Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

リストラ

2009年09月09日 | Weblog

             

知人の勤め先の会社が、ごく最近彼の所属部門のRestructuring(リストラ)を行い、自動車関連2部門を一つに整理・統合した。
マネージメントは当然のように人員も20%カットし、合理化で経費を大幅に削減したと株主向けの説明をしているらしい。

しかしながら実態は、単なる人員整理だけで一般ヒラ従業員は突然辞めさせられたり、これまで以上に仕事が増えただけで、今のところリストラによる何のメリットも生まれてはいないという。むしろ個々の従業員にとっては、仕事が増えた重荷と将来の不安だけが残り、更に彼のいるQC部門では、折角良くなりかかった品質が急激に悪化する懸念すらあると恐れている。

この不景気・就職難の最中、まさに辞めるも地獄残るも地獄の態である。彼個人としては、今はもう従業員ではないので組織のゴタゴタに直接巻き込まれる心配はないのだけれど、一緒に働いていた(いる)同僚たちの苦悩を見るのは忍びないという。

願わくば、こういうリストラは先ずマネージメント上層部だけの合理化を進めて貰い、下々の一般従業員のリストラは新しい組織の骨格が出来上がってからにして欲しいものだ。

どうせ現存する二部門の仕事は、統合するといっても実務はこれまで通り続けていかざるを得ないのだから、ヒラ従業員の整理は一番最後にすべきなのだ。実務には要らない高給取りのマネージメントを残して有能で最も必要とされる実務者から辞めさせるようなリストラというのは、本末転倒ではないだろうか。

世の中のこと、何が正しくて何が正しくないのか、簡単には分からないのだけれど、彼の目には今のこの状態は Too many chieves, no indian!に映るらしい。困ったものだ・・・><