キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

楽器ファスティバル体験っ!(その1)

2006年10月09日 14時07分05秒 | アルトサックス
は~い。先週の土曜日(7日)は、2年に一度の楽器フェスに行ってきました~。
今回はお天気も良く、、、(前回は大嵐だった。汗)サックスのハードケースを持っていっても、それほど苦にならなかった。、、、けど、長時間ブース内を持ち歩くのには体力が、、。(軽いケース欲しい~。笑)

まずは、お目当てのイベント「MALTAのスウィング教室」に参加っ!
はっきりいって、、、「あれ?話、きいてないよーーー!!」的な状態ではあったものの、そこは企画モノ。有難いものです。(爆)
朝の10時半に集合時間に行ったら、私のような方が他に2名ほどいて、同じような心境でした。で、ホールではすでに参加予定の中学生ビックバンドのリハが始まっており、それを待ちながら観ていた。

結局、主役のMALTAさんが予定より少し遅れて到着~。リハがあるって聞いていたけど何もなく、、、(おいおい。笑)
開始30分前に譜面を渡され、MALTAさんと軽く挨拶して、、、。って、その譜面、、、な~んとビックバンドの譜面っ!!!それも、当日やる中学生ビックバンドのレパートリーが2曲!、、、う~ん、それも知らない曲!!にゃ~。(涙)

「なんてこったい。」

思わず、「聞いてないよ~。」と、3名で顔を見合わせた。
で、私以外の方は、ひとりがトロンボーンの男性。聞いたら歴が20年!おーーー!!頼もしい。(笑)でも、吹奏楽の市民バンドでやっているだけでジャズは見経験らしい。
もうひとりの方は、都内の女子高生。2年生で、高校に上がってから吹奏楽部でサックス!にゃ~、超可愛い女の子。で、テナーを持ってくるって言ったのに、なぜか当日はアルト。(重いからって、、。おいおい。汗)
おかげで担当の用意してくれた譜面が足りなくて、結局、一枚の譜面をふたりで仲良く見ることになった。(笑)
ただ、、、さすがにお互い歴が1~2年なので、初見は無理~。どうにか音は出せるけど、、、あとは?っていう状態~。(汗)
おまけに曲を知らないうえに、一度も聴いたことがない。(なんとその内の一曲は、その中学生ビックバンドのオリジナル曲だった。)、、、って、知るわけがない。

さすがに土壇場仕事になってまって困ったけど、せめて音だしだけでもしたい。チューニングすらしていない。と、担当に方に申し出たら、すでに会場はお客さんが集まってきているし、仕方ないので、そのホールの裏の扉を開けてみたら、、、「おーーー!!」そこは駐車場への通路だった。(爆)
「ここなら、音だしても大丈夫。」って、あーた!(笑)
でも風が吹き抜けて強いし、譜面台もないし、どうしようか考えたた挙句、その壁にガムテープで譜面を張って見ることに。
で、音を出してみたら、、、おーーー!!綺麗なエコーが掛かって、すっごい音が響く響く~。
広くて開放感があって、意外と吹いていて楽しかった。(爆)

そんなこんなで15分くらい吹いたけど、肝心の曲の方は、やっぱり無理そう、、。って、お互いつぶやきながら、気が付けば、もう開演時間~。
呼ばれて行くと、すぐにステージ上に並べられた椅子に座らされられて、イベントは12時からスタートした。

まず、MALTAさんがサックスを吹きながら、下手から登場~。(大きな拍手っ!)
その後も少し吹いて、それから軽く経歴を紹介されてから、すぐに一般(個人)参加者のクリニックが始まった。
で、順番はまずトロンボーンの彼。MALTAさんが、「じゃ、なにか吹いて!」と、言って、一瞬、彼は戸惑う~。仕方なさそうに適当にスケールらしきものを吹いていた。
そしたらMALTAさんが、スケールとは?とか、ジャズのノリとは?とかレクチャーを始めて、それがなぜか笑いを誘う。、、、つうか、話がおもしろい。身振り手振りで最高だった。

それから私の番。(どうやら応募の順番らしい、と気付く。)同じノリなら、何か吹かなければ、、、と思い、すぐに出来るものは何か?と考えた挙句、やっぱり「枯葉」??(、、つうか、それしか曲を暗記していない。汗)
で、さっそく呼ばれて、いきなり立ち上がって「枯葉」の最初の部分を吹いた~。、、、が、え~~~!!なぜか緊張したのか、間違いまくり~!!音は詰まるし、リズムも詰まるし、勝手に違うキーを押えているし、、、ボロボロ~。(滝汗)
そしたら何気に、目の前でMALTAさんも一緒に吹いていてビックリ!、、、その後、MALTAさんが何度か「枯葉」を吹いてくれて、私もうれしかった。

それで、何を言われるのかなぁ~?と思っていたら、、、。

「もしかしたらリードが薄すぎない?」
「音量が小さい。」
「大きな会場で吹くときは、それなりに音が前に出ていないといけない。」
「屈みすぎで、姿勢が悪い。」、、、とか。


そんなアドバイスで、そうだよな~って。(笑)
なにしろ緊張していて、つい指を見てしまい下を向いて吹いてしまったし、いきなり吹いたんで音も小さい。よって、アンブシュアも力んでリードミスも。
でもそれは単なる言い訳。(きっぱり。)
たとえ自分を観に来たお客さんでなくても、(当日は満員で立ち観の人ももたくさん。笑)そういうステージに立つのに慣れていなくても、観ている人がいる以上は、やる時は、ちゃんと出来ないといけないと思った。

「どんな状況下であっても、一発で仕留める!」

そう、レッスンでの師匠の教えを思い出した。

「はい。仕留められませんでした。」(涙)

「でも、その失敗を覚えていて、その後の練習に生かす。」とも、仰ってくれたので、今後の課題ができてよかったと思った。

それで、クリニックでは、楽器とセッティングは良い。音色も良いと、少しはお褒めのお言葉も頂いたので、一応、フォローも忘れないということで、よかったと思った。

で、その後は、メインのビックバンドのジャズ・クリニックを開催。
ゲストの中学生ビックバンドの演奏を聴いては、止めて、レクチャーして、、、を繰り返し、普通のバンド練習のように対話形式で進められた。
はっきりいって公開練習って感じで、その間、お客さんはほとんど無視、、。(爆)でも、MALTAさんがひたすらギャグをかましながら話すので、結構、ウケけていたかも~?(笑)

それでイベントの時間は全部で1時間半くらいなんだけど、少し押して終った。
最後に、レパートリーの2曲を熱く演奏~。ソロの部分は、ほとんどMALTAさんが吹いていて、(マイクなしでの)その音量に、「たしかに上手い人は、音もしっかりと出すんだ。」と、、。

それにしても、MALTAさんの音色~。すごい。
セッティングは、セルマーのアルトだけど、本体がシルバーで、ネックがブラス。マウスピースはわかんないけど、ラバーでした。
クリニックで目の前で吹いてくれて、その”本物のサブトーン!”に凄く感動した。、、って、自分の”なんちゃってサブトーン!と大違いだ。(爆)
ほんとに良い音色だった。それまではジャズのサブトーンって、テナーの方が優勢だと思っていたけど、そんなことない!MALTAさんの生の音色を聴いてしまうと、「アルトこそ、サブトーンを生かす楽器だ!」と素直に思ってしまった。(笑)

最後に、「とにかく楽しみなさい!」と、いわれてはっ!とした。

「なんにもできなくても、ジャズは楽しまないと。」

いまどき、”ズージャー”とかいう人に出会わなくなったけど、MALTAさんって、やっぱりその言葉がぴったり合う方だなぁ~と思った。
どうも私も、いつのまにかジャズを堅苦しく考えていたみたい。そう感じた。
本来は楽しいものなんだ。
私も最初、ジャズが好きになった時、「こんなに聴いていて楽しい音楽はない!」そう思っていて、それが、いつのまにか楽器の練習の難しさを感じて、苦しい音楽になりかけていた。

それを考えると、そんな難民になりかけた自分を救ってくれたMALTAさんに、感謝しなければならないのかもしれない。
イベント中~、MALTAさんはひとりでジャズの楽しさを、観ている全ての人に伝えようとしていた。
観ていたお客さんのほとんどは、MLATAさんを観たくて来ていると思ったけど、それを支えるショーの脇役もちゃんと一緒になって努力をしないとみんなが楽しくないんだ!って。

それにしても、「枯葉」。
もうちょっと、ちゃんと吹きたかった~。
せっかくMALTAさんも一緒に吹いてくれたのに、間違えてばっかりで、、。

でもジャズって、やっぱりいいなと思った~。
ジャズの言葉だと、誰とでも会話が出来るんだ!って。(笑)
今度、また誰かとどっかでステージに立ったとき、今度こそ、自分の言葉で綺麗に会話をしてみたい。
そんな夢を一瞬、見た、そんな一日だった。

なので、これからはもっともっともーーーっと!たくさん楽しんで練習したい。
きっと、なんとかなるもんだ。(笑)
コメント (4)
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