まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.237 各駅巡り・三岐鉄道(4)

2015-08-31 10:00:37 | 鉄道
おはようございます。




各駅巡り、三岐鉄道編三岐線はいよいよ終盤線、前回は伊勢治田駅までやって来ましたが、ここから次の東藤原駅までは小さな峠を越えなければならない。ここまでも緩やかな上りがダラダラと続いていたが、いよいよ山が近づいてきて終点も近いなあ、と言う気分になってくる。峠を越えて線路沿いの道を走っていると先の方に少し物々しい感じの工場の建物が見えてきた。更に行くとその手前には何両もの連結された貨物列車が並んでいる姿が、その貨物列車が止まっているホームが東藤原駅である。






駅舎は大きな駅にも関わらずって感じのお粗末な造り、ホームは島式で1面、しかしその構内は広くまさに貨物列車のための駅と言う感じ。そこに停まっている貨物列車は写真にあるようにこんな曇り空の下でも漆黒の車体を輝かせていて、そこには『太平洋セメント』と書かれている。駅の先にはさっきは小さく見えたその太平洋セメントの工場がデーンと構えている。西藤原方面へとここから先へと走り始めるが、しばらくはこの工場に沿っての道を行くこととなる、木々の間、所々から見える巨大な工場の建物を見ての走り、少し背筋がゾクゾクする感じでここを過ぎて行くことにする。






工場群を過ぎるといよいよ藤原岳が大きくそびえる景色となり、沿道ものどかさを感じる集落の中を走り抜けて行くこととなる。次の西野尻駅はその集落の抜けた所にポツンとある終点のひとつ手前の駅。写真にあるように駅舎はなく1面のホームがあるだけの無人駅、多分ここまで走ってきて初めての無人駅だったと思う。ホームには当然のように誰もいない、線路はこの先森に沿って終点へと伸びている。三岐線の旅もあと一息、さあ、行ってみることとしよう。







旧街道の雰囲気を漂わせている町並の中を通って、そこから少し外れた所に終点西藤原駅がある。駅舎はもう少し行った先、まずは電車が見える所の駐車場に相棒を止めて、駅の脇からホームへと近づいてみる。そこは鉄道公園(ウィステリア鉄道)になっていて、鉄道模型が大きくなった感じの車両が走れるくらいの線路が敷かれている。線路の先、ホームの脇の所には小さな転車台があるので(写真4枚目)、ここで運転も行われていたのだろう。そしてホームには小さな蒸気機関車が後ろに貨車を1両つなげて止められている。







洒落た感じの駅舎は赤と緑、二つの蒸気機関車を模ったような建物、いかにも鉄チャンが喜びそうな造りであるが、ローカル線の終着駅の風情を感じたい自分(一人称)としては少し興ざめな気分である。ではその風情を感じる場所へと行ってみよう、と言うことで、この駅舎の少し先へ行った所に相棒を止めて線路の方へと入ってみる。そこはホームが真正面に見える所、そして反対側は線路が行き止まりになってしまっている、ローカル線の終わりの場所らしくいかにも寂しい感じの所だが、ここが三重県の鉄道の北限となる場所。これにて三岐鉄道三岐線の各駅巡りは終わり、旅はこの後、北勢線編へと続いていきます。今回はここまでとしておきます。     まちみち

No.236 各駅巡り・近江鉄道(旧中山道に沿って)

2015-08-30 17:34:13 | 鉄道
おはようございます。







早速ですが各駅巡り、近江鉄道編は前回の続きから走って五個荘駅へとやって来たのですが、とうとうここで雨に降られてしまいました。と言うことでこの駅でしばらく雨宿り、なかなか趣のある駅舎、ひっそりとしたホーム、対照的にすぐそばを走る新幹線は次々と高架を走り抜けて行く。約15分程の足止めの後、もう何度も走ったことのある旧中山道を先へと進んで行くこととする。






次の愛知川駅は中山道愛知川宿の中心から少し外れた所にある。ここも趣のある駅舎、と言いたいところだが、駅はコミュニティハウスを併設していて観光に走っている辺りはちょっと興味をそがれてしまう。ホームに入るとすぐ奥には新幹線の高架があまりにも無粋な感じで迫っている。この付近は近江鉄道と東海道新幹線が並ぶように走っていて、新幹線が近江鉄道の景観をぶち壊しにしている。この件に関しては補償問題にもなったとのこと、風景を楯に当時の国鉄に金を払わせた近江鉄道、なかなかやるんではないか。


さて、旧中山道をこの先更に進むと豊郷の町並へと入って行く。ここは宿場町ではないが、御馴染み『けいおん』の舞台となっている所、このブログでも以前に何度か紹介させていただきました。






次の豊郷駅は旧中山道から少し離れた所、『けいおん』バージョンの飛び出し看板がお出迎えしてくれます。






ここの駅舎も愛知川駅同様コミュニティハウスを併設しているが、駅は無人駅なのでホームへと入ってみる。ちょうど電車が来ていたのでここでも1枚、今まで見てきた電車とは色が違う電車だった。そしてここもホームのすぐそばには新幹線の高架が沿っていて、鈴鹿山脈の景観はまったく臨むことができない。しかしそんな無粋な風景を和らげてくれるように4枚の萌えキャラのパネルが飾られている。写真4枚目、駅舎の横には櫓があってそこには「ようこそ聖地へ」とあるが、これはこの地が発祥となる『江州音頭』の聖地であることを表しているのだろう。






旧中山道の風景はこれまでにも何度か紹介したし、しつこくなるのでスルーしようかとも思ったのですが、やっぱり我慢できませんでした、今回は3枚貼り付けておきます。一応前回とダブらないように選んだものですが、相変わらずどの写真も何気ない風景です。今回は鉄分と『けいおん』がほとんどを占めてしまった回でしたが、最後は自分らしく地味な風景の写真で次回に続くとして、ここまでとしておきます。      まちみち

No.235 甦れ、プロ野球

2015-08-29 20:02:10 | 日記
おはようございます。


高校野球が終わって、さあ、プロ野球や!と言いたいところですが、何なんでしょう、この盛り上がらなさは。パ・リーグはソフトバンクがもう優勝間近、2位も日ハムがほぼ濃厚であとはクライマックスシリーズ進出をかけた3位争い。セ・リーグは混戦ですが言わばどんぐりの何とか、一時期は全チームが勝率5割以下と言う体たらくぶり、こんなレベルの低さ、まさに



と言った感じだろう。なんでこんなことになってしまったのでしょう?


原因のひとつにあるのがセ・パ交流戦の試合数削減、この案はセ・リーグから出されたものだと言うことだが、プロ野球の人気低下が叫ばれている今、なぜこんな後退的な考えを持ち出して来るのか、意味も意図も分からない。セ・リーグ球団は人気の低下の責任をパ・リーグに押し付けるような形でこの案を実現させてしまった。交流戦が始まった頃は各チームホーム&アウェイで6試合あったのが、今年は片方ホームだけの3試合、これでプロ野球人気が戻ってくるわけがない。
その結果、パ・リーグ6チーム中5チームが勝ち越しセ・リーグは阪神が2つ勝ち越しただけ、公式戦はその時点でセ・リーグは勝ち越しチームがなくなり、その何日後には全チームが5割を切ると言う情けない現象が起きてしまった。こんな状態でプロ野球人気回復などちゃんちゃら可笑しいわ・・・。

自分(一人称)はいわば昭和の人間なので、やっぱりサッカーよりも野球なんですね。プロ野球を見始めた頃は阪急ブレーブスのファン、山田、福本、加藤英がいた最強時代。その後80年代後半は近鉄バファローズ、西武ライオンズとの血で血を洗う試合の連続は以前ここでもお伝えしました。しかし2000年代に入ると近鉄が消滅、変わって東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したが、自分(一人称)もこの辺りはもう冷めてましたね。近鉄消滅はなぜか冷静に受け止めてしまっていて、ああついに来たか、仕方ないんかな~、って気分だった。



あれから10年以上時は経ったが、プロ野球人気低下の犠牲になるように消えていった近鉄の無念、あの頃叫ばれていた球界再編が本当に今生かされていっているのか、甚だ疑問と言ったところです。マスコミは更なる人気の低下を記事で煽り、地上波民放ではテレビ中継がほとんどなくなってしまった。まあやったらやったで中継はいい所で終わったり、放送時間延長して後のドラマの始まる時間が遅くなったり、挙句は視聴率が悪いとか・・・そういう意味ではNHKは最後まで見せてくれるのでありがたいことです。

今年のセ・リーグのレベルの低さはもう仕方ないところだが、それでも3位以内に入ればクライマックスシリーズへと進出できる。これがまた人気低下の原因ではないか?今までもあったことだが3位に入れば5割を切っていても日本シリーズに出るチャンスができる、となると今年のパ・リーグのように優勝が早々に決まりそうな時はチームは3位狙いに目標を切り換える、果たしてこれもどうかと思いますねえ。リーグ優勝しても日本シリーズに出られないのは面白いと思うが、3位チームが5割を切っている状態でとなるとやはり疑問です。要は緊張感がなくなってしまっていると言うこと、混戦は面白いかも知れないがそれが今年のセ・リーグのことかと言うと、これもまたまた疑問です。




長いプロ野球の歴史は2リーグ制で繰り広げられてきたが、ここは人気回復の奇策として3リーグにしてみてはどうか、1リーグ4チーム、その振り分けは固定でも変動でも良し。で各リーグの優勝チームがクライマックスシリーズに進出、そして各リーグの2位の3チーム中、勝ち数か勝率が上位の2チームで1試合のプレーオフ、それに勝ったチームがクライマックスシリーズ進出の権利を得て、4チームで日本シリーズ進出をかけた決戦へと臨む、いわばメジャー方式を取り入れてみると言うことです。これならリーグを隔てた緊張感のある戦いを1年に渡って繰り広げられるし、レベルの低いチームがシリーズ進出の権利を得るということもなくなる。
ただし今のセ、パ両リーグの概念は残しておく、これは個人成績を尊重するため、それと公式戦に交流戦の概念をなくすため。試合日程、組み合わせについては、今年みたいに交流戦を削減すると同一リーグでの対戦が少なくなってしまう可能性がある、理想は12球団均等の対戦が理想だが、同一リーグ対戦を主とし、ある程度の割合で交流戦を行っていく、これもメジャー方式にならう感じです。
まあこうやって一般人が好き勝手に言ってみても、多分プロ野球は変わることはなくこれからも進んでいくことでしょう。それはもう仕方のないこと、もうこの現状に慣れきっていると言うか馴れ合っていると言うか。ただそうなるとまた近鉄の悲劇再びと言うことにもなりかねません。長年のプロ野球ファンとしても、同じことの繰り返しのないように機構の方々には努力していただけるよう望みたいと思います。今年は・・・ヤクルトと日ハムが日本シリーズで対決となったら見てやってもいいか、今回はここまでとしておきます。      まちみち



No.234 各駅巡り・三岐鉄道(3)

2015-08-28 09:54:13 | 鉄道
おはようございます。








各駅巡り三岐鉄道三岐線編、前回は三里駅まで来ました。この辺りはまだ町の中と言った感じだが、この先の国道421号線を過ぎた辺りからは民家も少なくなり田園地帯の中を行くことになる。目の前にそびえる鈴鹿山脈の山々に向かって進む道の途中に、写真にあるような道標と常夜燈が立つ場所へとたどり着く。そこには『おかげ参り旅立ちの地』と書かれた碑が立っている、その名の通りここから伊勢を目指しての場所となった所だろう。ここで道は分岐点となっていて、次の丹生川駅は左側の道へと進んで行くことになる。






集落の中を縫うような道を行くとやがて丹生川駅へとたどり着く、いかにも田舎の町にあるような素朴な感じの駅舎、地元の人が飾ったのだろうか、その前には花を植えた植木鉢がズラリと並べられていた。ここも有人駅なのでホームは外から眺めることに、駅舎から少し右へ進むとホームが広く見渡せる場所に行けるが、そこには写真2枚目、3枚目にあるように貨物列車の車両が置かれている。駅前の道はこの先の踏切へと続いているが、その踏切の隅の線路に沿う場所には蒸気機関車が置かれている、早速行ってみることにしよう。







その場には蒸気機関車が止まっている横にある車庫風の建物があり、そこには貨物鉄道博物館との表示がある。ただし入口は閉まっていて中に入ることはできない、すぐ横は畑で農作業の人が一人いるだけでこことは関係なさそう。周りにはその人以外には誰もいないので、いいかな?勝手に入って行っても・・・と言うわけで、機関車の置かれている線路沿いを屋へと進んで行く。その先には線路が続いていて貨物車両が何両か展示されている。どれも昔は奈良駅でもよく見たことある車両ばかりで懐かしい気持ちに駆られてくる。展示されていると言うことは現役ではないのだろうけど、この線はさっきも見たように貨物輸送が頻繁に行われている所、貨物はJRばかりではないぞ、と誇示しているようにも感じてくる。ただその現実はこの行く先で目の当たりにすることになるので、それはまた次回でのお伝えとしておきましょう。





丹生川駅からは集落の中を抜けて次の駅へと向かう道へと出る。左手側には更に山が近く大きく見えるようになってきた、橋を渡って坂を上ると久しぶりに割と大きな町へと入って行く。駅へ向かう途中には写真2枚目にあるような小さな石の道標、そこにはこの先に向かう東藤原、そして次の目的である北勢線の終点駅である阿下喜の地名が記されている。






次の伊勢治田駅は町の中心地に位置する駅だが、駅舎は小さくて簡素な感じ、その中では次の電車を待っている人が何人かいるようだ。もちろんここも有人駅、ホームは駅舎の奥に言った所から眺めることにするが、気になったのはそこに架かる架線の長さ。ホームは1面しかない島式様式ホームだが、その奥には何本もの線路が広がっている。多分貨物列車を止めておくための留置線だろう、ここまでは小さな駅ばかり見てきたので、この駅の広さは異様な感じがして、まるでローカル私鉄の駅ではないような感じがする。さて、次回は先述したとおり、この先は三岐鉄道のもうひとつの顔である貨物輸送の中心となる駅へと向かって行くことになります、今回はここまでとしておきます。      まちみち

No.233 国道25号線(天理市の滝)

2015-08-27 10:07:57 | ふうけい
おはようございます。さっきミスで途中送信してしまいました。こちらが正しい本文となります。改めてご覧いただけるようお願いします。



今回は伊賀上野から天理まで国道25号線を走った記録をお伝えしていきます。夏空の下、行けども行けども上り坂の連続で汗がダラダラと流れ落ちてくるが、里山の風景と所々木々の中を通り過ぎる辺りではさわやかな涼しさを感じることができる。そしてこの途中で道を横切る野生の鹿を3頭見かけた。奈良公園ではもう見慣れている鹿だが、まさかこんな山里の中で見かけるとは思わなかった、もうちょっとでぶつかるところだった。鹿もこの暑さでジッとしていられなくなったのかも。






名阪国道、国道25号線とも標高510メートルの最高地点を過ぎてすぐ奈良市へと入る。もう奈良市か・・・と思ってもこの辺りは市町村合併で奈良市になった所、元は山辺郡都祁村だった。その都祁の中心になる所が針町、名阪国道沿いには大きな道の駅があり、ここは車もバイクも自転車も一休みと言う感じで人がいっぱいだ。これだけ人がいっぱいで騒がしいと休憩にもならないだろう、ここはトイレ休憩だけに留めてすぐに立ち去ることとする。ややっ!この道の駅を出た所にあるのは、奈良テレビのCM「♪~見つけちゃったね~何でも揃~う~♪」と音程の外れた歌でお馴染みの『たけよし』ではないか、まさに見つけちゃったね~です。







国道25号線はこの先で天理市に入り、福住地区へと入る。自分(一人称)が小学生の頃は福住と言えば同じ天理市内にあってもまるで異空間と言うか、簡単には行けないところと言うイメージがあった。名阪国道福住インター付近を過ぎると、国道25号線旧道は名阪国道とは離れた場所を走ることとなる。あちらはこの先オメガカーブと呼ばれる恐怖の事故多発地帯へと差し掛かって行く。こちら旧道は緩やかな下り坂で写真3枚目、苣原地区へとたどり着く。バス停のすぐ近くに流れている名もない小さな川、水の流れがまた涼しさを感じさせてくれる(写真4枚目)。








下りは急になっていき、この区間は注意が必要な所、やがて写真にある天理ダムへと差し掛かってくる。ここまで来るともう天理は近いな、と言う感じになってくる。ダム湖の濁った水を見たくらいでは涼しさは感じられないが、別の意味で背筋に涼しさを感じることはできる、感じたくないか・・・。ダムを過ぎて急カーブを下りると水が放流されている場所へとたどり着く、さすがにこの風景では涼しさを感じることはできないが、いよいよこの先、今回の隠しテーマ『涼を求めて』の目的地へと向かって行くこととなる。








その場所は桃尾の滝、天理市街地からは近くてすぐに行ける滝である。国道から分かれて森の中の薄暗い上り坂を行くとその場所にたどり着くことができる。その坂道は狭くて車が通ると道の端のぬかるんだ所で待機しなければならない、滝の流れが聞こえてくる駐車場には結構な数の車が止まっている。滝の間近に行くと家族連れの人たちでいっぱい、隠れた名所で静かな所を期待して来たわけだが出鼻を挫かれた気分になる。
滝の真下へと行く前に。水が飲める場所があるのでそこで1杯、ぬる~い・・・冷たいのを期待したのにまたまた裏切られてしまう。そして滝の真下では・・・やっぱりいるんだなあ、滝に打たれにやってくる人、何か怪しい身振り手振りとお経を唱えて水に打たれている。さっき飲んだ水はあの人を経由して流れてきた水だったのか。しかも今度はその様子を見ていたおばちゃんまでが服を脱ぎだして滝へと向かって行った、ああ見とうない見とうない・・・。せっかく涼を求めてここまでやってきたのに、テンションダダ下がりで滝を後にすることになってしまった。ああ、暑さが身に染みる~、このまま天理の中心まで走り抜けて行って今回の走りは終了です。今回はここまでとしておきます。      まちみち