まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1119 ガッツポーズは控えめに(後編)

2019-04-30 20:03:36 | 日記
おはようございます。










天皇賞・春が終わりました、ああ~、いきなりこの始まりか~、自分(一人称)は握りしめた拳の行き場を失った感じで半分嬉しい、半分悔しい気持ちで立っています。やっと人の固まりもはけたのでここで競馬場に来て初めてカメラを取り出す、まあ馬券はとったから良かったんだけどね、これで負けてたら寂しく自転車置き場に直行しているところだった。
レースは2周目、中団より後方につけていたグローリーヴェイズが3コーナーで前へ取りついてきた、それよりも後ろにいたエタリオウが結果的に4着だからやっぱり展開的にはよーいドンでの位置取りの問題だったわけだ。4コーナーで先頭に出てからはフィエールマンとの追い比べ、もう馬券はとったも同然、しかしやっぱりここはグローリーヴェイズに勝ってもらわなければ自然に作ってしまっていた握り拳はガッツポーズに変わらない。「変われ、交わせ、戸崎・・・」、ターフビジョンではなくこちらへと近づいて来る馬たちの走りを見ながら、声にはしないで心で叫ぶ続ける・・・が結局フィエールマンを交わすことはできず、グローリーヴェイズ君は2着、ああ~、彼はこの先ファストタテヤマのような道を歩むのか・・・そう言えば今回は1番人気だったがフィエールマンにはどことなくヒシミラクルの影がつきまとっているような気がしてならない。もしグローリーヴェイズが勝ってたら握り拳を高々と上げていたかも知れないが、それは叶わず、当たり馬券を確認して、単勝馬券を恨めしそうに見てガッツポーズは控えめに・・・。










レース前にJRAのCMが流れていた、この日のプレゼンターはわろてんかさんこと葵わかなさん、ドラマにはいろいろと出てるとは思うのですが自分(一人称)は朝ドラ以来あまり見かけていません。そう言えばあのCM、今のメンバーになってからはいくら初心者でもそれくらい分かるやろ~なことばかりでツッコミどころ満載でしたが、ここでも流れた柳楽優弥がレースを語るCMはこのシリーズで初めていいじゃないか~と思いました。一番最初に見たレースや印象に残っている馬は、やっぱり人に語りたいんですよね、競馬が分かるようになってきたらだんだんその気持ちが新鮮ではなくなって来てウザくさえなってくる、あのCMは自分(一人称)が競馬を覚え始めた頃の気持ちを思い起こさせてくれる感じで見ています。自分(一人称)の後ろでいろいろ御託を並べて知識をひけらかしている人たちにも、みんなあんな時代があったんですよ、忘れないでもらいたいですねえ。


と言うことでまったルメールだよ、もはや何度目だルメール・・・ってレベルではないくらいの固め勝ち、こりゃ来週もダービーもルメールかな、日本人騎手ももっと頑張らなければ。一時期は武豊が勝ちまくってまた武か~と言う時代だったが、落馬で大怪我をしたり一部のオーナーから離れられたりで不遇な時代があったんですよね。外国人騎手や地方から移籍してきた騎手たちに追いやられてGIが勝てなくなった時には武豊もこれまでか、と思ったが、2013年はキズナで日本ダービー5勝目、その後はキタサンブラックで勝ちまくり、いまだに「さすが!!」と言う活躍を見せてくれています。














表彰式はまさにこれぞ京都と言う感じの装い、ここでは一生懸命駆け抜けた馬よりも人が主役と言った感じ、たくさんの人がカメラを構えて表彰式の様子を撮影している、みんな馬券はとったんですかね~?さっきは来賓席で手を振る姿をターフビジョンで見せてくれた葵わかなさんもプレゼンターで登場、この子も映画『陽だまりの彼女』の頃からちっとも顔が変わらない感じ、朝ドラではキツい女性の役をうまく演じていましたね、でもドラマは面白くなかった・・・。さて、セレモニーも一通り終わり自分(一人称)はもう帰ることに、最終レースはもちろん買いません、ここは勝ち逃げを決め込みます。当たり馬券を換金、収支はほんのちょっとだけプラスになりました、全敗なら奈良まで自転車、ひとつとったら輪行と考えていたがやっぱり馬券がとれたのは嬉しいこと、ここは気分を良くして奈良まで自転車道を走って帰ることとしよう。そんなわけで京都競馬場を後にする、おっと、今回もこれは言っておかなければ

「JRA、今日はこれくらいにしといたるわ!!」

今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。         まちみち




No.1118 ガッツポーズは控えめに(前編)

2019-04-29 20:06:14 | 日記
おはようございます。





GWは自分(一人称)も10連休です、まあ稼ぎがなくなるうえに使ってしまう日が続いてしまう、まるで自分の経済力を問われる日々が続くと言ったところです、今日(29日)で3日目ですがとりあえずここまでは毎日どこかへ走りに行ってます、家にいて寝ていたら体がなまってしまいますからね。このところまた新しいテーマを見つけてそれに沿って近場ばかりですが走っていまして、昨日(28日)も出かけたのですがその流れで京都競馬場まで行ってきました、まあ本当はこちらが本来の目的だったわけですが。この日のメインは天皇賞・春(GI)↓↓↓



春の京都の代名詞と言うべきレース、過去にはたくさんの名馬が勝ち馬に名を連ねているわけですが、今年のメンバーを見ると↓↓↓



何だこれ、GⅡレース並みの出走馬ばかり、GI馬は昨年の菊花賞馬フィエールマン1頭だけ、過去には数々のGI馬が凌ぎを削り名勝負を繰り広げてきた天皇賞がいつからGⅡになったんだと思うくらいの寂しいメンバー、とは言ってもこれは紛れもなく古馬の頂点を決めるレース、そのゴールを見極めに行くこととしよう。


午前中は山城~井手~城陽と巡って淀についたのが13時頃、使える金額は少ないので・・・すみませんねえ、ケチな話ばっかりで、でも本当に苦しいんですよねえ~・・・これくらいの時間で来るのが一番いいのだが、それにしても人がいっぱいなのは雰囲気だけでよく分かる。




京阪淀駅が高架になり改札から競馬場までが直通になってから、元の駅のあった場所から競馬場の入口までは人がほとんどいなくなってしまった。以前は地上にある駅舎を出ると線路沿いに予想屋さんの小屋を見ながら歩いて行ったものだったが、それももう遠くになりにけりの風景、駅もちょっとだけ中書島方に移動しているんですね、まあ便利になるにつれて昔が懐かしくなってしまうのは歳をとってしまったと言うことか。京都競馬場は2015年のマイルCS以来だから3年半ぶりか、でも今回はGWに天皇賞と言うだけあってあの時よりは明らかに人が多い、早速馬券を買おうと思ったが、レース数分前で狭い場所にズラリと人が並んでいるのを見ると気持ちも萎えてくる。7R、8R、9Rとあえなく連敗、自分(一人称)は割と本命派でたまに中穴を狙うくらい、この辺りのレースは名前も知らない馬ばかりなので新聞の調教欄だけを頼りに3~4点買ったがやっぱりダメだった。メイン前となるとズラリと並ぶだろうしレースを見る場所も確保したいところなので10Rはケン(見)、早めに天皇賞の馬券を購入して割とゴールに近い場所を確保することに、しかし10Rが終わってもその場から立ち去る人はほとんどいない、どうやら自分(一人称)と同じ考えの人ばかりのようだ。

さて、肝心の馬券の方はと言うと・・・「令和」の「レイ」は「冷える」の「レイ」だからヒエールマン、ヒエールマン・・・フィエールマン!!、バンザーイ、バンザーイ・・・とか、今は『万葉集』が流行りだからと言うことで万葉ステークスの勝ち馬、ヴォ―ジュ・・・う~ん、これはないかな。まあ探せばアホらしいサインみたいなものはいろいろとあるんですが、そう言えば今回の出走表にはあの名前がない、春の天皇賞と言えばこの人↓↓↓



もはや写真は人ではないですが、平成の盾男と言われた武豊の名前も姿もないのがちょっと淋しい感じ、ああ~、今香港に行っているのか。自分(一人称)が一番最初に買った馬券が平成元年の秋の天皇賞、オグリキャップ人気全盛の頃だったが、その時の勝ち馬が武豊騎乗のスーパークリーク、この時はビギナーズラックで馬券を取ることができました。その前の春の天皇賞も武豊だったんですよね、まさに天皇賞男だったわけですが、今年のセンバツで東邦が優勝したのと同じように競馬も武豊で締めるかと思ったんですけどねえ~。
そんなわけで自分(一人称)が今回本命にしたのがこの馬↓↓↓



おお~っ、これはシルクの勝負服じゃねえか、昨年の有馬記念にはこの勝負服にいい夢を見させてもらいました。さて、グローリーヴェイズ、この時は6番人気と思ったほど人気がない、クリンチャーより人気がないとは思わなかった、まあ仕方ないか、ローテ的には1月の日経新春杯以来、データでは阪神大賞典、日経賞組が強いレースだけに休み明けとなるとねえ~、昨年の菊花賞は5着、上がり3ハロン33.9秒は1~3着と同じタイムで最速、と言うことは残り600メートルでよーいドンで位置取りの問題だったと言うことになる、今回その1~3着の馬が出揃うので展開次第では上位どころか1着もあり・・・と言うことで単勝とこの馬から上位人気馬を馬単で買いました。昨今は3連単やらwin5など高配当の馬券が流行りだが、自分(一人称)はもっぱら馬単派、やっぱり競馬と言うのは勝ち馬を選ぶもの、2頭3頭連れ立ってゴールに一喜一憂するよりもどの馬が一番にゴールするのかを見届けたいもの、だから自分(一人称)はいつも馬単と単勝を買うことにしています。とは言ってもやはり保険はかけておきたいもの、だから馬単は必ずウラを押さえます、まあ結果的には今回これが効いたわけですがその話はまた後程・・・


観客席はもう立錐の地なしと言う感じ、後ろを向くと観客席も人人人・・・そして本場馬入場、場内に鳴り響く『ザ・チャンピオン』、この曲を聞くと何とも言えない高揚感が湧き上がって来ますね~、手拍子は嫌いなので自然に足でリズムをとってしまう、ちょっと胸にグッと来てしまいました。晴れの舞台に立つ馬たちを先導しているのは↓↓↓




おお~っ!!あのビートブラック君ではないか、2012年の春の天皇賞、前年の三冠馬オルフェーヴルを押さえて14番人気での優勝は強烈に印象に残っている、「オレも主役になった事あるレースやぞ、頑張れよ、後輩ども」とでも言っているかのようにこの後戦いに臨む若者たちを誘導してくれている。それにしてもレース前から物凄い盛り上がりよう、コースに入ってくる馬たちはまだスターとは言えない面子だがきっと名勝負を繰り広げてくれるだろう。GIをゴール前で見るのは初めて・・・前回は2階席でお立ちで見た・・・だが、周りにいる誰もがもう解説者ばりの持論を展開している、誰もが競馬に関してはちょっと人よりは詳しいよとでも言いたいのだろうか。自分(一人称)は黙ってその瞬間を見届けるだけだ、ここまでは3連敗、もし本命で決まればとって負け、出来ることならフィエールマンにはご遠慮願いたいところだが、さて、どうなることか・・・まあ結果は分かっていると思いますが、そのことを踏まえてこのお話、後編へと続きます。ちなみに最初の方にも書きましたが新しいテーマでの走りのこと、そのテーマについては今回の本文の中でちょこっとヒントを出してます、いずれ新しいカテゴリーを設けてシリーズものとしてのお送りを考えているのですが、まだまだ先のことになってしまうかも、と言うことで今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。           まちみち





No.1117 橋本市、旧街道、町並、駅

2019-04-28 07:17:24 | まち
おはようございます。













何かご無沙汰してしまいました、いやいや、ここんところGW前の駆け込みと言う感じで仕事が忙しくて毎日がシンデレラボーイ状態でした、まあボーイと言う齢でもないんですけどね。洒落っぽく言ってますが要は午前様、もううちに帰ったらバタンキュー・・・そういや最近バタンキューって言わないなあ、でもワープロでは一発変換できました、とにかくそんなお疲れ状態でこのところ更新が止まってしまっていたわけです。さて、正月3日に和歌山県の橋本、九度山方面を走った時の記録、前回は真田の里九度山を巡りました、今回はそのシリーズの最終回、再び橋本へと戻って行きます。橋本の中心部から紀ノ川を渡ってからは南海高野線に沿って極楽橋方面に向けて走っていたが、線路は3駅目の九度山駅まではほぼ西に向けて進んでいるので真田の町並からは紀ノ川は近く、すぐに橋を渡って向こう岸へと行くことができた。ここを北に真っ直ぐ進むとJR和歌山線の高野口駅へと行けるがそこから輪行となると交通費が・・・と言うことで橋本駅まで走ることとしました、もう~貧乏人は体力を使うしかないと言ったところです。














と言うことで国道24号線、途中から大和街道に入って橋本市の中心部へと戻って来ました。大和街道と高野街道が交差する所には往時の行き来を見守って来た古い石の道標が立っているのですが、写真を見ても分かるとおり、旧街道の風景をぶち壊すようなポスターや看板がズラリと並んでいる、そこしか場所がないから仕方ないのだろうが、もうちょっと景観に配慮することができなかったのかと思ってしまう。最近は道標も地元の人にはありがたみがなくなったかのようで、ゴミ置き場の指標にされている所もある、往時は旅人を助けてくれるありがたいものだったはずが、どうしてこんな扱いを受けるようなことになっちゃうんですかね・・・。駅に近い所にはいくつかの登録有形文化財の建物や時代を感じる建物が並んでいる、この辺りは旧街道の雰囲気も感じられてなかなかいい感じです。前にこの地にあった古ぼけて放置された商店街があって景観を壊していると苦言を述べたことがあったのですが、その場所も今はきれいに整備されて、まあ町も再生を目指しているんだな~と言う気持ちがあることはうかがえました。さあ、真冬の夕暮れは早い、箱根駅伝が終わって1~2時間もするともう日も西の空に低く傾いて来る、と言うことで今回の走りはここまで、橋本駅前で相棒君を寝床につかせて、後はJR和歌山線で奈良まで帰ることにしよう。














橋本駅はJR和歌山線と南海高野線が同居する駅、改札口は分かれているが跨線橋の上でスムーズに乗換えができるようになっている、JR線は1時間に1~2本程度、2両編成の青色の車両が長いホームを持て余すように停車している。この電車はそろそろお役御免が近く、今年の春には新車がまず和歌山線に導入され、やがて万葉まほろば線にも導入されることになる、長らく奈良県内を走っていたちょっと古ぼけた車両、万葉集の歌が描かれたラッピングもありお馴染みだった車両もいよいよ見納めとなってしまうと言うことか、それはそれでちょっと淋しい感じです。南海高野線はJR線の北側、極楽橋駅まで走る特急、急行以外はこの駅で終点となり高野山方面へ行く人は乗換えとなる、ただこの日は高野山行きのケーブルカーが運休と言うことで、放送では高野山へ向かう人は橋本駅からはバス利用を、と促していた。一通り電車を写真に撮っていると王寺行の電車がやって来た、車内に入ると外があまりにも寒かっただけにその暖かさには救われた気分になる。奈良までは直通ではないので高田駅で万葉まほろば線に乗り換えるよりも王寺駅まで出る方が早い、電車はこの車両特有と言った感じの乗り心地の悪さで右に左に揺れながら橋本駅を発車、でもこの乗り心地の悪さがいいんだよな~、と言うことで暖かさも相まってすぐに眠りに陥ってしまった。大河ドラマ『真田丸』が終わって2年以上経ってやっと訪れることになった九度山の町までの走り、数回にわたってのお送りもこれにて終了としておきましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。         まちみち





No.1116 福山、尾道の旅(8)・・・鞆の浦、前編

2019-04-23 08:06:29 | 瀬戸内
おはようございます。












福山、尾道の旅はいよいよ最終盤、常石港から小さな峠を越えて沼隈へ、ショッピングセンターが並ぶ所を過ぎて先へと進んで行くと進行方向右手側に海が見えてくる。空はまだ青く明るいが秋の夕暮れは早い、太陽はもう西の空の低い所に位置していてため息をつきかけている・・・ちょっと松山千春風・・・、走っている方はそんな太陽を気にしながらこの旅最後の目的地鞆の浦を一目散に目指している。しかしこの先は厳しい峠越えが待っている、この道はもう何度も走ったことがある所だがやはり上りは慣れたもんとは行かない、さあ、覚悟を決めて行くこととしよう。と言うことでここは着実に上を目指す走り、自分のペースを守って進んで行って写真4枚目にあるトンネルへと差し掛かる、このトンネルを抜けるときつい上りはもうない、後は鞆の浦まで一気の下りとなる、途中で県道を分かれて右にある細い道を下って行く。




















車が擦れ違うのも苦労するほどの細くクネクネとうねった下り坂だが、途中にはバス停があって普通にバスが走る区間、さっき苦労して上った山を一気に下ると海が真横に見える所へと出る。夕暮れの時間が気になりながらの走りだったがまだ十分空が明るいうちにやって来ることができた、もう鞆の浦は近い、この後少しだけ民家が建ち並ぶ中を通り抜けるといよいよ目指すべく場所へとたどり着く。この町に来るのはいつ以来だったかな・・・よく来ているイメージはあったのだが瀬戸内、しまなみの旅からしばらくは慣れていた時期があったのでこのブログを始めてからは初めてのことになる、となるともう4年以上は来てなかったことになる、そんなに来てなかったのか~。さっき分かれた県道が合流してきて古い町並へと入って行く、鞆の浦となるとやっぱりまず最初に行っておきたいのがお馴染みの常夜燈が立つ場所、もうこの観光地の象徴的な所であるが上の写真を見ても分かるとおり、夕暮れが近い時間でもたくさんの人が訪れている。常夜燈は以前から変わらない姿、少しずつ暮れかけていく空と海をバックにそろそろシルエットに変わろうとしている、そんな郷愁漂う雰囲気をぶち壊してしまうかのような人々の騒がしさ、これはもう仕方のないこと、これも旅の一幕として受け止めることとしよう、観光客の方もこんな所に自転車で入って来やがって・・・と思っているかも知れない。










この後上の写真にある石畳の狭い通りを抜けて、鞆の浦の旧街道の雰囲気が漂う迷路のような町並をちょっと懐かしむような気持ちで、日が暮れるまで、時間が許すまでじっくりと巡って行くこととします。実はこの場所だけで100枚以上写真を撮っているんですわ、目に焼きつけておきたい風景=四角い枠に捉えておきたい風景、見慣れた町、見慣れた海、見慣れた風景とは言っても4年以上もご無沙汰となるともう初めて来たのと同じ感覚、その模様については次回、この旅の最終回でのお送りとしておきます、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。         まちみち



No.1115 愛媛の旅(5)・・・あの映画のあの駅へ

2019-04-22 10:36:07 | 瀬戸内
おはようございます。












愛媛の旅は松山市の中心地を離れて伊予鉄道高浜線各駅巡りへと入っています、時間は正午を過ぎてそろそろ日も傾き始めてくる頃ですが旅はまだ前半戦、今治へ向けての走りにもまだ入っていないのですが、伊予鉄もここから内容の濃い巡りとなってきます、早速行ってみることとしましょう。今回まず最初にやって来たのは新田高校の最寄りとなる山西駅、島式ホームで改札口は踏切の中にあるので電車が来てしまったら遮断機が下りてしまって乗ることができなくなってしまう、まあこの方が駆け込み乗車もないからいいかも知れない。ちょうどその踏切が鳴って正面が2枚窓のオレンジ色の電車がやって来た、さっき見たのもオレンジ色の電車だったが、以前の伊予鉄車両のどことなく郷愁を漂わせているカラーの車両がここまで見れてないのがちょっと残念だ、残りの区間で見ることができるだろうか・・・。















山西駅を後にして駅前の踏切が通る道を進んで行くと古い道標や町並、寺院などの旧街道らしい風景があり、突き当たった広い道へと出て右へ曲がるとJR予讃線の三津浜駅へとたどり着く。JR線では松山駅の次の駅に当たる駅、駅名には浜の字がついているが駅があるのは町のど真ん中と言った所、割と立派な駅舎に2面2線のホーム、無人駅だが町中にあるのと通学の学生さんも多いとのことでローカル線の駅と言う感じはしない、でもちょうどやって来た電車は1両だけの普通電車、中心地の近くでも1両だけの車両を見るとやっぱり幹線とは言ってもローカル線やな~と思ってしまう。三津浜駅前の道を進んで行くと少し距離はあるが向かい合わせになる場所にあるのが伊予鉄の三津駅、踏切を渡るとローカルな雰囲気が漂う駅舎が現れる。ホームにはこの駅舎を入って改札を抜けて・・・と思っていると、駅舎の横に踏切があってその真ん中に島式ホームへと続く改札口があった、お客さんが利用するのはこちら側の改札口で駅舎はお飾りのような存在となっていると言うことか。













駅の北側にある踏切を渡って線路に沿うように県道を進んで行って次の港山駅へとたどり着く、この路線で来たかった駅がこの駅・・・と言うと普通の人ならもうひとつ先の海に面している駅ではないのか?と思ってしまいそうだが、自分(一人称)の目的地のひとつはこの駅で間違いない。写真で見る限りは特に何があると言った感じの駅ではないただの無人駅、駅も今までのように町中にあるわけではなく乗降客数も少ない、何でこの駅かと言うとこれ↓↓↓



この映画のロケ地になったのがこの駅、艇庫の最寄駅と言う設定で出てきていました。この映画、見終わった後でなぜか泣けて泣けて仕方なかったんだよなあ~、特に泣けると言う内容ではなかったんだけどね、何か琴線に触れるものがあったからなんでしょうねえ、まだ出始めの頃の田中麗奈の演技がそうだったかも知れないし、愛媛の風景がそうだったかも知れない、今思えば何であんなに泣かされたんだろう・・・。この物語は原作も読んだし、後にドラマ化もされましたがそちらも良かったですね~、ドラマの方はロケ地が大三島で、ドラマが終わった後には大三島までまだ残されていた艇庫を見に行ったこともありました、自分(一人称)が瀬戸内に魅せられる要因になったひとつと言ってもいいくらいの作品です。港山駅を出るとやがて進行方向左手側に瀬戸内海の風景が見えてくる、この旅では相棒君と見る初めての海、これが明日の夜までの長いお付き合いの始まり、そして各駅巡りはあのドラマであまりにも有名な・・・この話は次回へ続くとしておきましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。            まちみち