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メッテルニヒのためのケーキでヴァレンタイン




土曜日はフライングでヴァレンタイン...

先月滞在したウィーンのホテル・ザッハーで、ザッハー・トルテのレシピをもらった(HPにも掲載があるようだ)ので、夫のために早めのヴァレンタイン用ケーキを作ってみた。

わたしが夫にヴァレンタインにとお願いしたのが「ウィーンの楽友協会でKissinのリサイタル」なので、こちらからも精一杯(笑)お返し、である。


レシピにはグラサージュ用チョコレートのテンパリングが指示されておらず、これ幸いと適当に。めんどうくさくないのがいい。
そういえばザッハー・トルテのチョコレートは比較的ざらっとしているな...あれがかえっていいのだ。
ジャムはもちろんウィーンで調達したアプリコットのジャムを使った。あるのとないのとでは仕上がりが全く違う。
なくてはならない生クリームは砂糖なし。




ザッハー・トルテはその名の通り、菓子職人ザッハー氏が、あのメッテルニヒの要望で考案したチョコレートケーキなのだそうである。
会議が踊っていたから(ウィーン会議の後に考案されたらしいが)、すてきなデザートは政治的に重要だったろう...

のち、ザッハー経営難に陥ったりしてライバルのデメルに門外不出のレシピを渡したり、訴えたり訴えられたり、曰く付きのケーキだ。


これからまたウィーンへ行くので(新型コロナ関係の検査などが英国・オーストリア間では撤廃されたので楽になった)当日は本家本元のを食べるぞ。


ウィーン、どれだけ好きなの? と思われましたか...好きだ。でもほとんどリサイタルが目当てだ。5月、6月はZimerman とSokolovのリサイタルを見るためにアムステルダムに行く予定。

アムステルダムにはどんなケーキがあるかな。
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