陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

ビルマ(ミャンマー)を大型サイクロンが襲う

2008-05-07 04:58:05 | ビルマ(ミャンマー)関係
 日本では、連休ムードでのんびりしていた5月2日夜、ビルマを巨大なサイクロン(=台風)が襲い、22、000人以上の死者が出た。昨年秋は、軍事政権による弾圧で、多数のビルマ僧が虐殺され、日本人も巻き添えで亡くなった。それは、明らかな人災だが、今回は避けられぬ天災。何とも、ビルマはついていない。その被害の大きさに驚くと共に、被害者へ心から哀悼の意を捧げる。

 胡錦濤国家主席の訪日で、パンダ2匹の見返りに土産として数百億円の無償供与を行う間抜けな我が国。今回のビルマ災害に対し、早速見舞いを出すらしいが、僅か2700万円の援助と言う。これは如何にも少ないではないか。

 官僚の話し合いでは無理だから、福田首相が首脳会談で「ビルマへの緊急災害援助が必要、それで外貨の豊かな貴国へ渡す分を減額します」と言って、100億円位をビルマに即時無償供与したらどうか。どうせシナにカネを渡しても兵器を買うのだから、東アジアの人々に不安を与えるだけ。ビルマで食料、衣類、医薬品を購入してもらう方が人道的なカネの使い方だ。

ミャンマー、サイクロンで約2万2000人死亡 救援団体はビザ審査で足止め
2008年05月06日 23:29 発信地:ヤンゴン/ミャンマー

【5月6日 AFP】(一部更新、写真追加)ミャンマーの国営テレビは6日、2日夜から3日にかけて同国を直撃した大型サイクロン「Nargis」による死者数が2万2000人を超え、行方不明者が4万1000人になったと伝えた。

■救援活動を遅らせるビザ審査

 国連緊急援助調整官室(Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、OCHA)は6日、サイクロンの直撃から4日目となった今も緊急災害対策チームがミャンマー入りできずに外国人渡航者ビザ(査証)の発行を待っている状態だと述べた。

 OCHAのElisabeth Byrs広報官は、「タイのバンコクで災害査定官5人が待機しており、ビザの発行を待っている。あと数時間以内にミャンマー入りできることを期待している」と述べた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)と国際赤十字社・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies、IFRC)も、テントや浄水錠剤、蚊帳といった緊急人道救援物資の配布支援のために、ビザの発行を待っている状態だと発表した。

 OCHA広報官は「極めて深刻な状況であり、われわれは非常に心配している」と述べた。

 海外支援に慎重な審査を行い、国際救援組織の活動を厳しく統制してきたミャンマー軍政の将軍らも、2日の夜から3日にかけてのサイクロン直撃後、海外からの救援を求める異例の声明を発表していた。

 しかし、政府閣僚は6日、海外救援チームがミャンマー入りするためには、政府との交渉が必要だと述べた。

■国民投票の行方は

 一方、ミャンマーで民主化を要求する野党勢力は6日、サイクロンで国民数万人が死亡する中、憲法の是非を問う国民投票を実施することは「絶対に許可できない」と述べた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2387697/2903350

 胡錦濤主席がビルマ軍事政権へ直接アドバイスして、早く国連援助受け入れ態勢を整えよと言えば良いではないか。

 そして、当然だがこれだけの災害になると疫病発生が気になる。特に、只今はトリインフルエンザ、新型インフルエンザへの警戒が必要だ。ビルマの軍事政権は、国家インフラの充実に余り熱心でないから、被害を拡大した側面もあるだろう。医療 施設なども不足しているようだ。

サイクロン直撃のミャンマー、衛生状態に懸念 国営メディア
2008年05月06日 13:03 発信地:ヤンゴン/ミャンマー

【5月6日 AFP】2日夜から3日にかけて大型サイクロン「Nargis」が直撃し、1万人を超える死者が出ているミャンマーで、国営ラジオが6日、衛生に注意するよう被災者に呼びかけた。

 Nargisは、ミャンマー南西部のエヤワディデルタ地方や中心都市ヤンゴン(Yangon)に大きな被害を与えた。人口600万人のヤンゴン市民の多くは、飲料水や電気が止まった状態で被災後4日目を迎えた。市内の通りにはゴミやがれきが積み重なっている。

 国営ラジオは人びとに対し「煮沸した水を飲み、虫や動物を食品に近づけない」ようにして、自らの健康を守るよう求めた。また、新鮮な果物を食べ、清潔なトイレを使用し、ゴミはきちんと集め、蚊やヘビにも注意するよう訴えた。さらに健康上の問題があれば、すぐ病院に行くことを勧めている。

 だが、2400万人の被災者の多くは、健康問題にまで手がまわらない状態だ。人口の多いデルタ地域は依然として冠水しており、道路が不通になっているうえボートも破壊されたことで交通は遮断されている。このため食料品などの輸送が困難になっており、前週末から価格が3倍になっているという。

 また、同国で最も重要なヤンゴン総合病院(Yangon General Hospital)も被害を受け、特にがん病棟や心臓外科病棟が大きな被害を受けたという。ミャンマーの医療制度は、数十年にわたり軍政が不適切な管理をしてきたことから、サイクロン被災の前から劣悪な状態にあるといわれてきた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2387561/2901780


 兎に角、緊急援助は急がなければ効果が出ない。日本は、民間機借り上げをしてでも食料と医薬品供給に努めて欲しい。
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