陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

安倍首相は、竹島問題をどう考えるのか

2007-02-17 18:58:36 | 竹島問題
 島根県制定の「竹島の日」が近づいているが、政府はこの日について一切語ろうともしない。安倍首相が拉致問題に熱心なのは分るし、領土問題に関しても「北方領土」についての積極的な発言はある。しかし、竹島問題を安倍首相は歯切れ良く述べたことが無いと思う。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/index.html

 我が国マスコミも竹島に関する報道を殆ど行っていない。これは、わざとそうしているのだろうか。やむを得ず、韓国関係のニュースWebから、最近の竹島の話題を眺めてみる。

--------------(引用開始)

独島付近の10暗礁を近く命名、住民の意見まとめ
2月12日21時56分配信 YONHAP NEWS

【ソウル12日聯合】国立海洋調査院は12日、独島から半径2~3キロメートル内の海底にある10の暗礁を命名するため、独島と関係のある地名を中心に、鬱陵島住民の意見を募っていると明らかにした。上半期中に海洋指名委員会に上程するという。調査院関係者は、住民らが推薦した名称のうち、簡潔で嫌悪感を覚えさせず発音してもおかしくない名前を付ける予定だと説明している。
 昨年1月に建設交通部中央地名委員会が独島周辺の岩22個に名前を付けているが、暗礁の名称も決まれば独島周辺の地形物に対する命名作業が完了することになるという。関連法によると、満潮時に海上に見える地形物は建設交通部中央地名委員会が、水面に隠れる地形物は海洋水産部海洋地名委員会が命名することになっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070212-00000044-yonh-kr

--------------(引用終り)

 よくも、他国の領土にこのような事を厭きないで続けるものである。感心してしまうと共に、半島人の粘着質的な性格が出ていると思う。そして、島根県の「竹島の日」が彼らにとってはどうしても気になるらしい。

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日外務省、ホームページ独島関連内容改編

日本外務省が22日に予定された日本島根県の「竹島の日」制定記念行事を控え、ホームページの独島(トクト、竹島)関連内容を改編、その背景に関心が集まっている。

13日、独島運動本部によると日本の外務省は、最近改編したホームページで「竹島は日本固有の領土」という既存立場を固守した上「島根県の竹島編入」「竹島領有権の歴史的根拠」などを並べ、韓国の領有権主張に反発している。

改編されたホームページは韓国と日本の独島認識を比べ、独島の位置、現況などを地図と絵で分かりやすく表現している。また「サンフランシスコ平和条約で独島」「李承晩ラインの設定」などを紹介し、自国民に「日本人の韓国経由での竹島入島は韓国管轄権を認めることになるので、このような方法で竹島に入らないでほしい」と要請した。

これに対して独島運動本部は「日本側が独島問題に関してさらに詳細な資料と根拠をつきつけて韓国領有権主張に反発している」とし「日本の独島侵奪の野望がいっそう強化、露骨化している」と述べた。

一方、島根県は昨年2月22日、条例で「竹島の日」を制定したことを記念し、今年500人が参加する大規模記念行事を開催する予定であるということだ。

この日の行事では黒田勝弘産経新聞ソウル支局長が「韓国はどうして竹島、独島に沸きかえるか」をテーマに講演し、竹島問題研究会下條正男教授が昨年11月に実施した鬱陵(ウルルン)島調査報告書を発表する予定だ。

Copyright 2006(C)JOONGANGILBO NEWS. All rights reserved.
2007/02/13 10:05:37 入力
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2007/0213/10020607.html

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 黒田勝弘氏は、どのような話をされるのか。少々楽しみであるが、いずれ島根県のHPに要旨は載るだろう。ところで、次のニュースも気なる。

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鬱陵郡が独島の整備事業へ、実効的な支配強化目指す
2月15日8時59分配信 YONHAP NEWS

【鬱陵14日聯合】慶尚北道の鬱陵郡は14日、独島への実効的な支配を強化するため、独島の定住基盤の拡充と生態資源の体系的な管理に向けさまざまな事業を推進すると明らかにした。
 2008年まで6億5000万ウォンを投じ、老朽化したり一部が流失した西島の漁業関係者宿舎からムルゴルまでの進入路を撤去し、環境に調和する木製デッキを設置する。ムルゴルは独島で唯一、水がわく。また、上半期に2億ウォンを投入し、ムルゴルの老朽化した給水貯蔵施設を取り除き、年末までに新たな施設を設置する考えだ。鳥類が生息できる水辺づくりにも取り組む。

 鬱陵郡は、一連の整備事業が終了すれば、西島住民への飲み水供給や独島の生態調査が円滑になり、国際法上の島としての独島の法的地位も強化されると期待を示す。このほか生態資源の体系的な管理に向け、2008年まで在来種の生態を分析し、外来種の個体数調査と除去方法の検討など、在来種の植物保存事業も実施する方針だ。

 独島の実効的な支配強化を目標に、10世帯が居住できる町を造成し公務員の常駐も検討するとしているが、実現のめどはたっていない。

最終更新:2月15日8時59分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000001-yonh-kr

--------------(引用終り)

 10所帯の住む所と言っても、食べ物、日用品や買い物など何処でするのだろう。そこまでして、竹島を自国領土としたいのであろうか。宅地造成の目処は立っていないと言うが、同じ内容に関して「朝鮮日報」はもっと楽観的だ。

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独島に10世帯20人が暮らせる村造成へ

 独島(日本名竹島)に10世帯20人が暮らすことができる「多世帯村」が誕生する見通しだ。

 慶尚北道鬱陵郡の独島管理事務所は14日、領有権を主張する日本の挑発を一蹴し、独島の実効的支配を強化するため、独島に10世帯程度が暮らせる多世帯村を作る計画だと明らかにした。

 鬱陵郡は村を独島のどこに作るか、1カ所にまとめるか分散させるかなど、位置や規模を専門機関とともに決定する予定だ。また郡庁に「独島漁村係」を新設し、漁業免許権を与え、実質的な領有権を強化する方針だ。

 鬱陵郡はこのため、来年までに6億5000万ウォン(約8361万円)を投入し、西島の古いコンクリートの階段を親環境的な木材で作り直し、船を陸に引き揚げる施設も拡張することにした。

 鄭胤烈(チョン・ユンヨル)鬱陵郡守は「日本の島根県が領有権の挑発を続けている状況の中で、実質的な領有権を確保するためには住民が居住する村を作る必要がある」と話した。

大邱=チェ・ジェフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/15/20070215000005.html
--------------(引用終り)

 さて、安倍首相に言いたい。領土問題で一番手掛け易いのは竹島問題である。安倍政権が、竹島問題に対し明確な行動を起こせば、尖閣諸島問題も北方領土問題も今までとは異なった国民的な動きが出るであろう。その意味でも、私は竹島問題に対する首相の明確な見解を聞きたいのだ。内閣府は、会議ばかりやっていないで、深い意味を持つ領土問題に対して明確な行動指針を示して欲しいと思う。
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