Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

竹島

2012年08月27日 | Weblog

            

韓国が、自国の領土と主張している竹島は、0.2平方キロしかない、島という
より木も生えていない岩礁である。

そもそも昔から人が住めるような所でもなく、戦後連合国に韓国は竹島を日本
が放棄する地域に含めるよう主張したが、「かつて竹島が朝鮮の一部として扱
われたことはないし、領有権も主張していなかった」として拒否されている。

にも拘らず、1952年、当時の韓国大統領・李承晩が勝手に”李承晩ライン”な
る線引きを設け、1954年以降現在まで武力による実行支配を続けている。島
の周囲は漁業資源の豊かな好漁場となっているため、かつて日本の漁船が頻
繁に韓国警備艇から銃撃を受けたり拿捕されたりして度々ニュースとなった。

日本が戦後、平和憲法を守って他国と武力で争わないことを承知で、李承晩は
強硬な手段に出たのである。しかしそれ以上に、かつて日本に国土を蹂躙され、
占領・支配された国としては、戦前の恨みを少しでも晴らしたいという、強い想い
もあったに相違なく、漁業資源確保だけが理由ではないと思う。

現大統領・李明博は、ここへきて唐突に自国領土であると騒ぎ立てているが、
次の大統領選を睨んだ、国民への人気取りパフォーマンスにすぎない。

日本の野田は「真に遺憾であり、韓国に強く抗議する」とか「冷静に話し合いで
解決したい」などと冷静さを装ったフリをしているけれど、その実日本には今とな
っては有効な手は何もないのだ。

国際法の上では実行支配が50年以上続くと一般的にその国の領土と見做さ
れるらしい。つまり李承晩は日本から竹島を盗み取ったようなものだけれど、韓
国の実行支配が続いてしまった以上、日本は放っておく以外ない。

そもそも李ラインなる勝手な線引きを行って、韓国が日本の漁船を多数拿捕し
たり銃撃したとき、自民党政府は韓国に対して毅然たる態度を取らなかった。
それによって日本は韓国につけ入る隙を与えてしまったのであり、竹島を守る
機会を自ら失ったのである。

今更韓国が「話し合い」で解決しようなどという日本の誘いに応ずる筈はない。
日本が本当に取り返したければ、武力に依る外はないだろうが、あんな小さな
岩礁を本当に取り戻す価値があるのか、また韓国と全面的に武力対決する覚
悟があるのか、よく考えなければならない。

韓国でも日本でも大多数の国民は、竹島というちっぽけな岩礁の取り合いで
両国が戦争までしようとは望んでいないだろう。

領有権問題はひとまず置いておいて、竹島近海の海洋資源開発と漁業権の
公平な取り扱いを主眼に、もっと話し合いを続けたらどうであろうか・・・

        



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