しかも衆院当選1回の新人が14人も入ったことだ。
小沢氏は26日の記者会見で「僕だって(議員を)40年やって、分厚い予算書を見て、何がいいとか悪いとか簡単に判断できない。プロセスも党が知らない間に進んだ」と行政刷新会議側への不満を隠さなかった。仕分けチームの仕事によって、小沢氏が新人議員に求めた、再選を目指した選挙区での活動重視の姿勢が崩れかねないとの思いも、不満の背景にあったようだ。
政府側には、2010年度予算の概算要求が麻生政権でまとめたものをやり直ししたことで遅れたため、「早急に要求を点検し、削減しないと、12月の予算編成に間に合わない」という焦りもあり、「仕分けチームを早く軌道に乗せたい」と、党への根回しが遅れた。
仕分けチームの統括役を務める枝野幸男・元政調会長と仙谷行政刷新相がともに、小沢氏の政治手法に批判的だったことから、「小沢氏は仙谷氏らの邪魔をしたかったのではないか」といった憶測も呼んでいる。
一方、今回の仕分けチームの人選を巡るゴタゴタは民主党内で小沢氏への権力集中が進んでいることを印象づけた。行政刷新会議側に根回し不足の「非」があるにせよ、小沢氏の不満で人事がただちに白紙に戻された格好だからだ。「小沢氏に面と向かって反論できる議員は党内にいない」ともささやかれている。
鳩山首相も26日夜、東京都内のホテルで開かれた民主党新人議員懇親会で「ぜひ、日夜、小沢幹事長の指導の下で励んでいただきたい。今日はそのことだけお願いに来た」とあいさつ、小沢氏に対する気遣いを見せた。
(2009年10月26日21時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091026-OYT1T01152.htm
政府の行政刷新会議が各省庁の予算申請を「政治主導」で検討する事業仕分けチームが決められ、一部活動を始めたが、ここに来て小沢一郎幹事長の<鶴の一声>で仕分けチームメンバーを入れ替えるとのこと(下記読売新聞記事)。予算編成は、無事出来るのかどうか、些か気になるところだ。
鳩山首相も、小沢幹事長の意向を尊重するようで、民主党内の最高権力者は小沢氏と明瞭になった感がある。昨日の首相所信表明を小沢氏は肯定的に評価していたが、鳩山首相は小沢氏から合格点を貰って、一安心したのではないか(笑)。
谷垣自民党総裁は、鳩山首相をヒットラーに例えていたが、本当の<総統>は小沢一郎氏であることを忘れてはならないだろう。
国家予算は、一般会計で90兆円を越すとマスコミは騒いでいるけれども、120兆円もある特別会計に関して全く話題にしていない。この特別会計について、民主党は「政治主導」で大鉈を振るってはどうかと提案したい。
小沢氏立腹で「事業仕分けチーム」全面見直しへ
平野官房長官は26日、国会内で民主党の小沢幹事長と会談し、政府の行政刷新会議が設置した「事業仕分けチーム」の人選を全面的に見直す方針で一致した。
政府が党に断りなくチームのメンバーを決めたことに、小沢氏が立腹、仕切り直しとなったものだ。「内閣一元化」を掲げる鳩山政権だが、実際には政権運営の主導権は党が握る「党高官低」の構図が浮き彫りとなった。
平野長官は26日夕の記者会見で、小沢氏との会談について「謝りました。政府として私の窓口機能、あるいは担当大臣との連携が不十分だったことについて、『申し訳ありません』と素直に」と述べ、仕分けチームの件で小沢氏に謝ったことを明かした。
仕分けチームは、予算を削る対象の担当省庁ごとに3チームに分かれ、当初のメンバーで23日に聞き取り作業に着手したが、2チーム分の作業が終わったところで党側が異議を唱え、中断された。
小沢氏が機嫌を損ねたのは、党を預かる立場の小沢氏の了承を得ないまま、仕分けチームが民主党議員32人を含めて発足し、しかも衆院当選1回の新人が14人も入ったことだ。
小沢氏は26日の記者会見で「僕だって(議員を)40年やって、分厚い予算書を見て、何がいいとか悪いとか簡単に判断できない。プロセスも党が知らない間に進んだ」と行政刷新会議側への不満を隠さなかった。仕分けチームの仕事によって、小沢氏が新人議員に求めた、再選を目指した選挙区での活動重視の姿勢が崩れかねないとの思いも、不満の背景にあったようだ。
政府側には、2010年度予算の概算要求が麻生政権でまとめたものをやり直ししたことで遅れたため、「早急に要求を点検し、削減しないと、12月の予算編成に間に合わない」という焦りもあり、「仕分けチームを早く軌道に乗せたい」と、党への根回しが遅れた。
仕分けチームの統括役を務める枝野幸男・元政調会長と仙谷行政刷新相がともに、小沢氏の政治手法に批判的だったことから、「小沢氏は仙谷氏らの邪魔をしたかったのではないか」といった憶測も呼んでいる。
一方、今回の仕分けチームの人選を巡るゴタゴタは民主党内で小沢氏への権力集中が進んでいることを印象づけた。行政刷新会議側に根回し不足の「非」があるにせよ、小沢氏の不満で人事がただちに白紙に戻された格好だからだ。「小沢氏に面と向かって反論できる議員は党内にいない」ともささやかれている。
鳩山首相も26日夜、東京都内のホテルで開かれた民主党新人議員懇親会で「ぜひ、日夜、小沢幹事長の指導の下で励んでいただきたい。今日はそのことだけお願いに来た」とあいさつ、小沢氏に対する気遣いを見せた。
(2009年10月26日21時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091026-OYT1T01152.htm
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