Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

別れ

2008年03月21日 | Weblog
ポーランド工場から派遣されてきた二人のメカニックは無事日本での3週間の仕事を終え、本日帰国の途についた。

19日が仕事の最終日で、午後は時間が空いたので同業の請負修理業者・T自動車のTさんと一緒にヤヌツとミロスザウの二人を川越市内の観光に連れだした。Tさんの仕事は彼らと同じ現場作業なのでお互い通じるものがあるらしく、休憩時間はいつも一緒で3人はとても仲が良い。

ポーランドでも現場作業のメカニックは一段低く見られていて、サラリーは事務職の6割程度に抑えられている。彼等の給料は日本円に換算して一ヶ月6万円程度というから、いくら物価の安い本国でも生活は楽ではないらしい。従って生活は慎ましく、我々日本人のように欲しいものがあればすぐ手を伸ばすようなことはしない。川越の喜多院、蔵の街、菓子屋横丁など一通りお土産が買えそうなところを案内したけれど、記念写真だけでついに無駄使いは一切しなかった。

夕方会社に戻り、いよいよ別れの時がきた。Tさんが一足先に帰るので彼等3人だけで暫く話していたが、やがて堅い握手をしてからハグをし、Tさんの車が去っていった。そのとき二人に事務所の方でもう少し待つようにと声をかけてフと顔をみたら、二人とも目に薄っすら滲んでいるものが・・・
彼等は純粋なんだなあ、と胸を突かれる思いがした。

これまで随分沢山の欧米人に会ってきたが、こういうことは初めて。ホワイトカラーより現場で苦労している人たちのほうが心が澄んでいるということだろうか・・・








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3 コメント

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そうですね (みぃば)
2008-03-24 10:20:16
得るもの多くして、帰国されたと思います。
出会いがあれば別れがあるんですよね。
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意外でした (Ed)
2008-03-24 16:00:27
ガッシリした体で、いつも力強く仕事してた彼らが、そんな繊細な心の持ち主だったとは・・・

考えてみれば、彼等にはもう再び日本を訪れるチャンスは殆ど無く、Tさんにも二度と逢うことはないだろうと思って胸がつまったのしょうね。

お互いに良い経験と思い出が出来たのではないかと思います。
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Unknown (Jin)
2008-03-30 09:00:09
思い出を一杯つめて帰ったんだろうね。
異国でよくしてもらうのは嬉しいだろう。
Ngsk がよくいうのだけど アメリカでよくされた時はほんとに嬉しかった、、それで 日本に来てる人には良くしてやるんだと。
欧米系の人は良くしてもらっても彼らほどはありがたみは感じないかも??
お疲れさん。
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