陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

新型鳥インフルエンザ流行にも留意しよう

2009-09-19 00:18:55 | 新型インフルエンザ
 横浜の男児小学生(12)が豚インフルエンザに感染し、高熱を発症、入院治療中にも拘らず9月17日に亡くなった。この治療過程では、3回の簡易検査が陰性であったため、タミフルなどの投与は行われなかった。もし早めに抗ウィルス薬を投与していればと思うと、何ともやり切れぬ話である。

 医療機関においては、簡易検査の有無に拘らず高熱発生患者(特に若年者)に対して、タミフルやリレンザ投与を早めにするよう治療方針を変更すべきかも知れぬ。

 秋も深まれば、通常のインフルエンザの流行が必ず始まる。そして今年は、鳥インフルエンザ(新型、H5N1ウィルス)襲来も大いに懸念される。既に6月末の段階で、東南アジアでは豚インフルエンザの感染者が拡大を続けているとの報道があり、この地域は鳥インフルエンザで死者を出しているのだから、新型インフルエンザの重複流行もあり得るのだ。

【新型インフル】東南アジアで感染急拡大 鳥インフルと重複警戒
2009.6.25 18:19

 東南アジアで新型インフルエンザ感染が急拡大していることが、25日までの世界保健機関(WHO)の集計で分かった。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国のうち、ミャンマーを除く各国で感染が確認され、タイやフィリピンでは在留邦人の感染者も出た。WHOは、強毒性の鳥インフルエンザとの重複流行に警戒を強めている。

 WHOの集計では、今月15日現在で183人だったASEAN域内の感染者は、24日現在で1545人となり、10日足らずで8倍以上に膨れ上がった。各国で二次感染が広がっていることを物語り、WHO西太平洋地域事務局(マニラ)のピーター・コーディングリー報道官は「検査態勢が整っていない場所が多く、実際の感染者数は集計を大幅に上回る」と指摘する。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090625/bdy0906251821005-n1.htm


 最近の東南アジアにおける感染状況はどうなっているのだろうか。我が国からの渡航者が多い地域なので、大変気になる話である。

 豚インフルエンザ(メキシコ風邪)への警戒強化と共に、猛毒鳥インフルエンザへも注意するよう阪大医学部の朝野和典教授が呼びかけている。マスコミは、もう「のりP―騒ぎ」を程ほどにして、世界のインフルエンザ流行情報を視聴者へ継続的に伝えて欲しい。

 産経Webによると

「毒性強い鳥インフルに警戒を」阪大病院医師が関西プレスクラブで講演
2009.9.18 20:51

 インフルエンザなど感染予防対策の専門家として知られる大阪大病院の朝野(ともの)和典教授が18日、大阪市北区のヒルトン大阪で開かれた関西プレスクラブ9月定例会で講演した。全国的に流行している新型インフルエンザについて、重症化の心配はあるが大半は自然治癒すると指摘した上で、「新型の経験を踏まえた今こそ、毒性の強い鳥インフルエンザ対策を進めるべきだ」と強調した。

 テーマは「新型インフルエンザと社会防衛」。くしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染が拡大原因とされることを受け、「感染者と1メートル以上離れていれば心配ない」と指摘。学校での感染拡大について、「学校生活では子供たちは常に密集するため、集団感染は避けられない」と述べ、予防策として学級閉鎖が有効との見方を示した。

 また、和歌山市の近畿大付属和歌山中学・高校で9月、約500人が集団感染したケースについては「1人の感染者がうつすのはせいぜい1~2人で、これほどの感染は医学的には考えられない。感染した生徒が無理をして登校したことなどが背景にあったかもしれない」と推測。体育祭や文化祭シーズンを迎え、学校の冷静な対応を求めた。

 一方、厚生労働省がワクチン約5400万人分のうち、不足分を輸入する方針を示している点について、「世界中には十分な治療ができない国も多く、日本だけワクチンを大量輸入していいものか」と問題提起した。

 さらに、致死率60%ともいわれる鳥インフルエンザへの取り組みがほとんど行われていない国内での現状について、「毒性の強いウイルスに対応した医療施設整備や、専門的な訓練を受けた医師の育成が不可欠。自衛隊の災害派遣のような体制を作ることが急がれる」と話した。

 このほか、国内で初めて新型インフルエンザ感染が確認された今年5月以降の報道のあり方にも触れ、「最初の感染者となった大阪府内の高校生の報道は大騒ぎだった。感染者が増えるにつれて記事が減少したが、その時期こそ感染拡大の危険が潜んでいた」とインフルエンザ報道の問題点を指摘した。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090918/bdy0909182057007-n1.htm


 既に新型インフルエンザ(メキシコ風邪)に関して、予防知識が十分に普及していると思うけれども、内閣府(麻生前政権)の作製した広報は復習を兼ねて参考になります。

政府インターネットテレビ(20ch)
http://nettv.gov-online.go.jp/index.html

新型インフルエンザ あなたの?に答えます(予防編)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2725.html

新型インフルエンザ あなたの?に答えます(受診と療養編)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2724.html

政府広報オンライン
新型インフルエンザ ~かからない、うつさないために~
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html
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