Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

吉川美南

2012年05月30日 | Weblog

                     

武蔵野線に最近(と言っても3月)新駅が開業した。駅名を「吉川美南」という。単純に”南吉川”とか

しなかったのはJRにしては上出来だ(笑)。

何しろ”浦和”に東西南北を付けただけの紛らわしいバカな駅名がゾロゾロと完璧に揃っていて、慣

れないうちは途中で何度か下車しそうになったものだ^^!

まだ出来立てだから駅前は広いロータリーがあるだけで周りに商店も住宅も見当たらない。唯一
やや離れたところにK’s電気がポツンと見えるだけ。区画整理された道路と商店、住宅用の敷地
の他、目につくのは電柱だけ。

                                           

しかし、以前も書いたけれど日本の空を覆う蜘蛛の巣のような電線と、唯でさえ狭い道路をさらに
狭めている電柱はおぞましい限りだ。

今時新しい街を造ったり、古い町を再開発する際、相変わらず電線を頭上に張り巡らしている国な
んて先進国はおろか発展途上国だって少ないよ。政府も東電も、原発と自分たちの金儲けにばっ
かりシャカリキにならないで、もっと街の美観とインフラ整備に目を向けたらどうじゃい!

                                            

戦後の我々日本人はダメになったのだろうか。美しいものには素直に感動し、自分だけのもので
なくとも大切にする、という先人達の気風は最早一般的ではなくなってしまった。

自然の景観とか街並みの美しさとか、そこに住んでいる人たち全部に共通の”財産”には、あまり
関心がないか価値を認めなくなってしまったような気がする。
要は自分の財産だけ大事にしておけば、残りの共用部分はどうでもよい・・・ということなんだろう
なあ・・・

新しい街がこれから生まれ育ってゆくのだろうに、またぞろ悍ましい蜘蛛の巣と電柱に景観が壊さ
れていくと思えば、残念を通り越して”後進国”日本が恥ずかしいわい・・・