Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

地球の年齢

2011年05月26日 | Weblog

                    

「シュークリームの皮」の続き。地球の年齢は推定凡そ46億年だそうである。そんなことが一体どうして分ったのだろうか・・・???

世の中、頭のいい人がいるのだ!
放射性元素を利用するのだそうである。ウラン238の原子核は(不安定なため)崩壊して別の元素に変わり、最期は鉛になって安定する。ウランの量が元の半分になるまでの時間(つまり半減期)は45億年と決まっているので、岩石に含まれるウランと鉛の量を測ればその岩石が何年前のものか分るというわけである。もしその岩石に含まれるウランと鉛の量が同じであれば45億年、ウランが25%、鉛が75%であれば90億年ということになる。
この方法によって地球最古の岩石を調べた結果はおよそ40億年、隕石は45億年、米アポロ計画で月から持ち帰った岩石も46億年。これらのことから考えて地球の年齢も推定46億年であろうと思われているらしい。

なるほど・・・無能なEdが心配するような、単なる当て推量ではないのだった^^! ハハハ・・・

更に、もっと最近の年代を測定する方法として炭素14法というのがあるそうだ。同じ炭素原子でも質量の異なる同位体(アイソトープ)の炭素12や13が存在する。中で14は不安定で放射線をだして質量が同じ窒素原子に変わるが、その変わる速度は常に一定なので年代測定に利用される。元の炭素14が壊れて半分になる時間(半減期)は5730年である。一方、植物や生物に取り込まれた炭素14はそれらが死ぬと新たに取り込まれなくなるので次第に(窒素に変化して)その量が減ってくる。常に一定に保たれている大気中の炭素14の量比と比べれば年代が測定できるというわけである。例えば、ある資料の炭素14の量が半分だとするると年齢は5700年、1/4だと11400年と推定できる。

説明を聞けば何やら簡単そうに思えるけれど、こんな難しいことを研究したり応用を考えている頭のいい人がいることに先ず感心してしまう。

原子力(核分裂エネルギー)の利用は未だ未だ不完全な技術でコワイから直ぐ止めて欲しいけれど、原子核の研究をこんな形で応用するアイデアは実に素晴らしいことだと思った。