陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

第2回「竹島の日」記念式典が開催される

2007-02-25 15:16:34 | 竹島問題
 平成19年(2007)2月24日、島根県松江市で第2回「竹島の日」記念式典が行われた。今年は、島根県関係の国会議員が4人参加、だが相変わらず政府関係者は全く姿を見せない。韓国から訪れた人達は、いつもの荒技を披露しなかった。日経新聞の報道によると

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「竹島の日」記念式典を開催・島根県

 日韓両国が領有権を主張する竹島をめぐり島根県は24日、条例で制定した2度目の「竹島の日」の記念式典を松江市の県民会館で開催、約450人が出席した。
 会場付近では、竹島の韓国領有を主張する元ソウル市議ら、韓国から来た数人が抗議活動。県警は約250人態勢で警備に当たったが大きな混乱はなかった。
 竹島の日は22日だが、県は多くの参加者を募るため式典を週末に開催。今回は地元選出の国会議員4人も参加した。式典で澄田信義知事は「条例制定が大きな輪になり、竹島問題の関心が飛躍的に高まった1年だった。粘り強い政府間交渉を切に願っている」とあいさつした。
 また式典に引き続くフォーラムで、竹島問題の資料収集と歴史研究を目的に県が設置した「竹島問題研究会」の下条正男座長(拓殖大教授)が研究成果を報告。「研究会で収集した資料などを使って県民にも竹島問題の理解を深めてほしい」と呼び掛けた。〔共同〕(19:16)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070225STXKG033124022007.html

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 本来なら、安倍首相、麻生外相は参加して全く不思議ではない。安倍首相については、故岸信介元首相(祖父)、故安倍晋太郎元外相(実父)が統一協会と深い関係があり、同協会は韓国が故郷であるから、「竹島問題」には一切触れたくないのであろう。

 小泉元首相も、旧福田派の出身、故福田元首相も統一協会の理解者であった。更に小泉氏は血筋を含めて様々な形で半島と縁が深く、腹心の飯島勲氏は在日の出身、こちらも総合的に考えて半島とは極力摩擦を起こしたくない背景があった。

 一方、麻生外相は河野洋平衆議院議長の派閥に属している。こちらは屈中媚韓の代表みたいなものだから、親分に反してまで朝鮮半島については何も言えない口だ。歴代の外相に比べると、彼はより良く日本国家の在り方を理解しているが、中・韓に関しては殆ど発言は無い。

 私は昨年の竹島海域調査船問題で、これを取り仕切った安倍官房長官(当時)と麻生外相の腰砕けぶりから、この人達が政権中枢にいる限り、絶対に竹島問題は解決しないと思うようになった。また、幾らこちらが有力であるカードを持っていても、統一協会と関係の深い岸信介、福田赳夫、安倍晋太郎、中曽根康弘氏らの後継者・関係者が政権に関与している限り、竹島領有権は曖昧になると思う。

 安倍首相は憲法改正をやるのだろうが、仮に憲法改正が出来ても安倍・麻生氏が政権にいる間は、竹島問題は絶対に解決しないと断言しておこう。
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2 コメント

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Unknown (まさ)
2007-02-26 22:28:55
TB有り難うございます。
「竹島の日記念式典」今年も政府から出席者がいなかったのが残念です。
領土問題は軍事力の背景が必要です。自衛隊にそれだけの軍事力を与えることが先でしょう。
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軍事力は大切ですね (茶絽主)
2007-02-27 01:38:54
まさ様
 コメントを有難うございます。
 私も、まだ海上自衛隊の全般的な軍事力に不足を感じます。いつかは米軍の力を借りないでも、独自の国防がやれるようになると良いと思っています。
 ただ、韓国相手に限定しますと、只今でも圧倒的に海上自衛隊の力が勝っていると思います。シミュレーションでも、開戦したら5分で片が付くなどとの話さえあります。
 軍事力発動の前に、明確な意思表示と巧みな外交が欲しい。
 それよりも、領土・領海に対する為政者の心構えが足りないと申し上げたいのです。このままで行きますと、更に50年経っても現在と変わらぬ、あるいは竹島に韓国人が100人以上常駐する事態となりましょう。
 現在の日本人は、領土・領海に対する認識が浅過ぎる。それを少しでも変えて行けたらと願うものです。
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