陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

3年後に沖縄から姿を消す米・海兵隊

2009-12-11 13:36:00 | 国防関連
 小沢幹事長がチルドレン議員を大量に率いて、シナ・中共へ媚中旅行を実施する一方、鳩山<ピエロ>首相はインドネシアへ出掛けて「友愛」(Fraternity)を掻き口説く。彼の唱える「友愛」はFriendship では無く、宗教的色彩の強い Fraternity である。

 そして、首相は次に「COP15」(コペンハーゲン)へ長躯して出席、再び経文の如く温暖化ガス25%削減の演説をするのだろう。裏切られた思いのオバマ大統領から、「コペンハーゲンでは普天間問題の話はしません」とあっさり首脳会談を断られたし、閣僚間で意見が異なる辺野古への海兵隊移転は、一体どうなるのだろうか?一方、国債大量発行を含む概算要求の骨格がいまだに固まっていない。こんな大変な国内情勢なのに、民主党トップはよくまあフラフラと海外へ出歩くものだ。

 その普天間移転問題だが、米軍は既に沖縄駐留海兵隊のグアム(米国準州)移転計画を着々と固め、2014年までには移転完了となるらしい。それも、外務省説明にあるような海兵隊司令部(約3000人)のみの移動ではなく、殆どの海兵隊将校・兵士8000人とその家族9000人が対象で、沖縄には連絡部署的な小組織が残るようだ。移動に必要な経費については、日本政府の援助金50億ドルが使われる。

 と言う事は、名護市・辺野古(キャンプ・シュワブ近辺)の基地拡張、V字型滑走路2本(1800mX2)が完成した後、米軍海兵隊に使って貰おうにも、本隊はグアムに移転済みと言う奇妙な事になってしまう。大金を掛けて施設を作っても、使う海兵隊は勿論、軍用ヘリコプターなどの兵器・機材が無い状況が予想される。

 これは、11月26日に衆議院議員会館で、普天間を抱える宜野湾市の伊波洋一市長が講演した内容から推理した内容である。
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2581/2582/37840/37844.html

 私は、田中宇(たなか さかい)氏のブログで、井波市長が公開した情報を知り得たが、日本のマスコミは井波市長の貴重な発言について全く報じていない。

官僚が隠す沖縄海兵隊グアム移転
http://tanakanews.com/091210okinawa.htm

 最近、北沢防衛相は、グアムを視察して沖縄に駐留する海兵隊をグアムへ移転させるのは困難と言う意味の発言をし、社民党などからクレームが付いているが、上記情報とは大いに矛盾する話である。一体、どうなっているのだろう。

 米国は、西太平洋における中・長期的安全保障戦略として、グアム島を中心に変えつつあるのだ。最近、米空軍は三沢基地から、F16戦闘機群を移動させ、代替としてF15戦闘機群の一部を同基地へ配置転換させた。その分、沖縄における米空軍戦闘力は手薄になっている。3年後、米軍海兵隊が殆ど日本から去ってしまえば、日本としては独自の国防体制を構築しないと周辺諸国から軽視され、ひいては侵略を誘発する事態さえ考えられる。
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