まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.408 各駅巡り・JR関西本線(1)木津川に沿う駅

2016-02-26 11:30:23 | 鉄道
おはようございます。





今回から各駅巡り新シリーズとして、JR関西本線の非電化区間を走ってみようと思います。この非電化区間は加茂~亀山間を結ぶ単線の区間で、沿線は大きな山越えとその途中にある小都市、その中を走るローカル情緒あふれる路線です。なお、この走りに関してはこれを目的として走った記録と言うよりは、今までこの辺りを走った時の記録のつなぎ合わせでお送りしていく仮想旅と言うことになるので、写真の中には古いもの以前にここで貼ったものや現在は変わってしまっている風景もあるかも知れません、その辺りはご了承ください。









スタートは加茂駅、ここでは大仏鉄道遺構巡りの時に紹介したことがありました。大阪からやってきた大和路快速はここが終点、ここから先は非電化区間となる。ホームは2本で線路はそれをはさむように3線あり、真ん中の線は両方のホームの扉が開くようになっているので乗換えは階段を渡らなくてもいい。最大8両編成の快速電車の隣に止まっているのは2両編成の車体が短いディーゼル車両、以前は奈良駅までやって来ていた車両も今は全部加茂止まりなので見ることはできなくなってしまった。
加茂駅周辺は大阪からの直通電車が増えたこともあって発展してきているが、駅を少し外れた所では広く田園風景が広がる所や、昔の旧街道の雰囲気が漂う町並も残っている。木津川を渡ると国道163号線に突き当たるが、ここを通り過ぎて北へ進むと写真6枚目にある恭仁京のあった場所へと行くことができる、こんな山あいの田舎に都があったと言うのも何とも意外な感じだ。さて、各駅巡りは国道163号線を東へ、木津川と山に挟まれた中を先へと進んで行くこととします。








関西本線は昔の国鉄の名残もあって各駅の駅間の距離が長い。加茂を出て国道163号線を走っているが目の前の風景は高い山が立ちはだかるばかり、右手側には木津川が流れているが、ここは狭い道で車も多いので川を見たいと思って向こう側へ渡ろうにもあまりにも危なすぎる。道は川沿いともあって結構平坦で走りやすい、ただ風景は山が広がるばかりで、たまに小さな集落も見かけるがそれほど何があると言うわけではないので、目には飽きが来てしまう風景である。
やがて少し上りがあって、そこを過ぎると景色が開けた前方右側に木津川に架かる橋が見えてくる。写真2枚目にあるドライブインでトイレ休憩の後、少し進むと笠置大橋に差し掛かる。この橋を渡ると笠置の町並の中に入って行き、右側に折れる道を進むと、やっとのことで次の笠置駅へとたどり着く。単純な造りながら歴史を感じることができる駅舎、山と川に囲まれた所にある島式ホームの駅、ホームからは木津川やさっき渡った笠置大橋を見渡すことができる。昔は急行が臨時停車したり、桜井線からの直通列車の終点にもなってた主要駅だったが、今は手前の加茂駅で電化区間が終わっていることもあって、非電化区間のローカル線の中の一駅となってしまった。









国道163号線に戻って先へ進んで行くとトンネルをくぐるが、その手前に左に分かれる道があって、そちら側を行くととんでもないベタ踏み坂となって峠を越えてトンネルの向こう側の集落へとたどり着けるが、今回は素直にトンネルを通って行くことにする。しばらくは集落の中の平坦な道を行くが、右手側にJR線が寄り添ってくる辺りからは長い直線の上り坂となって、その上り着いた所で南山城村へと入る、京都府では唯一の村らしい。
その先でJR線の下をくぐると山を回り込んでいた木津川が再び右側に寄り添ってきた。写真2枚目、3枚目は前にここでも紹介しました恋地橋、前に行った所は写真だけにしておいて、次の大河原駅にたどり着く。駅はもちろん無人駅、国鉄時代の名残を残す長いホームを持て余し気味にローカル情緒を漂わせている。走っている時の駅付近の町並でもそうだったがここのホームでも人の姿を全く見かけない、データで見ても1日の平均乗降客数は70人程度と、何ともさみしい感じの駅である。走っている時には駅舎の写真を撮らなかったので、その写真は転載で一番下に貼っておきます、どうやら時間となってしまったようです、今回は是にて終了としておきます。      まちみち