まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.955 しまなみの旅冬編(8)・・・来島海峡大橋、前編

2018-06-30 20:22:34 | 瀬戸内
おはようございます。


今朝の『半分、青い。』鈴愛チャン切なかったですねえ・・・って何かあさイチの朝ドラ受けみたいな出だしになってしまっていますが、やあ~、ロケットが落ちたのを見ていた少年も切なかっただろうが鈴愛チャンも切なかった。まあこのドラマについては枕だけで済ますのはちょっともったいないし話し足りないこともいっぱいあります、「あるある言いたい~♪早く言いたい~♪あるあるあるよ~♪」と歌っている芸人さんじゃないけどいろんな話、いろいろ言いたい~♪と言うことで次回1枠設けさせてください、では本文行きます↓↓↓









すっかりいい天気になりました、ここは下田水港にある道の駅、海の上には低い位置でお日様が輝き向こうにははるか四国の山並の風景も見える。ここまで天気に悩まされながらの走りだったしまなみの旅冬編も自分(一人称)の日頃の行いの良さのおかげで空もすっかり晴れ上がり、最高の条件で来島海峡大橋へと入って行けることになりました。まあここまで我慢の連続だったもんね、最後はいい形で今年最後の旅を締めくくりたいもの、早速行ってみることとしましょう。

















自転車道入口からの上り坂は橋と反対の山側にあり途中でぐるりと旋回して180度向きを変える、西日がきつく差し込んでくる空に来島海峡大橋がシルエットのように見えてくる。高い位置から見ると海がキラキラと輝いていて瀬戸の島々が遠くにボンヤリと見えている、天気が心配でここまで急ぎ足で駆け抜けてきたが、この場所でこれだけ晴れてくれたらもう少し遅い時間で夕景の中で橋を渡るのもありだったかな、でも天気に左右された旅だったから今は贅沢は言わないようにしておこう。雨があがった後の路面は滑りやすいので気をつけて行かなければならないが、この風景は目に焼きつけておきたいからここはゆっくり走るのもいいだろう。来島海峡大橋を渡るのは3年ぶりなのでこのブログを始めてからは初めてのこととなる、と言うかこのブログを始める1週間前のことだったんですよね。その時は大島で来島海峡大橋が見える場所で夕陽が四国の山に沈んでいく所を狙ったので橋を渡る時はもう真っ暗だった、なので空が明るいうちに渡るのは久しぶりのことになる、ここははやる気持ちを抑えることもしないで、急いで前を目指して行くこととしましょう













途中にある休憩所を通り過ぎていよいよ橋の入口へと向かうループの通路へと差し掛かる、これから渡る橋がもうすぐ手の届きそうな所に見えているが一旦ぐるりと右へと曲がるので楽しみはもう少しのお待たせ。しかし眼下には瀬戸の穏やかな海が見渡せ、進行方向左側には2つの灯台が見えて来る、走っていると灯台のてっぺんがすぐ横にまで迫ってくる、普段は遠くや下からしか見ることができない灯台がこんなに近くでしかもてっぺんが見れるなんて・・・だから自分(一人称)はここを通るのが楽しみで楽しくて仕方ないのです。ループ橋はぐるり旋回して再び橋が見える所へ、欄干の間から陽光が差し込んできて眩しい、そしていよいよ旅のクライマックスとなる橋へと差し掛かる、まずは来島海峡第一大橋なわけだが何だ何だ?最後の写真、何か黒い雲が出てきてるぞ、『半分、青い。』ならぬ半分、黒い・・・あららら、今回も時間となったようです、橋への入口だけで1枠費やしちゃった、と言うわけでこの話は後編に続く!次回も気楽にお越しくださいませ。             まちみち





No.954 滋賀の旅中山道編(2)・・・高宮宿、宿場町あり駅もあり

2018-06-28 08:58:53 | 旅行記
おはようございます。


『半分、青い。』が本当に面白くて仕方ない!!鈴愛チャンって基本的にはバカなんやけど可愛いよな、って思ってたら先週の土曜日の駅のシーンでは律に会った時の顔が昔の斉藤由貴にそっくりで、ああ~、この子はやっぱり綺麗なんだな、あの表情は反則だよな~、などと思ってしまいました。しかし鈴愛チャンはやっぱり鈴愛チャン、今日(28日)の放送では電話での会話意外はほとんどが永野さんの一人芝居、鈴愛チャン持ち前のアホっぽさを全面的に発揮したシーンを見せてくれました、主人公がほぼ誰とも絡まないと言うのはこれまであまりない演出だったのでは。トキの赤ちゃんが一面の新聞を読んでいてこの後この件で話が広がるのかな、と思ったら「わからん」の一言で終了、この辺りが鈴愛チャンのアホっぽさを象徴している感じでしたが、この直後鈴愛チャンが律の現実を知ってしまうわけで、この何気ないシーンが嵐の前のなんやらみたいな感じでいい演出だったと思います。鈴愛チャンのキャラクターのせいかもしれないが永野さんの芝居が若い頃の上野樹里に見えてしまって仕方ない、まあ自分(一人称)の思いっきりな偏見なわけですが・・・。早く本文に行けや、と言う声が聞こえてきそうなので朝ドラの話はこの辺りで、さあ、本文、まいりましょ~↓↓↓















GWに走った滋賀の旅中山道編、今回は第2弾、高宮宿へと差し掛かって行くこととしましょう。鳥居本宿からしばらく走ると近江鉄道の踏切を渡ってそこからが高宮宿、信号を渡るとそこからは旧街道の雰囲気が漂う町並が緩やかなカーブに沿って軒を連ねる。ここにももう何度も来ているし今更おお~、宿場町や~、ええ雰囲気や~、とありきたりの感想を文章にするのも相変わらず芸がないわけだが、写真だけはいつも気が向いたままに風景や建物を撮っている、四角い枠に収めるものはいつも表情が違うのです、その時その時の表情を収めておきたいので、まあ今回も芸のない写真ばかりやな~と思って見てやってください。宿場町のど真ん中に大きな鳥居が立っていて、その下をくぐるように旧街道と交差している道が多賀大社への参道となる道、鳥居は大社の第1番目の鳥居と言うことでこの宿場町が玄関口となっている。今回はこの参道を走ってみることとしましょう、とは言っても参拝に行くのではないよ、向かうのは高宮駅、やっぱり!って思われたかも知れませんが自分(一人称)はやっぱり駅に足が向いてしまうのです、僕の悪い癖・・・。








駅は宿場町からは少し離れた所にあるが、旧街道と同じくここから多賀大社への路線が分かれていてこの駅も大社の玄関口と言う感じ、この駅には前に近江鉄道各駅巡りをした時に来たことがあります。駅舎は新しい感じ、コミュニティーセンターを併設しているが、近江鉄道はこの路線ではそう言った感じの駅が続きます。まあ地元の活性化と観光客目当てと言った目的はあるのだろうが、前に巡った時は何かそれが興醒めした感じだったんだよな~、駅には駅の姿があるべきなんだろうけどそれでは続けて行けなかったと言うことなのかな、これが時代の流れなのかな・・・。大きな駅でレトロな感じがするホームの風景、留置線には電車が停まっていて、駅員さんがいるのでホーム内には入ることができなかったが横の駐車場からその風景を写真に撮らせてもらった。ホームにお客さんが何人かいるのでもうすぐ電車が来るのかな、と思ったら上下線同時に電車がやってきた、彦根方面の電車の前面には何か看板が掲げられている、また近江鉄道泳悔いの鉄道娘のPR看板かなと思ったら前面が「かなこ」・・・『べっぴんさん』のりょうこちゃんか、って回りくどく書かなくてもももクロだってことは分かる、後の車両には「れに」の看板、この件に関してはこの先東近江市に入った時に改めて取り上げてみたいと思っています。









ここでのひとつの目的である登録有形文化財巡りを終えて次の宿場町へ向かうべく旧中山道へと戻る。高宮宿の終わりとなるのが犬上川に架かる無賃橋、由緒ありそうな石橋が宿場町の賑わいはここまでだよ~って感じで架かっているが、道は旧街道であっても地元の人たちにとっては普通に生活のためにあるものなので人や車、自分たちのような自転車の往来も多い。ここを過ぎると旧街道の雰囲気が漂う町並と並木道が緩やかなカーブを繰り返しながら続いて行く、写真4枚目にある町並は葛籠町の風景、ここを走った時にはいつも思っていた、「葛籠町」これ何て読むんだ?「くずかごまち」?ならそのまんまやな・・・と言うことで調べてみました。「tsuduramachi」と読むとのこと、葛の籠でつづらか、案外そのまんまやったな、と言うことで疑問も解決したところで彦根市ともお別れです。次の宿場町は愛知川宿だが近江鉄道では2つ先の駅と言うことで距離が長い、そんなわけで次回の立ち寄り先は豊郷、もしかしたら全国的には高宮や愛知川よりも名前が知られていると思われる町を走って行きたいと思います。今回も時間となったようです、次回も気楽にお越しくださいませ。          まちみち




No.953 岐阜の旅春編(2)・・・各駅巡り、名鉄各務原線&JR高山本線、その2

2018-06-26 10:52:51 | 鉄道
おはようございます。













今年も岐阜の旅、もう3年連続となりました、これまでは大垣を拠点として養老鉄道を巡ったり名鉄の廃線跡を巡ったりしていましたが、今年は朝ドラの舞台が岐阜、しかも五平餅がブームになっていると言うことでちょっと東を目指してみようと思って走りました。前回はその第1弾、JR高山本線を岐阜駅から、名鉄各務ヶ原線を名鉄岐阜駅から、合わせ技で各駅巡りをしながら鵜沼方面へと進んで行ってます、今回はその第2弾、ここまでは鉄道に沿ってある道を進んできましたが、やはりここは中山道だろうと言うことで旧街道の雰囲気が漂う町並へと入って来ました。写真1枚目、「間の宿新加納」とある、加納宿と鵜沼宿の間は結構距離があるので間の宿なのだろう、ここまでは各駅巡りで単調な風景ばかり見てきたから風情のある風景の中を走るのはやっぱり気分がいい。間の宿だから規模はさほど大きくなかったようだが、道は途中でカクカクと折れた経路をたどっていて一里塚もあって宿場町らしい雰囲気は十分に感じられる、しかし旧街道の走りはここまで、また各駅巡りに戻らなければならないので一旦道を外れることにする。














新加納駅は宿場町の中心部から北へと進んだ所、駅は単調な上下改札が分かれたホームの構造、手前の踏切は狭くその割には車が多く落ち着いて写真を撮ることもできない。そこから少し寄り道・・・写真3枚目にある火の見櫓についてはまた別の機会に・・・して次の新那加駅、少し賑やかそうな町の中にある急行停車駅だが、駅舎はなく写真4枚目にあるように駅入口とホームは地下通路でつながっている。ホームの様子は駅から少し離れた踏切から、その先にはJR那加駅がある、こちらは駅舎はあるが無人駅でホームは2面2線の単調な感じの駅、名鉄とJRの駅がタイマンを張るように並んでいるが利用者数は名鉄が優勢、しかし近年はJRが押し気味で乗降客数を伸ばしてきているとのこと、逆転は時間の問題なのかも。再び線路沿いの道を進んで途中の踏切で写真撮影、二つの線が並んでいてラッキーなことに短時間の間に名鉄、JR両方に車両がやって来てくれた、ここで電車と書くと指摘が入りそうなので車両と書いておきます。そう言えば『半分、青い。』でも電車と言ってましたね、案の定ネットではしょ~もない指摘が入ってましたが細かいことはいいでしょう、徳島の人に失礼です。次の名鉄の駅はどこだ~?いつの間にか通り過ぎてしまっていたらしい、と思って戻ってみたらさっき写真を撮った踏切のすぐそばの目立たない所にあった、市民公園前駅、こんな所にあったのか~、こりゃあ分からんわ・・・。











線路沿いの道を進んで次の各務原市役所前駅、あの~ですねえ、自分(一人称)ここまで「各務ヶ原」で変換していたのですが地名には「ケ」が入らないんですねえ。で何で正しい地名の漢字に変換できないのかと思って調べてみたら、「KAGAMIGAHARA」と入力すると「各務ヶ原」と変換され「KAKAMIGAHARA」と入力すると正しく変換されました、自分(一人称)ここまで各務原市の正しい読み方を間違えていたんですね、これはしたり・・・失礼しました。更に進んで次の六軒駅、名鉄の駅はホンマ単調な駅ばかりで話を広げられない、と言うことでここで○。この六軒駅から北へと行くとJR高山本線の踏切、この先でちょうど特急『ひだ』号を四角い枠に確保する、そのまま真っ直ぐ線路沿いの道を進むとJR楚原駅がある。新しい感じの駅舎とは対照的に昔の国鉄風の駅の雰囲気が感じられるホームの風景、線路が広がっていて以前は貨物も扱っていたようだ、そのホームの奥には工場があって向こう側の警官は工場の建物によって遮られてしまっている。さっきの六軒駅が町中の賑やかな所にあって乗降客数も結構多いとのことだったが、こちらJRの方もwikiによると利用者数が年々増えてきている、高山本線が飛騨山脈の中を走る長大なローカル線のイメージがあると言ってもこの辺りは普通に町への通勤圏なのである。さて、今回も時間となったようです、名鉄、JR合わせ技の各駅巡りも真ん中を過ぎた辺り、次回はいよいよ鵜沼へとたどり着きたいと思っています、次回も気楽にお越しくださいませ。            まちみち

No.952 『ラピート』、海を渡って空港へ

2018-06-24 22:15:29 | 南海
おはようございます。











関西空港が海の向こうに見えるりんくうのマーブルビーチへとやって来ました、去年の春と夏の2度、ここまで来ようと思って走ったことがあったが2度とも途中で挫折、予定変更となった、と言うことで伸び伸びとなったわけでしたが、1月の寒い中になってやっとここまでやって来ることができました。海の上に浮かぶ空港島、そこまでを結ぶ長い橋には鉄道、JRと南海電車が同じ線路の上を走る、思えば関西大手私鉄の中で線路の幅がJRと同じなのは南海だけ(近鉄にも一部ありますが)なんだよな、これって将来を見据えてのことだったんでしょうかねえ。それにしても海の上の空港と言うのは完成当時は画期的なものだった、それまでにもあった長崎空港は既存の島を空港に造成したもので、海の上を埋め立てて造ったここが世界で初めての人工島空港となった。
















カメラの望遠機能を使うと飛行機の姿もはっきりと捉えることができる、さすがに伊丹のようにまるで手が届くほどではないし海の向こうで陽炎の中でぼんやりと揺れているようにしか見えないが、新幹線同様地上に立つ飛行機も見ることができない奈良県民にとってはそれだけでも十分、伊丹の方は国内線が主だが関空は国際線が主要と言うことでここからでもいろいろなデザインの飛行機が確認できる。関空は日本では成田に次いでのハブ空港・・・何?「ハブ空港」って、wikiには↓↓↓

「航空路線網が自転車の車輪のハブとスポークのように張り巡らされ、航空機の離着陸回数が多く、規模の大きい空港である」

とある。しかも海上にあると言うことで日本初の24時間運用空港でもあるとのこと、まあいろいろなことが画期的と言うことで地元でも開港前から物凄く盛り上がっていてわけですが、それは空港へと乗り入れる南海でも例外ではありませんでした。それまでは通勤、観光路線要素で電鉄を支えていたイメージのあった高野線と比べると、どちらかと言うとローカル線風情で影が薄かった本線がこの先難波と関空を結ぶ路線として生まれ変わろうとしていた。その目玉となったのが特急『ラピート』、もっさいイメージの南海に「何やこれは!!」と言った感じの青い鉄人28号のような厳つい感じの車体が投入されて、南海どころか鉄道のイメージさえも変えてしまった。その『ラピート』のウリは『ラピートα』は難波~関空間ノンストップ、丸味を帯びた車内で荷物を収納する部分が飛行機と同じ感じ、豪華さを誇るスーパーシートは2-1シートとホンマにこれが南海の特急なんかと思ってしまうくらいだったが、その特徴ある顔つきと30分に1本の割で運転される利便性からお馴染みの車両となっていった。空港までは無料で乗れる空港急行も1時間に3本が運転され本線は活況を見せることになったが、泉佐野より向こうは本線を名乗るだけのローカル線に成り下がった感じ、『ラピート』投入までの本線のエースだった『サザン』はこの区間急行並みに停車駅が増えて、和歌山方面は横に追いやられてしまった感じになってしまった。








『ラピート』のライバルとなるのがJRの特急『はるか』、最初は難波と言う立地と利便性の高さで優勢を誇った南海だったが、いつの間にか京都や新大阪と直結することから利用者数もJRに逆転されてしまった。ウリだったαのノンストップも停車駅が増え、泉佐野までは通勤特急の役割も担うようになり一時の勢いもなくなってしまった感じだったが、最近は外国人観光客の増加でまた利用者数は増えているらしい。最近は「スターウォーズ」やらピーチ・アビエーションやら赤くなったりとかでいろいろな塗装で走っているらしいが、まあそれも時代の流れなんでしょう、自分(一人称)も南海(電鉄じゃないよ)を離れて長くなったので最近の南海電車の事情はよく分からないが、空港線もまだまだ衰え知らずと言ったところでしょう。
『ラピート』は関空に行く仕事でよく乗っていた、一時期は会社からお金が出ていたので毎日乗っていたこともある、混雑する急行と比べるとレギュラーシートでも一段と快適だったもんね。帰りは夜遅い時間になるので空港橋を渡る時は暗い闇の海と陸地のイルミネーションを車窓越しにボンヤリと眺めていた、仕事とは言え、飛行機に乗らなくても空港に行くのは何か楽しい気分だったなあ、海が見られるだけでも嬉しかったがその上を渡ると言うのがもう仕事と言うのを忘れさせてくれていたなあ。今回久しぶりにここにやって来てふっとそんなことを思い出してしまった、飛行機に乗ることもなくなってしまい関西空港にももう長年行っていない、今度は海を渡って向こうの島へ・・・って思っていてもなかなか行けないのが現状です。今回はズラリと飛行機の写真を並べていながら1枚もない南海電車の話ばっかしになってしまいましたが、ああ、どうやら時間となってしまったようです、次回も気楽にお越しくださいませ。        まちみち



No.951 しまなみの旅冬編(7)・・・大島

2018-06-22 08:11:23 | 瀬戸内
おはようございます。














しまなみの旅冬編もいよいよ終盤戦、前回は伯方島をサクッと通り過ぎて伯方・大島大橋を渡り大島へと入りました。シーズンならサイクリストで賑わう自転車道も大晦日ともなると寂しくて仕方ない感じ、ましてやはっきりしない空模様が更に暗い気持ちに輪をかけてきそう、でも好きで走ってるんだ、旅は自分(一人称)だけのもの、もっと楽しい気持ちを押し出して行かなければ・・・、と言うことで大島へとやって来ました。自転車道を下りるとちょうど橋の下、ここは向かいの伯方島との距離が短いため潮の流れが速く渦を巻いているようにも見える。この潮の流れを味方につけて活躍したのが村上水軍、大島を走り始めて少し進んだ所で海に浮かぶ島が見えてくるが、あれが村上水軍の居城があった能島か、島の造りが何か城っぽく見える。潮の流れも不機嫌そうなら空模様も相変わらず不機嫌そう、伯方島にいる頃から雨が降ったりやんだりを繰り返している、この先は島走りでは峠越え、しまなみ海道はこのルートでも一番のメインとなる来島海峡大橋が控えているので、もう中途半端でいいからこのまま大きく崩れないでもってほしいところ、さあ~、この先どうなる・・・?










海から分かれて内陸部へと入って行く道が国道317号線となる、そしてここからは峠に至る上り坂、雨は止んでいるが路面はぬれていてちょっと走りにくい感じも。おやおや、雲が途切れて青い空も見えてきた、「半分、青い。」とまでは行かないがこうなるとほんのちょっとだけ希望も湧いてくる、ただぬれた路面は注意が必要、そのうち雲の合間から陽が差し込んで来てそれが路面にはね返ってきて眩しくて仕方ない。この上り道もシーズンになるとたくさんのサイクリストで埋め尽くされて、抜かされていく度に「ゆっくり行こうよマックイーン」って思ってしまうが今回は本当に姿も見かけない、その分自分(一人称)のペースを守って坂を上って行けるのはありがたいことではあるが。だらだらと続く上りの行き着いた所が宮窪峠、ここからは大島の中心地へと向けての一気の下りとなるが、まあ~本当にどうしちゃったんでしょうかねえ、さっきまでの雨がどっかに行ってしまってお日様が差し込んで来てぬれた路面を照らしつけてくる。島の走りも後半戦、この天気と時間を大事にしながら何とか今治までたどり着きたいところだ。













島の中心部にあたる平坦な所を進んで行くと再び上り坂、ここを上り詰めると山の向こうに来島海峡大橋の欄干が見えてくる、その姿はだんだん大きくなってきて下りに差し掛かると目の前には海が広がって来る。下田水港にある道の駅に到着、ここまで人も車もあまり見なかったのに駐車場には結構車もたくさん停まっていて人で賑わっている、ここから見上げる大橋はなかなか圧巻的だ。そして時間もそろそろ夕刻に近い頃、さっきから顔をのぞかせてくれているお日様もそろそろ今年最後の仕事を終える準備を始めるかのように空の低い所にまで落ちてきている、その光が海面を照らし、その向こうには四国の風景がシルエットのように見えている。カメラを向けてみると今治の山の上に立つ灯台がぼんやりと確認できた、何とかこの陽射しがある間にあの袂にまでたどり着きたいものだ。午前中走りを悩ませてくれた空模様は一体何だったんだろう、この陽射しを見るともう天気の心配はないだろう、なんて最高なシチュエーションで来島海峡大橋を渡れるんだろう・・・などと思いを馳せながら最後の大橋に臨んで行く。ゴールの四国はもうすぐだ、しかし自分(一人称)の背後では黒い悪魔がにんまりと笑っているのだった、波乱万丈の展開はまだまだこの先待ちかまえている、今回も時間となったようなのでその模様についてはまたのお伝えとして、次回も気楽にお越しくださいませ。          まちみち