まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1504 Go To 堺(2)・・・初来訪、浜寺公園

2021-01-29 10:46:47 | ふうけい
よろしくお願いします。
















きままな走りのGoToシリーズ、11月の末に堺方面へと行ってきた記録をお送りしていきます。前回は堺市に入って南海初芝駅付近、太陽の道に関する地名の場所を巡りました、今回は2回目、南海中百舌鳥駅からときはま線へと入ってJR津久野駅の近くまでやって来ました。JR阪和線を越えて更に進んで行くと南海本線、阪堺線の踏切を過ぎると浜寺公園へとたどり着く、横断歩道を渡り公園の北側を通る道へと入ると写真2枚目~4枚目にある橋へとたどり着く。橋の向こうには工場群、紅白の鉄塔や煙突が何本も立っているのが見えている、工場群萌えする人にはいい景色何だろうが自分(一人称)はあまりこの風景は好きではない、何かブリキの鉄人が襲い掛かってくるイメージがあって怖くさえ感じてしまう。ここは橋を渡らずに内海沿いにある公園内の松並木の道へと入って行く、実は浜寺公園に来るのは初めての未知の場所、どんな所か行ってみることとしましょう。



















しばらく真っ直ぐ走っていると小さな蒸気機関車が停まっている駅が見えた、公園内を走るミニ路線らしい、今度はその線路を追って更に先へと進んで行く。たどり着いたのは公園の一番南の場所にある交通遊園駅、そこが路線の終点で、さっきの駅で見た蒸気機関車が先回りして停まっていた。ここに来るまではひっそりとしていた公園だったが、この駅がある辺りはたくさんの家族連れの姿があって賑やか、寒い日だったがやっと休日を感じる光景に出会ったようだった。駅の入口には南海の空港特急ラピートが無残にも輪切りにされた姿で飾られている、昔は難波駅のホームで働いていて当たり前のように見ていた車両だったが、離れた今となってこうやって改めて見てみると威圧感のある車両だな~。帰りは久しぶりに大和川に行って南海電車の写真を撮ることにしようか、久しぶりに走っているラピートも見たいことだし、とこの時は思っていたのですが・・・。走っていた時に線路の内側に蒸気機関車の姿が見えたので、駅の跨線橋を渡って中にある公園へと行ってみる、そこにはD-51と呼ばれる蒸気機関車と阪堺線の古い車両が置かれていた。おやおや、デゴイチの先頭に掲げられているプレートには「無限」の2文字、これって何か意図あって掲げられたんかな・・・、もう至る所から映画を見に行きなさいと誘いをかけられているような気分になってきた。

















公園内の中央部を通る道を進んで行くとたくさんの人が休日の午後を楽しんでいた、さっきまでは人の姿もちらほらとしか見かけなかったが、これが本来の公園の光景と言った感じ。森の中を抜けて公園の入口に近いバラ園へとたどり着いた、さっきの交通遊園駅からかなり長い距離を走った気がしたがそれもそのはず、後で地図で確認すると南北に長いこの公園は南海本線の浜寺公園駅~羽衣駅の距離よりも長い。そんなわけで公園内を一通り巡ったわけですが、実はここでの目的は万葉歌碑探し、たった一つしかない歌碑をこれだけ広い公園内で探し当てるのは本当に骨が折れる。まあ一般的にはどこに何があるかと案内板が示してくれていたりするわけだが、ここの案内板は古ぼけていて地図も文字もはげかかっていた、こうなると自分の力で探し当てるしかない。その目的については上の写真にもあるように、一応達成することができました、公園巡りもあってちょっと時間がかかってしまったが、さて、次の目的地へ向かうこととしよう・・・とその前に、久しぶりにここに来たのだからあの登録有形文化財の建物を訪ねて行くこととしましょうか。その模様については次回に続くと言うことで、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1503 茶の郷、和束へ

2021-01-28 10:42:23 | みち
よろしくお願いします。
























11月の休日にチョイ走りで木津川市の方へでも行こうかな~、と思って特にルートも決めずに走り始めました。そう言えば国道163号線のルートが変わって木津川に新しい橋ができたんだった、JR木津駅付近の国道24号線のこれまでの混雑ぶりも多少緩和されるかも、の期待を抱かせる橋の完成です、そこへ行ってみるのもいいかな・・・。そんなわけで走り始めたわけですが足が向いたのは加茂方面、大仏鉄道遺構巡りルートへと入っていました。この日は前日の雨が上がった後で霧が出ていて白くなった田園風景の中を走るのもいいか、と思ってこちらの方へと進んで行ったわけ、まあ面白みのないニュータウンの中を走るよりはこちらの方がネタにもなりやすい、と言ったところでしょうか。
そんなわけで加茂へとやって来ました、JR加茂駅前のコンビニで朝食休憩、さて、この後どうすっかな~。素直に木津方面へと向かうかちょっと加茂界隈で道草を楽しむか・・・、地図サイトを見ていて目に入って来たのが和束町の文字、木津川市の隣にある町で自分(一人称)も何年か前に一度だけ走ったことがある所です。久しぶりに行ってみようかな~、とのことでここはチョイ走りの枠を外して走り始めました。












国道163号線の井平尾交差点を左へと曲がり和束へと続く道へと入る、いきなりカーブが続く狭い道だが、車の通りは多く所々工事している所があるので危なくて仕方がない。道の横を寄り添うようにして流れているのは和束川、この先和束まではずっとこの川とのお付き合いとなって進んで行くこととなる。道はアップダウンはさほどなく山の合間を抜けるようにして続いている、しばらくは変わらない風景ばかりで退屈な感じがしてならない。やっと山を抜けたかと思ったらわずかばかりの集落と茶畑があって、すぐにまた山の中へと入って行く、両側に迫ってくる木々はまるでトンネルを為すかのようで陽の光を遮られてしまい寒さを感じざるを得ない。起伏はなく川が沿うカーブばかりの道、ちなみに和束から先は行かないつもりなのでどこかで折り返す予定、帰りもこの道を通ることになる。茶イクルラインの一環に当たるとのことでたくさんのサイクリストが軽快な走りで自分(一人称)を追い抜いていく、あの人たちはこの先どこへ抜けるつもりなんだろう?信楽、宇治田原、大津・・・いずれにしても骨の折れる行程になりそうだ。















展望が開けコンビニがある交差点へとたどり着く、どうやらここからが和束の中心部と言うことだろうか、この先はしばらく川沿いに町並が続いている。町名は和束町だが雰囲気からしたら町と言うよりは村と言った感じ、「人が輝き美緑(みりょく)あふれる郷 和束」を標語に掲げている。お茶が主産業と言うのはこの地域ではもう当たり前と言ったところ、町の中心部からでも至る方向に茶畑が見えている。町中の道路標識には「茶源郷」と掲げられている、こんなことを言うのは失礼になってしまうが京都の一番南にあってほとんど存在感のない町、観光客が押し寄せてくる所でもない、変な当て字で町をアピールして何とか来てもらおうと努力してはるのだろう。とりあえず町の中心部を抜けて奈良交通のバスの終点まで行こうと思ったが、そしてある日力尽きた・・・。これ以上山深く行ってしまうとチョイ走りどころではなくなってしまう、もうこれくらいと言うところで折り返して加茂へ戻ることにしよう、せっかくだから帰りはバス停巡りでもして行こうか。その記録についてはいずれまたここで公開させてもらうかお蔵入りになってしまうか・・・未定です、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1502 滋賀の旅2020年秋(3)・・・近江高島駅界隈

2021-01-27 10:14:16 | 旅行記
よろしくお願いします。
















滋賀の旅は今回が3回目、今走っているのはまだ高島市・・・と言っても湖西路は高島市と大津市しかないわけですが・・・です、走りの方はまだまだ中盤戦と言ったところ、では前回の続きから行ってみましょう。
針江から新旭、安曇川とJR湖西線沿いを抜けてJR近江高島駅付近へと近づいていく。この辺りでの次の目的は万葉歌碑巡り、前以て予習はしてきたのだがなかなか実物を探し当てるのは苦労するもの、その顛末については別項でのお伝えとしておきましょう。JR湖西線の東側、山に近い所はこれまで行ったことがなかったが、秋も深まって素朴な田園風景が広がっている。歌碑巡りの一環で少しだけ小高い所へと行ってみると、発電所の手前に旧西近江路と書かれた道標が立っている。一番下の写真にある舗装されていない道が旧街道と言うことか、これまで自転車で走っていた所が旧街道だと思っていただけに、こんな高い所を通っている道だとは思わなかったが、この道とは後程もう一度出会うことになる。

















琵琶湖に近いJR近江高島駅付近の町並へと下りてきました、この辺りは西近江路に来た時にはいつも通る所、ビワイチルートと言うことで自転車で走っている人も多い。風情のある町並には北国街道と彫られた古い道標、メインストリートには登録有形文化財の建物・・・ちょっと観光に走っているのが気に食わないのですが・・・。道を1本線路側に入ると小さな水路が流れる道が大和郡山の町並に似ている、反対側は湖の入江になっていて船がプカプカと小気味よい水の音を立てて浮かんでいる。道を隔てた所には大溝城跡、ここは大河『江』の時に来たことがある、江の菓子好きの姉ちゃんが嫁いだのがここの城主だった。案内板に従って本当にこの道で合ってるの?と言う感じの道を入って行くと小さな石垣が見えた、団体の観光客が見物に来ていたのでここは一歩後ろに引いた所から写真を撮る。そう言えばここまで走り詰めで朝食がまだだった、と言うことで駅前のコンビニでいつものようにパンと紙パックのコーヒーで立ち朝食、ちょっと休憩。目の前に見えるのはJR近江高島駅、市名を名乗っているが高島市の中心地は近江今津駅、市役所があるのが新旭駅、街が栄えているのは安曇川駅と言うことで、この駅が一番存在感が薄い感じになってしまっている。



















万葉歌碑巡りは町の案内板に歌碑がある場所が示されているし、矢印の道標も立っているので探索は割とスムーズに進められた。その道標に沿って進んで線路の裏側にある山へと上って行くと、目的の歌碑のそばに西近江路と書かれた道標が立っていた。その矢印が示す方向は・・・石がゴロゴロと転がる急坂の道が山の方へと伸びている、旧街道は駅の裏手にある山の尾根に沿って進んでさっきの発電所前に通じていると言うことか。反対側を振り向くと棚田があり、線路があり、池があって集落があってその向こうに琵琶湖が見えている。坂道を下りて池へと向かうことにする、ここにも万葉歌碑があってすんなりと見つけることができた、今回は予習バッチリ町の案内板にも助けられてここまで快調そのもの。さあ、走りはまだまだ続きます、万葉歌碑巡りに久しぶりの西近江路、この先も快調と行きたいところです、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち



No.1501 天理市の川巡り(13)・・・菩提仙川、その1

2021-01-26 09:54:40 | まち
よろしくお願いします。




















天理市の川巡りはまだまだ続きます、こんな寒い時期に昨年の夏の暑さ真っ盛りの時の話をするのはここではもう相変わらずのことです。このシリーズでは自分が昔住んでいた地区を流れていた高瀬川、楢川と巡り、前回はちょっと外れて白川池から流れる農業用水路を巡りました。今回は自分(一人称)の住んでいた所から一番近くを流れていた菩提仙川を取り上げて行きたいと思います、巡りは合流点となる佐保川から上流方面へ、いつものように水の流れとは逆向きに進んで行くこととしましょう。
まずは佐保川の合流点、ここは大和郡山市であり菩提仙川は直角にカーブして本流に注ぎ込んでくるが、その角度に挟まれた所にあるのが番条の環濠集落、ここでも何度か取り上げたことがある集落です。奈良県内では結構名の知れた酒造会社があり、古い町並が狭い範囲に密集した感じの集落ですが今回はスルーです。ここから巡りを始めて行くわけだが川に沿う道はないので、少し北に行った所を通る県道249号線へと出る。佐保川の横にあるのがトドロキゴルフガーデン、道を挟んだ田んぼには写真にあるようにゴルフボールが埋まっていた、ここまで飛ばす人がいるんやろか、それにしてもこのボール、網を突き破って飛んできたんか、ってなると危ないなあ・・・。県道をチョイと進むと下ツ道との交差点、左に曲がると稗田環濠集落、高瀬川は右に曲がって100メートルくらいの所を流れている。














下ツ道に架かる橋を過ぎて南へ少しだけ進んだ所で左へと折れる、田園風景の中を進んで行った先にあるのが中城環濠集落、前に1回ここで取り上げたことがある町です。ここも狭い範囲の民家が密集していて中心部には寺社が建つ典型的な環濠集落の形、その町並を外れると田畑が広がり、その向こうには菩提仙川の堤防が見えている。手前にあるため池には前回お伝えした白川農水路の楢川幹線の水が注いでいる、この池の水がこの辺り一帯の田畑に恵みを与えていると言うことだろう。その後は畦道をカクカクと折れながら川に沿う道へと出て国道24号線へ、佐保川の合流点から県道をすんなりと進めば1分もかからない道のりだが、あちらこちらと見て回ったので30分くらいかかってやっとここまで来たと言う感じ、川巡りは国道の交差点を渡って更に先へと続きます。


















横断歩道を渡って川沿いの道を進んで行く、ここは砂利道なのであまり走り心地はよくない、川は合流点と変わらない幅だが、この辺りは堤防は整備されている。道を進んで行くと橋が見えてくる、この橋が架かっている道が中ツ道、今は明日香村方面に行く時に利用する道だが、天理に住んでいる時もこの道はよく通っていた。川の横には井戸野環濠集落、道はもう数えきれないくらい通っているのにこの町並へと入るのは初めて、やはり知らない町に入るのは何か恐れ多いって気持ちが子供心にもあったのだろうか。まあその気持ちは今でもいっしょ、旅人は決して町を土足で荒らすような真似をしてはいけない。ここからはまた川に沿う道はなくなってしまうので、ここから数百メートル南側を通っている道を通って先へと進んで行く。天理市の川巡りと題しながらここまではずっと大和郡山市内、この道を東へと行くとやっと天理市へ、自分(一人称)が住んでいた町へと入って行きます、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち



No.1500 巨椋池(1)

2021-01-25 09:30:52 | ふうけい
よろしくお願いします。



















京都での走りを終えての帰り道、ここまでは京都駅から油小路通を南へと走って来ました。近鉄京都線の上鳥羽口駅を過ぎた所で鴨川を渡ると、左手側前方に地下鉄竹田駅の車庫が見えたのでちょっと立ち止まって写真撮影、この時の写真は以前にここで載せたことがありました。この橋を渡ると伏見区へ、向こうの山の上には伏見桃山城が見えている、しかし奈良への帰り道となると国道24号線に出るか八幡へ出るか、どちらにしてもこのまま真っ直ぐは進めない。と思いながら進んで下三栖交差点までやって来た、ここでどちらかに曲がらなければならない・・・と前方を見ると宇治川を渡る高架線に自転車が走ることができる歩道がある。ここからは未知の道となるが宇治川を渡るとまあ何とかなるだろう、行ってみることとしましょう。














緑に囲まれた水の流れを越えるとまるで空の上から見ているみたいな感じで、左手側前方にはまっ平な場所に田畑が敷き詰められたように並べられた風景が見えてくる。やがて歩道は地上に下りてしばらくは左手側を通る第二京阪の高架道に沿って走ることになる、走ったのは秋も真っ最中の頃、時間は夕方に差し掛かった頃でまだ太陽は空に浮かんでいるが、陽光は高架橋に邪魔されて差し込んでこないのが恨めしい。しばらく田園風景の中にはあまりにも不釣り合いな感じの高速沿いの歩道を進んでいると前方に巨椋池ICの表示が見えてきた、「巨椋池」は聞き慣れた地名だがイマイチその実体が分からない、見渡すばかりの田園風景にはそのような池は見当たらない。


数回前の項で京都での走りで疏水巡りをお送りしたばかりですが、その時にチラッとだけ名前を出したのが巨椋池でした。ケガで仕事を休んでいる時に夕方の関西ローカルの情報番組を見ていると、「なぜJR奈良線は宇治市で大きく東に迂回しているのか?」と言う疑問を解明するコーナーがあって、その時にこの池の名前が出ていました。もっと以前には『ブラタモリ』で伏見の特集の時にも桃山城の天守からこの巨椋池を臨んでいた、という話もあったことで、何かと気になる池の名前でした。さぞかし大きな池と言うことになるのですが、地図を見ても分かるようにそんな大きな池はどこにも見当たりません。



















wikiを見ると巨椋池は昭和の初期に埋め立てられたと言うことで、地図を見ると北側の宇治川と東側の近鉄京都線、西側の国道1号線に囲まれた部分は、まるで空白の地帯のように道がカクカクとなって区画されたかのようになっている、この辺りが池の跡になっているのだろう。場所は久御山町に差し掛かった辺り、実際に見た風景が上の写真にある田園風景と言うことになる、街の中心部はここからまだ少し離れている。ほとんど走ったことがない所なのでこのまま前を進んで行くとどこにたどり着くのか不安になってくる、どこかで曲がらなければとんでもない所へ行ってしまいそう。地図を見ると大久保へと行ける道があるので、そこで軌道修正することとしよう、でも京都からの帰りには使えそうな道だと言うことは分かった、今後またこの道を利用することがあるだろう。それにしても気になったのが「巨椋池」、興味をひかれたからにはいろいろと痕跡を見つけてみたくなってしまうのは僕の悪い癖、と言うことで次回はこの巨椋池を地上から探ってみることとしましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち