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クリスマスはあちこちに 愛の湖 湖上のスケートリンク





個人的に、ヨーロッパ一のクリスマス・マーケットはウィーンのだと思う。

先週はスペイン・マドリッドで「スペイン随一」というクリスマス・マーケットを見たが、ウィーンのものに比較すると?? という感想を持った。
マドリッドの復活祭のお祭りが非常に凝っていて華やかで印象深く、クリスマスのマーケットもノリノリで色鮮やかな雰囲気を期待していたのになあ。

何がいけないといって、そのひとつは、クリスマス・マーケットの屋台もグローバル化の波に巻き込まれ、どこに行っても同じような貧相な企画、同じようなものが販売されていることか。


ブルージュのクリスマス・マーケットも平凡化しているようだった。

この季節のマルクト広場の中心でおなじみだったスケートリンクは、今年は「愛の湖」の方に出ていると伝え聞いた。
ブラハリング(ブルージュ人)も正確なロケーションは知らないと言う。

しかも氷リンクではなく、樹脂製のリンクだと大人は憤慨している。そこで、好奇心と道連れで夕暮れ散歩がてら行ってみた。

温暖化の影響か、近年は氷のリンクがみるみる溶け出すという事故が相次ぎ、また、冷却装置の電気代も環境に優しくないのだろうか、なるほど樹脂製のリンクが愛の湖上に出ていた。

でも湖上のスケートリンク...ロマンティックだ。

ロケーションがとてもよい。
屋台のキッチュな色合いの間に、時代から取り残されたかのようになおざりに見えた惨めなリンクではなくなっていた。ひかえめな電飾が水面に反射して美しい。
昔、クリスマスのあれこれがすべて特別なもので構成されていて、プレゼントもご馳走も、すべて年数回だったころのもののようだ。

併設されたバアのストーヴの下でコーヒーを飲み、雰囲気だけは味わった。


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セゴビアの水道橋




マドリードから100キロ弱、高速電車でわずか30分のセゴビアに一泊。

もちろん古代ローマ時代の水道橋を見るためだ。


「セゴビア市内に屹立する壮大な警官の水道橋は。幾度も修理をくわえながら一九世紀まで使用されていたこともあり、とくに保存状態が良好なローマ時代の遺構である。丘の上にできた街への生活用水の供給用に、約十四キローメートル離れた川から街と同じ高さで水を運ぶために紀元前一世紀頃に造られた。現存部分は全長七二八メートルにして高低差はわずか数十センチメートル、橋脚の幅約二・四メートルに対して、高さは最後部で二八・五メートルにもなる。接着材となるセメントを使わず、二万個以上の巨大な花崗岩の切石を連続する半円アーチに積みあげる、ただそれだけで二千年以上も使用に耐えうる建造物を建てた古代ローマの建築技術が見て取れる。」(大高保二郎・久米順子『スペイン美術史入門 積層する人歴史の物語』より)

聞くところによると、現在でも一部使用されているとか。

強く、美しく、しかも実用的で、見飽きない。


セゴビアにはその他、ディズニーの白雪姫の城のモデルになったアルカサル(内部はムデハル様式。ウマイヤ朝に基礎が建てられた)や、聖ヨハネ騎士団の意味深な礼拝堂、最も新しいゴシック建築の聖堂(着工は16世紀)ユダヤ人居住地区など見どころが多い。
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etude pour pianola "madrid"

 




マドリッドはプラド美術館はもちろん、
ティッセン=ボネミッサ美術館
ソフィア王妃芸術センター
考古学博物館も...
何度訪れても楽しみは尽きない。

さっきまでは見ていなかったことに気がつき、
昨日までは知らなかったことを学ぶ楽しさよ。





が、あまりに天気が良く、建物の中で時間をすごすのが
もったいないと思うほどだった。


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