朝鮮学校に関する授業料無償化の問題

　＜春一番＞と言って、３月上旬には全国的に強風が吹き荒れる。この後、人々は「もう直ぐ桜の季節だな」と思い始める。だが、今年の＜春一番＞は、強風と共に北日本に大雪を降らせた。あろうことか、西日本の山岳地域さえも季節はずれの大雪に見舞われた。＜なごり雪＞の優しいムードとは、大いに異なる風情である。
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/520acf58274edea699a6405203d61fc2

　国会において、国家予算審議を実質上終えたから、＜黒鳩＞政権は民主党マニフェストに基き、高校授業料無償化に踏み切るようである。だが、朝鮮総連（北朝鮮の日本支店）が維持している朝鮮学校にこれを適用するかどうかで揉めている。

　拉致問題を抱える我が国の国民感情としては、朝鮮学校に税金を使って授業料補助をするなど容認出来るものではない。この問題の背景には、国籍を曖昧にしようとする＜黒鳩＞政権の政治姿勢が垣間見える。＜黒鳩＞政権は、これを実現する方向で動いている。

　大阪府の橋下徹知事は、これに異論を唱えて、行政と民族差別の問題について踏み込んだ発言をした。私は、この問題に関する彼の政治感覚を強く支持したい。


橋下知事「北朝鮮はナチスと同じ」　朝鮮学校無償化問題で
2010.3.10 12:04

　授業料無償化に関する朝鮮学校への対応をめぐり、大阪府の橋下徹知事は１０日、朝鮮学校に交付している私立外国人学校振興補助金についても「廃止を念頭に置いている」と述べた。また「民族差別だという指摘があるが、朝鮮民族が悪いわけではない。北朝鮮という不法国家が問題。それはドイツ民族とナチスの関係と同じだ」と言及した。

　橋下知事はこれまで、朝鮮学校への対応について「不法国家の北朝鮮と結びついている朝鮮総連と関係があるなら、税金は投入できない」と述べ、無償化の対象外とすることを検討。近く知事自身が朝鮮学校を視察し、授業内容や学校経営の実態などを考慮した上で判断するとしている。

　大阪府は、教育研究や管理経費などとして、私立外国人学校振興補助金の名目で１１校の朝鮮学校に対し、平成２０年度で約１億３千万円を支出している。また、授業料軽減補助金として、高級学校（高校）には約７千万円が出されている。

　橋下知事は、朝鮮学校への対応について、暴力団になぞらえて「学校経営に暴力団関係者がかかわっていれば税金は投入できない」とも発言していた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100310/lcl1003101205003-n1.htm

（追記：３月１０日）

　授業料無償化は、教育基本法に定められた学校に限定すべきで、各種学校には適用するのはおかしい。また、城内実衆院議員は、朝鮮学校の個人崇拝を取上げているが、川端文部科学相は問題視していないようだ。


「金日成崇拝教育の学校」　城内議員、朝鮮学校の無償化に疑問
2010.3.10 19:04

　朝鮮学校の授業料無償化問題をめぐり、城内実衆院議員（無所属）は１０日の衆院文部科学委員会で、「（朝鮮学校は）金日成を崇拝しない人は人ではないと教えている。限度を超えた民族教育に国税を投入するのはいかがなものかと思う」と疑問を呈した。

　同委員会で城内議員は平成４年４月号の月刊誌「正論」を取り上げ、「刑務所に送られて処刑する直前に『金日成万歳と言う』ことが、朝鮮学校の国語の教材に記されていると（正論に）書かれている。（この文書は）１８年前に書かれたものだが、私は今もあまり変わっていないと思う」と指摘した。

　そのうえで「金日成を崇拝しない人は人ではないというのは逆に差別を助長し、個人崇拝を強制しているという意味で憲法が保障する思想、信条の自由に反する」と朝鮮学校の教育姿勢を批判。「ここまでくると民族教育の限度を超えており、国民一般の感情として、こんな教育に国民の税金を使うのはいかがなものか」と述べ、川端達夫文科相に対し、朝鮮学校の実態調査を実施するよう求めた。

　これに対し川端文科相は「文科省としては、今おっしゃいました実態の話、あるいは国民感情の問題、あるいは外交上の配慮等々を（無償化対象の）客観的判断に組み込むことは前提にしていない」と述べ、城内議員が指摘した朝鮮学校の実態は、無償化の判断基準にあたらないとの姿勢を示した。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100310/edc1003101907005-n1.htm