駅から歩いて通勤の途中に「○○あすなろ保育園」というのがある。毎朝若いお母さん方が車や自転車でちっちゃな可愛らしいのを連れてくる。普通の店舗らしき跡を改造しただけの、さほど広くはない施設の中では既に数人の幼児達が走り回って遊んでいるのが見える。
経営者は、多分「こども達が自分の夢を実現できるような人間に育ってほしい」との願いを込めて、そう名づけたものと想像できる。
先日、山本周五郎の短編「あすなろう」を読んだ。勿論「あすなろ」に因んだ話で、明日は檜(ひのき)になろう、明日はなろうと思いつつ決して檜にはなれない翌檜(あすなろ)の木のごとく、死ぬまで立ち直れなかった弱い人間の物語である。
現代人は多分、「あすなろ」の持つ語感の良さとか、「明日はなろう」という単純な語意からこの単語が好きらしく、「あすなろ」と名づけられた施設やら学校やらグループ名がやたら沢山ある。
本来の意味からすれば、なりたくても決してなれない負の意味合いがあるわけで、斜めに深読みすれば「どうせ出来っこない」というパラドックス、あるいはブラック・ジョークととれなくもないが・・・まあ、余計なお世話ですから、忘れてください。(笑)
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”井の中の蛙大海を知らず”、、、これはあまりいい意味にはとられてないけど 本来は その次に
”されどその深さを知る” が続くのだって。。。
広く浅くではなく一点についてはよ~く知ってるんだと。
昔、永六輔さんがいってた。
造詣が深いねえ。いつも感心してます。
年寄りのいうことは為になる。
若いモンはもっと耳傾けてくれないとね!
・・・なんちゃって、我々も「一生勉強」だね。
まだまだ知らないこと、間違って覚えてること一杯あるもん。