寒くなってくると、風邪そしてインフルエンザ流行が気になる。特に後者については、A型トリインフルエンザが昨今ネットで話題になっているのだが、大マスコミではそれ程これに関するニュースを報道していないようだ。そのウィルスを Wikipedia で調べると、
H5N1型トリインフルエンザウイルスは、A型インフルエンザウィルスの一種であり、高病原性トリインフルエンザの原因となるウィルス。 (一般的にトリインフルエンザというと高病原性トリインフルエンザをさすことが多い。) もともと鳥から鳥へ感染するウィルスである。 中国や東南アジアでは鶏などの家禽への大量感染が報告されている。
感染力にきわめて富む種類であり、鳥類だけでなく人にも感染する。 現在人から人へは感染しないがこのウィルスは変異して新型インフルエンザウィルスになる可能性が高いと言われており、WHOが警告している。
今までのインフルエンザウィルスは呼吸器の表層の炎症だけで済んでいるが、このウィルスは血液を介して他の内臓にも炎症を引き起こさせる重篤度(じゅうとくど)の高い危険なウィルスである。
現在ワクチンが見つかっておらずさしあたりタミフルを使って治療するほかない。
(Wikipedia)
とのこと。それで、H5N1トリインフルエンザに対する防疫体制については、既に厚労省が政令指定を行っており、
インフルエンザ(H5N1)の政令指定について
インフルエンザ(H5N1)の指定感染症適応に関するQ&A
などを見れば、状況が分かりやすい。
農水省もこの問題には神経過敏のようで、日経BPの伝えるところでは、
農水省、鳥インフル発生で韓国からの輸入を一時停止
2007年11月26日 15時20分
農林水産省は11月26日、韓国で弱毒性の鳥インフルエンザ(H7亜型)が発生したとして、韓国からニワトリなど家禽(かきん)と家禽肉の輸入を一時停止すると発表した。
韓国農林部が鳥インフルエンザの発生を発表したことを受けての措置である。農水省は26日付けで輸入を停止するとともに、韓国側に詳細な情報提供を求めることを決め、関係機関に通知を行った。
日本が韓国から輸入している家禽肉などは、2006年実績で1296トン。市場シェアは低く、輸入停止による影響は少ないとみられている。
なお農水省は、鳥インフルエンザ発生のため、11月14日には英国から、11月16日には米国サウスダコタ州からの家禽肉輸入を一時停止した。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/552962.html
生きている鶏、それに生の鶏肉には、ウィルス存在の可能性があると言うことだろう。鶏輸入禁止と同時に、訪日ビザの復活をやってくれると良いのだが、それは農水省の管轄では無い。
普通のインフルエンザは、喉や鼻腔などの呼吸器粘膜損傷で済むことが多いが、H5N1トリインフルエンザはWikipedia の説明にあるように、血液循環を介して各種内臓部に炎症を起こし、損傷が著しくなってやがて死に至らしめるのだから怖い。
今のところ、これに対するワクチンが無くて、商品名「タミフル」(オセルタミビルリン酸塩)が対処療法的に使われるようだが、罹患して48時間も過ぎるとそれですら効果は無いと言う。
H5N1トリインフルエンザは、世界中で監視の対象である。歴史的には、疫病が国境を越えて大流行(これをパンデミック=感染爆発と呼ぶ)したのだが、14世紀ヨーロッパの黒死病(ペスト)、19世紀末頃のコレラ、第一次世界大戦直後のスペイン風邪(罹患者5000万人)などが名高い。最近では、サーズ騒動もあった。そのような経験から、各国が警戒するのは当然だ。
21世紀になって、航空機の利便性は益々高まり、只今はエアバスA380(座席数555-840人)のような巨大旅客機が飛ぶ時代である。世界の何処かで、H5N1トリインフルエンザ罹患が数千人規模で発生すれば、瞬く間に世界中に広がるだろう。
国際的にも国内でも政治的不安の高まる昨今であるが、自然はそれとは別に人間に襲いかかる。私達としては、適度に栄養を取って体力を温存し、手を洗って喉の嗽(うがい)を励行すること、それに通勤電車は止むを得ないとしても、人混みの中へ不必要に出ないことが肝心なのかも知れぬ。この冬は、高性能マスクが必要になりそうだ。
H5N1型トリインフルエンザウイルスは、A型インフルエンザウィルスの一種であり、高病原性トリインフルエンザの原因となるウィルス。 (一般的にトリインフルエンザというと高病原性トリインフルエンザをさすことが多い。) もともと鳥から鳥へ感染するウィルスである。 中国や東南アジアでは鶏などの家禽への大量感染が報告されている。
感染力にきわめて富む種類であり、鳥類だけでなく人にも感染する。 現在人から人へは感染しないがこのウィルスは変異して新型インフルエンザウィルスになる可能性が高いと言われており、WHOが警告している。
今までのインフルエンザウィルスは呼吸器の表層の炎症だけで済んでいるが、このウィルスは血液を介して他の内臓にも炎症を引き起こさせる重篤度(じゅうとくど)の高い危険なウィルスである。
現在ワクチンが見つかっておらずさしあたりタミフルを使って治療するほかない。
(Wikipedia)
とのこと。それで、H5N1トリインフルエンザに対する防疫体制については、既に厚労省が政令指定を行っており、
インフルエンザ(H5N1)の政令指定について
インフルエンザ(H5N1)の指定感染症適応に関するQ&A
などを見れば、状況が分かりやすい。
農水省もこの問題には神経過敏のようで、日経BPの伝えるところでは、
農水省、鳥インフル発生で韓国からの輸入を一時停止
2007年11月26日 15時20分
農林水産省は11月26日、韓国で弱毒性の鳥インフルエンザ(H7亜型)が発生したとして、韓国からニワトリなど家禽(かきん)と家禽肉の輸入を一時停止すると発表した。
韓国農林部が鳥インフルエンザの発生を発表したことを受けての措置である。農水省は26日付けで輸入を停止するとともに、韓国側に詳細な情報提供を求めることを決め、関係機関に通知を行った。
日本が韓国から輸入している家禽肉などは、2006年実績で1296トン。市場シェアは低く、輸入停止による影響は少ないとみられている。
なお農水省は、鳥インフルエンザ発生のため、11月14日には英国から、11月16日には米国サウスダコタ州からの家禽肉輸入を一時停止した。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/552962.html
生きている鶏、それに生の鶏肉には、ウィルス存在の可能性があると言うことだろう。鶏輸入禁止と同時に、訪日ビザの復活をやってくれると良いのだが、それは農水省の管轄では無い。
普通のインフルエンザは、喉や鼻腔などの呼吸器粘膜損傷で済むことが多いが、H5N1トリインフルエンザはWikipedia の説明にあるように、血液循環を介して各種内臓部に炎症を起こし、損傷が著しくなってやがて死に至らしめるのだから怖い。
今のところ、これに対するワクチンが無くて、商品名「タミフル」(オセルタミビルリン酸塩)が対処療法的に使われるようだが、罹患して48時間も過ぎるとそれですら効果は無いと言う。
H5N1トリインフルエンザは、世界中で監視の対象である。歴史的には、疫病が国境を越えて大流行(これをパンデミック=感染爆発と呼ぶ)したのだが、14世紀ヨーロッパの黒死病(ペスト)、19世紀末頃のコレラ、第一次世界大戦直後のスペイン風邪(罹患者5000万人)などが名高い。最近では、サーズ騒動もあった。そのような経験から、各国が警戒するのは当然だ。
21世紀になって、航空機の利便性は益々高まり、只今はエアバスA380(座席数555-840人)のような巨大旅客機が飛ぶ時代である。世界の何処かで、H5N1トリインフルエンザ罹患が数千人規模で発生すれば、瞬く間に世界中に広がるだろう。
国際的にも国内でも政治的不安の高まる昨今であるが、自然はそれとは別に人間に襲いかかる。私達としては、適度に栄養を取って体力を温存し、手を洗って喉の嗽(うがい)を励行すること、それに通勤電車は止むを得ないとしても、人混みの中へ不必要に出ないことが肝心なのかも知れぬ。この冬は、高性能マスクが必要になりそうだ。
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