陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

<パッヘルベルのカノン>を楽しむ

2010-06-04 17:10:53 | 読書・映画・音楽
 これは、大バッハより少し前の時代に、教会オルガニストとしても活躍した作曲家ヨハン・パッヘルベル (1653-1706) の作品。正式な名前は、<3つのヴァイオリンと通奏低音のためカノンとジーグ ニ長調>。1680年頃、パッヘルベルがエアフルトのプレーディーガー教会でオルガニストをしていた頃に作られたと言う。

 パッヘルベルはオルガン演奏の技巧に優れ、ドイツ各地の教会で活躍した。やはり優れたオルガニストを輩出したバッハ一家と交流があったらしい。彼は、幸福な一生を終えたが、この曲以外は余り演奏されないようだ。

 ゆっくりした4分の4拍子でチェロの伴奏に始まり、3本のヴァイオリンによるテーマが2小節をずらしながら同音輪唱の形(カノン)で繰り返して演奏される。途中から8分の12拍子でジーグ(舞踏曲)のメロディーが加わる。




 これは、schmobot 氏が提供する動画。全体の6割程度に圧縮して編曲されている。

http://www.youtube.com/watch?v=8Af372EQLck&feature=related


 この曲、優雅で趣があり、宮廷で貴族たちと淑女が群舞する様を髣髴(ほうふつ)とさせる。現在は様々な演奏スタイルでドラマの背景に流れたり、結婚式のBGMに使われることもある。

 私の持っているCDは、<カノン X カノン~パッヘルベル・カノン・ヴァリエーション>(MMKK-7028 ; Meister Music Co.)で、チェロ四重奏、ハンドベル、パイプオルガン、弦楽アンサンブル、ピアノ・ソロ、サクソフォーン四重奏、ヴォーカル・アンサンブル、クラリネット・アンサンブルなどによって演奏されている。
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