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セゴビアの水道橋




マドリードから100キロ弱、高速電車でわずか30分のセゴビアに一泊。

もちろん古代ローマ時代の水道橋を見るためだ。


「セゴビア市内に屹立する壮大な警官の水道橋は。幾度も修理をくわえながら一九世紀まで使用されていたこともあり、とくに保存状態が良好なローマ時代の遺構である。丘の上にできた街への生活用水の供給用に、約十四キローメートル離れた川から街と同じ高さで水を運ぶために紀元前一世紀頃に造られた。現存部分は全長七二八メートルにして高低差はわずか数十センチメートル、橋脚の幅約二・四メートルに対して、高さは最後部で二八・五メートルにもなる。接着材となるセメントを使わず、二万個以上の巨大な花崗岩の切石を連続する半円アーチに積みあげる、ただそれだけで二千年以上も使用に耐えうる建造物を建てた古代ローマの建築技術が見て取れる。」(大高保二郎・久米順子『スペイン美術史入門 積層する人歴史の物語』より)

聞くところによると、現在でも一部使用されているとか。

強く、美しく、しかも実用的で、見飽きない。


セゴビアにはその他、ディズニーの白雪姫の城のモデルになったアルカサル(内部はムデハル様式。ウマイヤ朝に基礎が建てられた)や、聖ヨハネ騎士団の意味深な礼拝堂、最も新しいゴシック建築の聖堂(着工は16世紀)ユダヤ人居住地区など見どころが多い。
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