まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1350 佐保川(後編)・・・奈良市域

2020-06-14 20:34:57 | ふうけい
よろしくお願いします。





さて、今夜私がお送りするのは佐保川沿いを走った記録、奈良市編です↓↓↓
















また佐保川?って思われるかも知れないなあ~、これまではいろいろな風景を追っての記録でしたが今回は川そのものを追っての記録です、よろしければお付き合いください。前回の巡りでは大和川から分かれて大和郡山市部分を巡りました、見慣れた風景、走り慣れた道も視点を変えるとまだまだ再発見できると言った感じ、今回はその佐保川を更に上流部へと行ってみようと思います。まずは写真2枚目~5枚目にある風景、ここも何度かお伝えしたことがある平城京の最南部、羅城門があった所、県道に架かる橋は羅城門橋でここから北を臨むとかすかに朱雀門の屋根が見える。しかしその朱雀門からここまで真っ直ぐ伸びていたはずの朱雀大路は全く跡形が残っていない、その道をたどろうとしても、建物や路地、田んぼに畑、川などに行く手を阻まれて真っ直ぐに行くことは絶対に無理である。
佐保川はこの先て、西側から流れてくる秋篠川との合流点を過ぎて奈良市へと入って行く、ここから先も川に沿う道があるので、そこを行くことに。やがてJR大和路線の踏切を過ぎてその先で国道24号線の高架橋の下を過ぎる、この辺りはまた後日紹介することになる岩井川やその他の小さな水路が分岐していて、まるで川のジャンクションと言った感じ。春になると桜並木がズラリと続き川縁には菜の花が咲き誇る、以前は隠れた名所と言った感じの場所だったが、いろいろなメディアで取り上げられたりして今ではもう立派な観光名所。シーズンになるとたくさの人が押し寄せるようになった、メジャーになるのはいいことだけど、車が増えごみも増え、人々のマナーも問われるようになったのが残念だ。














佐保川は三条通り、大宮通り、近鉄奈良線を越えて近鉄新大宮駅の北へと至る。この先も引き続き桜の見所、しかしこの日はシーズンも終わって木々も寂しそうな姿となっていた、まあこれくらいの方が自分(一人称)にとっては一番いい感じかな、人がたくさんの中での巡りはどうも落ち着かないですからね。佐保川に沿う遊歩道は自転車で通ることもできる・・・さすがに桜のシーズンは迷惑がられるが・・・、この辺りは万葉歌碑巡りでお送りしたことがありました。JR大和路線の踏切を越えると前方には木々の間から若草山が見えてくる、それに合わせるかのようにして川の右側の道には大きな道標、更にお地蔵様、万葉歌碑・・・。落ち着いた雰囲気の中を進んで、佐保川は船橋商店街に架かる橋へとたどり着く、ここが桜並木の終わりの場所となっている。
















明治時代には大仏鉄道の大仏駅があった場所、今は公園となっている所から東へと分かれる道へと入り、奈良育英校前を過ぎると県道44号線、やすらぎの道の交差点を渡る。右手側に見えているのは日本では2つしかない国立女子大学である奈良女子大学、ここには歴史的な建造物がたくさんある、その代表的なのが正門を入ったすぐにある守衛室、重要文化財とのことです。佐保川は途中で道をクロスして北西の方向へと去ってしまうので、こちらも向きを変えて川の流れを追う。密集した民家の中を縫うように狭い道をくぐり抜けて、平城京で言えば一条南大路に当たる道へと出る、再び佐保川を見つけたのが北に聖武天皇陵が見える法蓮橋。ここは奈良を舞台にした2時間サスペンスでよくロケ地として出てくる場所、県庁から1キロほど北に来た所で普通の住宅街と言った感じ。有名な観光地からは一歩離れた場所に当たるが、最近はきたまちと称して観光客を呼び込もうとする動きも、知る人ぞ知るって感じでいいところなのに、それでも人を呼びたいと言うのもまた観光地としての宿命なのか焦りなのか。佐保川は川幅も狭くなって、奈良坂の手前で国道369号線を越えると更に山の方へと入って行く、自分(一人称)の川巡りはとりあえずここまで、地図サイトで確認すると川はこの先で山の方に入って行くことになるがはっきりとした水源はよく分からない。ちょっと中途半端な終わり方になってしまいましたが、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。・・・・・・・まちみち