まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.387 瀬戸内の旅(25)・竹原、そして旅の終わり

2016-02-04 10:18:55 | 瀬戸内
おはようございます。





安芸灘とびしま海道巡りが一通り終わりJR安芸川尻駅で相棒をたたんでJR呉線の電車に乗車、海と山と古い町並を車窓に眺めながら帰路へ着くことに、と思ったのですが、まだ少し時間が残っているので竹原で途中下車することに。瀬戸内の旅となるとやはりここは外せない所なのですが、この旅ではルートの中には入れることができずに、最後に付け足しと言う形になってしまいました。それでも趣のある雰囲気で残っている古い町並は是非とも見ておきたいところ、そんなわけで竹原に下車、跨線橋を渡ると改札前でマッサンとエリーがお出迎えしてくれています。

たとえ短い時間でも相棒君はほっといて行くわけにはいかない、駅前で立ち上げて早速駅前から伸びるメイン通りを進んで行く。道は国道に突き当たり、その国道が左へ折れる場所をそのまま真っ直ぐ進んで行くと町並保存地区へと差し掛かって行く。











竹原と言うと最近ではやっぱり『マッサン』、主人公のモデルの生家である竹鶴酒造がこの町並の中にあります、写真では下の3枚がその場所に当たります。ドラマでもそうでしたが、この古い町並にいきなり外国人の女性が嫁いでくるだから、家族はもちろん近所の人も驚かれたことだったでしょう。ドラマではエリーの観点からすると姑さんが結構意地悪く描かれていて、その背景が竹原の町の風潮を表現していた感じで、この町が好きな自分(一人称)としてはちょっとあまりいい気分では視れませんでした。では引き続き竹原の風景をご覧ください。















古い町並巡りはこれくらいとして、最後に竹原のフェリー乗場へと行ってみる。もう日は西の空に低く傾いてきている時間、その日の光が波に反射してキラキラと輝いている。ここは今まで何度も来ている瀬戸内の旅の中では、大崎上島への出発地点であり、逆に旅の終わりにもなったことがある所。出発する時はこれからその先の旅に思いを馳せて高鳴る気持ちで見る瀬戸の海だが、帰りとなると夕景が近づいてきていることもあって少し寂しく感じてしまう。仮想旅である今回もそう、この瀬戸内の海の穏やかな風景を見ていると、去り難い感傷的な気分にさせられてしまう。しかしそうも言ってられない、帰りはまたまた重い相棒君を抱えながらの輪行で大変なのだから、さあ、旅の思いは仕舞い込んでJR竹原駅へと向かうこととしよう・・・


鞆の浦から始まってしまなみ海道、尾道、今治での宿泊をはさんで安芸灘とびしま海道を走った2泊3日の仮想旅、このシリーズを始めたのがもう1年前の1月28日、この時は行った気分でササッと続けてすぐに終わらせるつもりだったのですが、結局1年もかかってしまって、やっと今回最終回を向かえることとなりました。ここまで今回も含めて25回お送りしてきたのですが、ここでお伝えしたのはだいたいがそれまでの旅の中での切り取った体験と風景を基にしてつづっています。去年は行くことができなかったこの辺り、今年は久しぶりに走ってみようと考えているところです、もしかしたらここでお送りしてきたことと変わっているかも知れないし、走ってみてまた新たな発見もしてみたいと思っています。更に足を伸ばして広島、松山方面へも行ってみたいのですが、そうなると予算と時間と体力の心配が、あっ、あと相棒君の心配も、彼も自分(一人称)の気ままわがままな旅に文句ひとつ言わず付き合ってくれています。いわば浅見光彦にとってのソアラみたいなもんでしょうか、そんな彼とまた瀬戸内の風景を見に行ける日を願って、この瀬戸内の旅シリーズは幕を引くこととします。「一体いつ終わらせんねん」と思いながらも読んでくださった方に感謝しつつ、今回は是にて終了としておきます。      まちみち