キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

125回目&126回目のレッスン(その2)

2009年11月05日 14時13分09秒 | サックスレッスン
それで、続きです。

10月前半のレッスンではひたすらレッスンでの心構え等、指導してもらい、お互いの変な誤解も多少ながら解消されて、私自身、変なもやもやも取れ、家で素直に吹く練習もできた。
そして10月後半のレッスンでは、実際に吹き方をもっと詳しく診て貰った。

7月から新しい楽器になり、その楽器に翻弄され、少し吹き方がおかしくなっていた自分だったけど、レッスンの度に基礎の見直しを余儀なくされてなんとなくだけど吹き方も良くなってきたと思っていた。
ところが実際にエチュードを吹いてみると、、、上手くいかない。

そんな感じで受けてみたレッスンだった。

「吹く音が大き過ぎる。」

これが最初の先生のお言葉だった。

それをいったら、、、。(汗)

私は今まで「大きいことは良いことだ。」と思ってきた。
でも、「音が大きい事とでかいことは違う。」
「上手い人は大きいけど、それは楽器が鳴っているから大きく聴こえるだけ。」
「うるさい音と大きい音は違う。」

実は、この事、5年前の最初のレッスンの時にもいわれたこと。
まさか5年経ってもいわれるとは思わなかった。
「鳴りやすい2半のリードで、バリバリ吹くー!!」
自分では全部の音を均等に出すのが目的だったけど、それだけになってしまっていた。

「その音だと、音が開いてしまって収集が付いていない。」

「もっとまとめた音で吹かないとだめ。」

だから、「ゆっくりと深くブレスを取る。」

たくさん吸おうとして、肺の上の方でしか吸っていない。(私の場合。)


自分では十分まとまった音で吹いているつもり~。
でもそうは聴こえないらしい。

「基本設定の音が大き過ぎる。もっと小さな音でも吹けないと、、。」

小さい音で吹く。

大きく吹こうとすると音が開いてしまう。

そう仰って、先生が具体的に教えてくれた練習方法は、ピアニシモでのロングトーンだった。
(って、この練習、習い始めた頃、しばらくやっていたこと。)
まずは、「シ」の音で、ロングトーンをする。
メトロノームを=60で鳴らして、何秒長く吹けるかチャレンジする。

そして、先生と一緒にロングトーンを吹いた。
で、その時にもうひとつ指示があった。
それはブレスを長く取ること。
それで最初は、2拍ブレスしてロングトーン、次に4拍ブレスしてからロングトーン。
そしてタイムは、私が20秒前後、先生が4、50秒、、。
先生は、その20秒の壁を越えないと駄目だといわれた。
そのためには、「もっと息を深く吸って、お腹で息を支えて、もっと小さな音で吹く。」
胸式呼吸になると深く息は吸えない。
もっと深く、横隔膜を意識して吹かないとだめ。

そんな感じで先生とピアノシモでずっとロングトーンを続けること30分。
だいぶ呼吸が安定してきたような、、。

それからレッスンでは、兼ねてより自分なりに気になっていた高音での音の出し方について、もう一度、吹き方を習った。
今まで何度もいわれてきたことだけど、どうも上手くできない。それなので、しつこいようだけど何度も教えて貰う。
そしたら、こちらもやっぱり出したい高音もピアニシモくらいの小さな音で出せるように練習すると良いらしかった。
なにしろ高い音、特に「ド」から上の音。どうしてもピッチが高くなるのは、結局、腹圧が足りないため息がしょぼくなり、それでも音を出そうとして噛んで音を出しているため。
現にオクターブ下の音を吹いてから、オクターブキーだけを押してみると、、、音が極端にしょぼくなる。それは結局、息のスピードと腹圧が足りないから。、、、で、それを補足するために追加で息を押して入れて、さらに噛むことで音を出す癖が付いてしまうと、、。(汗)
そんな感じで、高音を吹くとピッチが高くなる原因も突き止めることができた。

それで吹くのに一番大切なのは、腹圧。

言葉で言うのは簡単だけど、、。
ただ、これって人によって、すでに会得していて簡単に出来る人もいる。
サックスを始めてすぐに良い音が出せる人は、たぶん、これができている人。
でも私はできなかった。

それが悔しくて変なジレンマがあったけど、最近になって、自分でも意識してちゃんと練習すればできるような気がしてきた。
それでレッスンでは、常に自分にとって不足している部分、もしくは軌道が外れてしまった部分を修整してくれている。だから私のレッスンでの出来事は、私にしか当てはまらないことが多いかもしれない。
でもこうやってこれを読んでくれた人が、少しでも自分自身への練習へのヒントが感じられたらいいなと思って。

と、ここまで書いてきて、我ながら文章が下手だなと思った。
もしくは内容を纏めるのが下手。(汗)
レッスンでの詳しい事柄はもっともっとあるけど、どこまで書いて良いか収集が付いていない。
ただ、ひとついえることは、今回のレッスンは自分とって究極のレッスンだったこと。
「家でいくら練習しても上手くならない。レッスンの課題が自分に合わない。もしくは先生が合わないのか?、、、誰か他にもっと易しく教えてくれる先生はいないものなのか?、、、とか。
いったい自分は何ができるのか?、、、この5年間のレッスンも練習も無駄だったのか??、、、結局、まったく上達していないのでは?、、、いや、もともと才能がないからだけなのか。」
、、、そんな悲痛な悩みが心の奥にあったのは事実。

でも、それは単なる誤解だった。

憧れの楽器を手に入れて、これでようやく良い音が出せると信じていた。
ところが実際は何も変わらない。
今までの努力は何だったのだろうか。
そう思うと哀しくなってくる。

で、何のためにサックスを始めたか?

何のためにレッスンに通っているのか?

何のために練習できる環境を作ったか?

それは、吹きたい曲があったから。(笑)

、、、ということで、長くなりました。

これからも大好きなあのメロディを吹くために練習します。



ちなみに究極の練習方法のコツ。

「習得したい課題を、毎日、必ず練習する。」

これができば苦労しない、、、よね。(爆)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

125回目&126回目のレッスン(その1)

2009年11月05日 14時08分32秒 | サックスレッスン
先月、10月は2回、アルトのレッスンがあった。

この2回のレッスンは、今の私にとってとても有意義で、さらに基本に戻るための大切なレッスンになった。
2時間づつ、合計4時間のレッスン時間。その間、教えて貰ったことは、今まで5年間の集大成ともいうべき基礎的な内容で、もしくは、基礎として習ってきた内容の再確認でもあった。

まずは、レッスンの有り方、先生の指導方針、そしてレッスンの受け方、課題の取り組み方、家で練習するための心構え、等、最初の90分間、いろいろと教えて貰った。

ただ、そこで私はひとつの大きな勘違いをしていることにも気付いた。
それはレッスンで先生が指示した課題やエチュードの拘束力と、自分が習いたいと思っている課題の影響力が、変な相互作用をしていて、レッスン自体の進行を妨げていたという事に気付いていなかったこと。
つまり、それがレッスンでの課題指示にも誤解にも繋がっていた。
もっと分かりやすくいうと、先生が課題とした練習やエチュードが、自分でも練習したい課題やエチュードと一致していたので、一見、合意して練習していると思っていたのだけど、それを私の方が一方的に、自分で勝手にやりたい課題と勘違いしていたこと。
なので、私(生徒)が勝手にやりたいと持っていった課題だと解釈して、それに対して先生が単に同意してレッスンしてくれていると勘違いしていた。
ところが、実際はそうではなく、、。
で、なぜ、そんな回りくどい言い方をしたかというと、、、。

実は、10月最初のレッスンで、私がレッスンでやっている課題やエチュードが今の自分にとって難易度が高いと不満を申し出て、違うもっと易しい課題に替えて欲しいと申し出たため。
それは単に自分で勝手にやりたいと思っていた課題やエチュードだから、途中で難しくなったら変更しても構わないと思っていたから。
ところが、そこで先生のレッスンで指導方針を改めて教えて貰い、実際にレッスンでやっている課題やエチュードはあくまで先生の指導の一環として成り立っている分かり、その先生に教えて貰う以上、それらをやらなければいけない方向だと知った。
ただ、それは最初からではなく、5年間のレッスンの中で先生もいろいろと試行錯誤の末、そうなったと教えてくれた。

私の先生は、レッスンを始めた頃は、レッスンプロみたいな指導もやっていたらしいけど、最近、特にプレイヤーとして仕事が増え、と同時にレッスン仕事を減らしたことをきっかけに、より自分らしい経験をより生かしたレッスンでの指導をするように決めたらしい。それに伴い、単に趣味で適当に吹きたい生徒は教えたくないと仰っていたし、やる気があるといっても練習してこない生徒も嫌だし、、、。でも年齢性別体格関係なく、真摯な姿勢で練習に取り組んでいる生徒には、一生懸命に教えたいと仰っていた。

で、そこでのポイントは、どれだけ必要な基礎的課題に取り組むことができるか?
私はそこでのポイントを甘くみていたと、今回のレッスンで知ることができた。
自分でも必要だと感じている課題、スケール練習やエチュード等、、、。それなのにいまいちやる気が起きないことが多く、家でも練習したりしなかったり。それらをレッスンのせいにして、やる気が、、、なんていうから先生も怒ってしまった。
現時点で先生が提示してくれた課題もエチュードも、ちょっとやそっと練習しただけでもできない。それが不満でレッスンでも課題が難し過ぎる、、、とつい本音が、。でも、それは間違っていたのかもしれない。

その辺の詳しい事柄を知りたくて、レッスンでは先生に課題の難易度を質問してみたけど、回答は次の通りだった。

「自分は基礎力を身に付けるために必要な課題を提示している。たしかに難易度は高いかもしれない。でもすべての課題を真摯な姿勢で取り組むことによって会得は可能である。」
ちなみに、今、私に課せられている課題のひとつ、メジャースケール習得もジャズに基本として欠かせないのは、どのジャズの先生も同じことを言うし、テンポを速くするというのも、実際の曲で使うために必要だから。
レッスンで教えて貰った全ての課題は、目標であるジャズの曲のアドリヴをやるためにあるわけで、どの練習も必要なもの。
それを自分も分かっていたのだけど、、、もう5年も練習しているのにできないジレンマみたいなものがあって、、、。

、、、と、これはあくまで自分自身への覚書みたなものなので、分かりずらい文章かもしれません。

それで、今後、先生の付いて指導してもらうかどうか、決断を迫られて、、、私自身、覚悟を決めて続けることを決めた。

目標は、サックスという楽器の習得と、ジャズのアドリヴが吹けるようにすること。人に上手いと思われるようなプレイヤーになること。

それで現時点で、レッスンでの課題はすべて中級から上級へ上がるための基礎レベルだと知った。
たぶん、今練習していることができれば、上級レベルのクラスになったといえる。
、、、というのも、あるレッスンでの上級の基礎レベルがメジャースケール、ダイアトニックコード、等、すべて12キーで暗記、もちろん高速で吹ける事と知ったから。
実際には、エチュードは、「インターミディエイト」という名のジャズエチュード本を2冊もやっているので、そのまんまという感じ。

で、長くなったので、続きはその後に。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする