1月13日の夕刻、台北市の屋外競技場で行われた蔡英文候補の応援演説会には、数万人の支援者が集まった。応援演説も終わりに近づいた午後9時頃、李登輝元総統が病躯を押して会場に現れた。支援者は総立ちになって大歓声で彼を迎えた。私はその様子を動画配信で眺めていた。
李登輝氏は、力強く演説を行い(華語=マンダリンが分からないので内容不明)、最後に「台湾はあなた方に任せた」と締め括った。蔡英文女史も感激の面持ちであった。やはり、李登輝氏の人気は衰えていないようだ。
だが、翌日の総統選で、蔡女史は馬英九現総裁に敗北した。80万票の差があったと言う。
馬英九総統が再選=民進党の蔡氏に勝利-対中関係さらに強化へ-台湾
【台北時事】台湾総統選挙は14日、投開票され、与党・国民党の現職、馬英九総統(61)が野党・民進党の女性党首、蔡英文主席(55)と親民党の宋楚瑜主席(69)を破り、再選された。馬政権が1期目に進めてきた中国に対する融和的な政策が支持されたことになり、選挙結果を追い風に2期目には経済関係を一段と強化するとともに、政治対話まで踏み込む可能性も出てきた。
勝利宣言した馬氏は「台湾人民の勝利だ。両岸(中台)政策が支持された結果だ」と訴え、「有権者は両岸を和平に導き、危機を商機に変えた国民党を評価してくれた」と強調した。一方、蔡氏は敗北した責任を認め、民進党の主席を辞任すると表明した。
馬氏は自身の人気低迷や与党系の分裂という逆風の中、政権与党としての4年間の実績を強調するとともに、実質的な一騎打ちとなった蔡氏に対してネガティブキャンペーンを展開するなど支持者の引き締めを図り、選挙戦を制した。
選管の集計結果によると、得票率は馬氏51.6%(約689万票)、蔡氏45.6%(約609万票)、宋氏2.8%(約37万票)。投票率は74.4%で、前回(2008年)の76.3%を下回った。任期は4年。
今回の総統選で、国民党は元国民党の宋氏出馬による与党系の分裂という強い逆風にさらされたが、陣営内の豊富な選挙資金や厚い基礎票を総動員した。争点の一つとなった対中政策では、中国で多額の投資をする大企業経営者らが馬氏を支持。一部有権者に「中台統一」への警戒感が高まったものの、多くの有権者は中国との経済関係の安定や拡大を望んだ格好だ。(2012/01/14-23:59)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012011400329
投票結果の数値について、tafu さんのブログ、<賭人がゆく>によれば
http://tafu.iza.ne.jp/blog/entry/2569047/
(引用始め)
●2008年の総統選に於ける票差は約220万票、今回は80万票と縮まる。
馬英九候補: 6,891,139票
蔡英文候補: 6,093,578票
宋楚瑜候補: 369,588票
●立法委員(国会議員)選の結果(2008年 → 2012年)
国民党:81→64議席
民進党:27→40議席
その他: 5→ 9議席
さらに民進党は立法委員(国会議員)選で、今まで国民党が独占してきた台北市8選挙区の内、ついに第二選区で当選者を出した。北部で弱かった民進党だが、念願の足がかりを築いた意義は大きい。
(引用終り)
台湾の人々も、緩やかな形で外省人中心の国民党から離れようとしているかのように思える。私は、台湾の有権者が、民族自決、自存自衛の形でしっかりと意見集約される日が来ることを心から願う。
李登輝氏は、力強く演説を行い(華語=マンダリンが分からないので内容不明)、最後に「台湾はあなた方に任せた」と締め括った。蔡英文女史も感激の面持ちであった。やはり、李登輝氏の人気は衰えていないようだ。
だが、翌日の総統選で、蔡女史は馬英九現総裁に敗北した。80万票の差があったと言う。
馬英九総統が再選=民進党の蔡氏に勝利-対中関係さらに強化へ-台湾
【台北時事】台湾総統選挙は14日、投開票され、与党・国民党の現職、馬英九総統(61)が野党・民進党の女性党首、蔡英文主席(55)と親民党の宋楚瑜主席(69)を破り、再選された。馬政権が1期目に進めてきた中国に対する融和的な政策が支持されたことになり、選挙結果を追い風に2期目には経済関係を一段と強化するとともに、政治対話まで踏み込む可能性も出てきた。
勝利宣言した馬氏は「台湾人民の勝利だ。両岸(中台)政策が支持された結果だ」と訴え、「有権者は両岸を和平に導き、危機を商機に変えた国民党を評価してくれた」と強調した。一方、蔡氏は敗北した責任を認め、民進党の主席を辞任すると表明した。
馬氏は自身の人気低迷や与党系の分裂という逆風の中、政権与党としての4年間の実績を強調するとともに、実質的な一騎打ちとなった蔡氏に対してネガティブキャンペーンを展開するなど支持者の引き締めを図り、選挙戦を制した。
選管の集計結果によると、得票率は馬氏51.6%(約689万票)、蔡氏45.6%(約609万票)、宋氏2.8%(約37万票)。投票率は74.4%で、前回(2008年)の76.3%を下回った。任期は4年。
今回の総統選で、国民党は元国民党の宋氏出馬による与党系の分裂という強い逆風にさらされたが、陣営内の豊富な選挙資金や厚い基礎票を総動員した。争点の一つとなった対中政策では、中国で多額の投資をする大企業経営者らが馬氏を支持。一部有権者に「中台統一」への警戒感が高まったものの、多くの有権者は中国との経済関係の安定や拡大を望んだ格好だ。(2012/01/14-23:59)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012011400329
投票結果の数値について、tafu さんのブログ、<賭人がゆく>によれば
http://tafu.iza.ne.jp/blog/entry/2569047/
(引用始め)
●2008年の総統選に於ける票差は約220万票、今回は80万票と縮まる。
馬英九候補: 6,891,139票
蔡英文候補: 6,093,578票
宋楚瑜候補: 369,588票
●立法委員(国会議員)選の結果(2008年 → 2012年)
国民党:81→64議席
民進党:27→40議席
その他: 5→ 9議席
さらに民進党は立法委員(国会議員)選で、今まで国民党が独占してきた台北市8選挙区の内、ついに第二選区で当選者を出した。北部で弱かった民進党だが、念願の足がかりを築いた意義は大きい。
(引用終り)
台湾の人々も、緩やかな形で外省人中心の国民党から離れようとしているかのように思える。私は、台湾の有権者が、民族自決、自存自衛の形でしっかりと意見集約される日が来ることを心から願う。
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