秋雨の一日

　日中雨が強くなり、夕方上がる。堀の水増える。
　しっとりした空気の中、キンモクセイの香りが満ちている。
　
　我家のキンモクセイも、今満開。
　
　午後、先日米寿祝いをやった“九に一つあん”から電話あり。
　小生に頼みたいことがあるという。
　彼は県内では名のある陶芸家。工房を訪ねることにする。
　
　工房は里山の中腹。一度行ったことがある女房に案内してもらう。
　小雨降る狭く急な山道を上り工房に到着。
　彼は、作業場で待っていた。

　頼みは二つ返事で承諾し、後は母家で歓談。
　その中で、巨人軍のアンフェアなチーム編成は許せないなどと一致。アンチ巨人で盛り上がった。
　雨は上がり、すっかり夕方になっていた。

　前の工房から移転して２０年になるのだそうだ。
　木立に囲まれた落ち着いた工房だった。