陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

シナ大陸の新型インフルエンザ死者数が少ないのは何故か

2009-12-26 16:32:51 | 新型インフルエンザ
 我が国の新型インフルエンザによる死者は、12月23日で129人となった。今年5月に大騒ぎで行われた水際防御対策、8月からは学校を中心にした集団罹患、10月中旬から始まったインフルエンザ・ワクチン接種とこの8ヶ月の間に色々なことがあった。秋から死者数は増えたけれども、予想よりも罹患者数並びに死者が少ないのは、不幸中の幸いである。これは、国民の予防意識が旺盛であることの反映であろうか。

 さて、冬休みに入り、各地の公立小中学校では新型インフルエンザの対策で頭を痛めている。山形県では、学級閉鎖も多かったから、授業日数の確保で冬休み短縮を考える学校も多い。毎日新聞によると、

冬休み:新型インフルで短縮も

 新型インフルエンザの流行で休校や学級閉鎖に追い込まれた学校が、不足分の授業をどのように取り戻すか苦慮している。学級閉鎖を繰り返してトータル20日近く休んだケースもあり、冬休み短縮という「奥の手」を使う学校も珍しくない。

 山形県では今月11日までに公立小学校の83%、中学校の90%が少なくとも一度は学級閉鎖か学年閉鎖、または休校した。学級閉鎖と学年閉鎖の両方があり2、3回休んだ例もあり、休業期間は小学校で最長19日、中学でも最長17日だった。

 各学校は▽普段の授業時間を増やす(306校)▽土日祝日に補習を実施する(20校)--などの対応に追われたが、それでもカバーできず、小中学校の23%に当たる102校が冬休みを1~3日程度短縮することにした。同様の対応は各地で検討されており、東京都では公立の小中計17校、千葉県でも51校が冬休み中に授業や補習を行う予定だ。

 東京都杉並区の杉並第十小学校は10月に4日間休校した。その後に学級閉鎖もあり、休業期間は最長8日間。本来は終業式しかない25日に臨時の給食を用意して授業を4時間行うほか、1月8日に予定していた始業式を1日早め、始業式当日も授業を実施する。宮山延敬校長は「毎日の授業を増やすより冬休みにまとめた方が児童の負担が軽いと判断した」と話す。

 また、休業期間が最長10日間になった千葉県船橋市のある小学校は冬休みのスタートを今月23日から26日に遅らせた。校長は「不足分を解消してから新しい年を迎えたい」と説明した。【井上俊樹】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091225k0000e040026000c.html


 最近のTVニュースでは、殆ど新型インフルエンザに関する報道が見られなくなった。だが、油断は禁物である。冬季は、表日本では極端に乾燥した日々が続くし、北日本の室内では暖房のため湿度50%以下と乾燥状態が著しくなる。そうした状況下では、粘膜の損傷が起こり易く、加えて、インフルエンザ・ウィルスは水分が少ないと活動が活発になるので乾燥期は要注意である。

 それにしても、我が国よりも衛生状態が良くないシナ・中共で、インフルエンザによる死者が話題にならないのが不思議である。あの国の得意技である情報隠蔽が今回も行われている可能性が濃厚だ。


【新型インフル】中国、死者数隠蔽か 死亡率、なんと世界平均の20分の1
2009.11.20 20:05

 【北京=矢板明夫】中国での新型インフルエンザの死者数について、同国の感染症治療の権威が「当局による隠蔽(いんぺい)の可能性」を指摘し、波紋が広がっている。

 隠蔽の可能性を指摘したのは、広州呼吸器疾病研究所の鐘南山所長(73)。鐘所長は19日付の広州日報で、「一部の地方では死者数を隠している。報告されている数字は全く信用できない」と訴えた。鍾氏は、2003年に新型肺炎(SARS)が流行した当初も、感染者数を隠蔽していた政府側の圧力に抵抗し、当局の対応の甘さを再三警告。後に「中国医師の良心」と呼ばれた。

 中国衛生省の統計では、今月13日までの中国での感染者数が約6万6千人だったのに対し、死者は43人。死亡率は約0・065%で、世界平均の1・24%(世界保健機関調査、8日現在)の約20分の1という低水準だ。中国当局は「早期にワクチン接種を行うなど適切な予防措置をとったほか、漢方薬による治療が効果を発揮した」などと理由を説明している。

 しかし、「ウイルスは人種を選ばないはず、中国人だけが死なないのはおかしい」「政府はまたウソをついているのでは」といった書き込みがインターネットに殺到。鐘氏の証言が報じられると、民衆の不信感はさらに高まった。

 20日付の「新京報」は「情報公開は防疫の前提条件」と政府に透明性を高めるよう求める記事を掲載した。「北京青年報」は「医療現場で新型インフルの死者を、肺炎や心不全などと報告している可能性が高い」と報じた。

 指摘を受け衛生省は19日、9つの調査グループを各地に派遣し、隠蔽や報告漏れについて調査を始めたが、地方への監督強化によって、死者数が一気に増える可能性もある。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091120/chn0911202007003-n1.htm


 年末年始の休暇で、シナ大陸や東南アジアへ出掛ける人達も多いと思うが、「豚インフルエンザ」に加えて「鳥インフルエンザ」に罹患しないよう気配りをお勧めする。
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