陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

台湾ダブル選挙の行方 : 総統選で蔡英文主席は勝利するか

2012-01-14 04:20:54 | 台湾関係
 今日は台湾のダブル選挙、総統選挙国会議員(立法委員:113名)選挙が行われる。注目は総統選で、事実上、馬英九(国民党)現総統と蔡英文民進党主席の一騎打ちである。馬総統が2期目のリーダーに選ばれると、シナ・中共への台湾属国化は著しく進むだろうし、蔡主席が選ばれたら、憲法改正を含めて「中華民国」意識の希釈化が進められるだろう。

 台湾は、日本にとって優れた親日国であり、東日本大震災の直後に多額の義捐金を供与してくれた。その恩義を忘れることが出来ない。一方、地政学的には、シナ・中共の東シナ海覇権を喰い止める重要な位置にある。日本のシーレーン確保のためにも、台湾と協力していくことが益々重要になる。

 私は、蔡英文主席が勝利することを祈っている。


民進党の蔡氏に勢い=台湾総統選、14日投票

【台北時事】台湾総統選挙は14日、投開票される。選挙戦最終日となった13日は、再選を目指す与党・国民党の馬英九総統(61)、野党・民進党の蔡英文主席(55)、親民党の宋楚瑜主席(69)の3陣営が大規模な選挙集会を各地で開催。当初は馬氏が優勢だった選挙戦は、蔡氏の猛追により伯仲し、最終局面では同氏の勢いを見せている。

 国民党は、強固な支持基盤である台北や新北など北部地域で優勢を保つが、民進党の牙城である台南や高雄など南部での支持が伸び悩んでいる。一方の民進党は、両党の勢力が拮抗(きっこう)する中部や、国民党支持者が多く、独自の言語・文化持つ客家(はっか)人にも支持を広げつつある。蔡氏個人の魅力を背景に、民進党は無党派層に食い込んでいる。(2012/01/13-19:03)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012011300913



台湾総統選挙 各地で動員合戦
1月9日 7時32分

今月14日に投票が行われる台湾の総統選挙は、選挙戦最後の日曜日の8日、国民党の現職、馬英九総統と最大野党・民進党の蔡英文主席の陣営が、それぞれ台湾各地で合わせて30万人前後の支持者の動員合戦を行いました。

このうち、再選を目指す、国民党の馬英九総統は、8日午後、大勢の支持者とともに、台北の大通りを5キロにわたって行進しました。このあと、総統府の前で演説した馬英九氏は、中国との関係改善によって台湾経済が活性化したと、1期目の実績を強調したうえで、「ヨーロッパの信用不安の嵐が近づいている。経験と能力を備えた候補者に台湾を託してほしい」と訴えました。一方、初の女性総統を目指す、民進党の蔡英文主席は、8日夜、台北の中心部で大規模な集会を開きました。蔡英文氏は「馬英九政権の下で社会が不公平になり、貧富の格差が広がった。新しい総統が率いてこそ、台湾を安定させることができる」と政権交代を訴えるとともに、総統に就任すれば、党派を超えて人材を登用する考えも示しました。双方の陣営とも、それぞれ台湾各地で合わせて30万人前後を動員したとしています。中国との良好な関係を重視する大企業のトップらが、選挙戦の終盤になって相次いで馬英九氏を支持する立場を鮮明にする一方、所得格差や若者の就職難などから、今の政権に不満を持つ有権者も多く、今月14日の投票の結果が注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120109/t10015137571000.html


 両陣営共に、客家(はっか)人の支持を求めて激しい運動を展開して来た。蔡英文氏は客家出身、それがどのように選挙結果へ反映するか、注目される。


台湾総統選、カギ握る「客家人」票取り込み

 14日投開票の台湾総統選挙で、接戦を演じる国民党の馬英九総統(61)と野党・民進党の蔡英文主席(55)が、少数派である客家人票の取り込みに躍起となっている。
 多くは山間部に暮らし、低い社会的地位に押しやられていた客家人だが、民主化で政治意識に目覚め、総統選のカギを握る存在として両陣営から注目を集めている。

 10日午後、人口1万4000人の新竹県横山郷に馬氏が乗り込んだ。「我が村に初めて総統が来てくれた!」。集まった約300人を前に支援者が気勢を上げると、馬氏は「私の祖先も(中国の)湖南から来た客家人だ」と客家語で語りかけた。「昨日は、総統の夫人も来た」と住民の一人が興奮して語った。国民党の牙城だった同県だが、馬陣営の相次ぐテコ入れは危機感の表れである。

 客家人は桃園、新竹、苗栗県などの北部に集中し、横山郷は9割が客家人だ。台湾ではおおむね、人口の7割を占める台湾出身者と、第2次大戦後、国民党とともに中国から移住した1割の外省人とが対立する構図が続いたが、客家は同じ少数派として外省人の国民党を支持する傾向が強かった。

 だが、蔡主席も客家の出身で、特大のPR看板には「客家の娘」と大きな肩書が目立つ。横山郷に設けられた民進党事務所で、責任者の張紹文さん(65)は「支持は国民党の半分に迫っている」と自信を見せた。

(2012年1月12日12時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120112-OYT1T00242.htm?from=popin
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イランによるホルムズ海峡封... | トップ | フランス国債の格下げをS &... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

台湾関係」カテゴリの最新記事