Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

金木犀

2009年09月29日 | Weblog

         

朝4時45分。まだ薄暗い中ウォーキングに出る。風もない畑道の何処からか木犀の淡い香りが漂ってくる。
そういえば我が家の庭の金木犀も満開だった・・・
地味で目立たない木だけれど、毎年忘れた頃に必ず香りで花が咲いたことを知らせてくれる。春先の沈丁花と同様、控えめにその存在を主張して。

ウォーキングから戻ると「もも」が玄関で散歩に連れて行ってくれるのを待っている。すぐ綱をつけて外に出してやる。今は緑カエルが遊び相手なのだけれど、セミやトンボほど面白くはないらしくて、飽きると表の歩道に出る。

通りの向かいのKさんの旦那がゴミ捨てに出た帰りに、これまで一度もお話したことがなかったのに、珍しく話しかけてきた。

「犬だと思ってたら猫ですか・・・、外国の猫ですか?」

・・んな訳ないのだけれど(笑)、可愛いい顔をしていると褒めてくれたり、前に飼っていたシーズー犬の「メイ」の話になったりで何となく話が続いてしまい、そのうち彼が「実は私この5月に入院しまして・・・」と云い出だした。
彼によると、内臓に癌が見付かり臓器をいろいろ3キロも摘出したという。入院のことは知っていたけれど、彼の奥さんの話では糖尿と軽い脳溢血で入院したと聞いていたから、話が少し食い違っていたけれど、そこは敢えて正したりはせず、「お大事に」と云っておいた^^!
Kさんの話はバイクに移り、若い頃コレダ号に乗っていたとか。私のLCを「HDですか?」とか「何ccですか?」とか「いつも颯爽として乗ってでられて・・」などと発展してしまった。
正直、もう朝の忙しい時間が迫っているし「もも」は早く帰りたがって爪をたてるし、気が気でなかったのだけれど彼の気まぐれに10分近くもお付き合いしてしまった^^b
本当はKさんは話好きな方だったんだぁ、と今日初めて知った!
ま、これからは近所付き合いを大切にしないとね・・・

どうやら金木犀の香りが人の心を柔らかに包んでいるものらしい。