暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

ダイワ LM-140M 復活

2017-02-19 16:08:46 | 無線小屋
ダイワの安定化電源LM-140Mの電圧が上がら
ないということで持ち込まれた。

すでに生産中止モデルであり、当然ながら回
路図も無い。

状態を確認すると、電圧調整ツマミを回して
も11Vくらいにしかならない。

定格では1から16Vの可変のようである。
下は1Vまで下がるが最大が出ないという状態
だ。

直るかどうか解からないが、まずは蓋を開け
てみる。

トランス→ブリッジ→パワーTRと順に電圧を
チェックしてゆくが、そこらへんに問題はな
さそうである。

メインの基盤についている半固定抵抗を適当
に弄ってみる。
「MAX A」「METER」「VOLT」の3つあるうち
「VOLT」というのが最も関係がありそうなの
で、これを回してみると、ガリっているよう
で、出力電圧が13.5Vくらいまで上がること
もあり、不安定になっていることが解かった。



試しに交換しようと思うも、同じ値の部品が
ない。
仕方がないので、禁断の接点復活剤を少量つ
けて接点部分を拭いてみたが、変化はなかっ
た。

どうやら最大電圧に調整するあたりの接触不
良が酷いようなので、これはもう交換してみ
るしかない。
5Kの半固定だが手持ちは10Kでしかも中古品
しかないが、テスターをあててガリの感じを
見ると、最大電圧にするあたりの抵抗値には
接触不良が見られないので、これに交換した。



結果、MAXで16V近くまで上がるようになった
ではないか。
よしっしゃこれで行こう。

パネルの電圧調整ツマミはセンタークリック
付きなので、このクリック点を13.8Vに合わせ
て、可変範囲をチェック。



1V~16Vまでちゃんと可変できました。
電圧計もウチのデジタルテスターと比較する
と低い電圧で若干の差があるが、コンマ差程
度でセンター部分ではドンピシャなので良し
とした。

そして負荷試験を行うのに、55Wのヘッドラ
イト球を使った。



ところが、電球では突入電流が大きいのか、
オーバロードの保護回路が作動して、電圧が
落ちてしまう。

しょうがないので、HF機に繋いで、少しづつ
パワーを上げていき、保護回路の作動する電
流値を確認すると、定格の14Aで作動するこ
とが確認できた。
定格出力に全く余裕がない作り方だ。
12.5Aくらいで止めておくのが良いみたいだ。

電源を入れると少しではあるがトランスが唸
っているが、送信してもハム音はないので、
問題はないでしょう。

産業廃棄物をひとつ減らすことができた。





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