陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

新型インフルエンザの大流行は一応終息:WHOが警戒解除宣言

2010-08-11 09:11:32 | 新型インフルエンザ
 我が国では、丁度1年前に新型インフルエンザによる死者数が増え始め、その2ヶ月前にWHOから発せられた「フェーズ#6宣言」を実感するようになっていた。その後3ヶ月は死者数が増大したものの、恐れていた大流行(パンデミック状態)には至らず、昨年12月には死者数は著しく減った。これは、ワクチン接種の効果もあるが、手洗い励行、高性能マスクの着用が普及したこと、早期受診体制の拡充や迅速な休校措置なども効果があったと思われる。

 今年の桜の季節には、マスク姿も激減、新型インフルエンザ情報もマスコミからは殆ど伝わらなくなった。昨日、WHOはパンデミック終息宣言を行い、1年2ヶ月間の新型インフルエンザ警戒体制を解除した。

 今回流行した豚経由「新型インフルエンザ」(メキシコ風邪)のウィルスが、致死率の低い弱毒性(H1N1型)であったことは、不幸中の幸いと言える。余剰ワクチンの廃棄問題も残っているのだが、こうした生命に係わる事案はある程度の経済的非効率性を伴っても、止むを得ないと思う。

 今後は、ウィルス検査体制の効率化を含めて、新型インフルエンザ・ウィルスが強毒性に転移することへの注意を怠らないようにしたいものだ。


WHO、新型インフルエンザのパンデミック終息宣言
2010.8.10 23:12

 【ロンドン=木村正人】世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は10日、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)の終息を宣言した。解除は1年2カ月ぶり。ただ、ウイルスの流行は予測不能だとして、引き続き警戒するよう呼びかけた。

 感染拡大を受けWHOは昨年6月、死者約100万人を出した1968年の香港風邪の流行以来、41年ぶりにパンデミックを宣言。今年6月にチャン事務局長は「最も激しいウイルスの活動期は過ぎた」として、「ポスト・ピーク」(最盛期越え)への移行を発表していた。そして今回、外部専門家による緊急委員会の勧告を受け、パンデミック終息を宣言した。

 新型インフルエンザの感染例は昨年3月、メキシコで初めて報告された。今月1日時点の累計で感染は214カ国・地域で確認され、死者は1万8449人にのぼる。現在はニュージーランドやインドなどを除き流行は沈静化している。

 新型インフルエンザは感染力は強いが、季節性インフルエンザなどに比べ症状が軽く、ワクチンの余剰在庫を抱えた欧州には「パンデミック宣言は過剰反応だった」との声もある。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100810/erp1008102314009-n1.htm

(参考)

 新型インフルエンザ対策はその後どうなったか
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/af99539055218b9dfc353bf8274a5f44
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