MASTER PIECE

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ビルマの竪琴

2015年01月27日 23時46分09秒 | 書籍



静かなる反戦小説・・・。

作品名は知っていても中々読む機会が無い名作のひとつを一気に読んだ。

ビルマでの戦線で捕虜になった日本軍兵士の話ですが、残酷な描写もほとんど無い。
「戦争って悲惨だねぇ~、残酷だねぇ~だから平和が大切だよ!!」っていう強烈な反戦メッセージも感じません。

作者が訴えたかったのはもっと別なメッセージだと思う。
日本人の美徳、良心、絆やアイデンティティーなど、
大東亜戦争の敗戦後、失われつつある日本人の価値観や宗教観がテーマだと思う。

戦争自体が強烈な体験には違いありません・・・・。
いつ自分が死ぬかもしれない極限状態、親しかった仲間が次の日には亡き人となる・・・。

うん、私は水島上等兵の行動も宗教的気持ちの変化もよく理解できる。
自分が死ぬことに対しての恐怖心よりも、死ななかった事に対する後悔が大きいって言うのが凄く日本人らしい・・・。

久々に泣ける作品でした・・・って言うかまだこんな純粋な日本人を題材とした小説に感情移入出来たって事が
私としてはなんとなく嬉しい気持ちです。(笑)
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旅のラゴス

2015年01月16日 15時35分18秒 | 書籍



筒井康隆と言えばスラップスティックのブラックジョーク的な作品が多いイメージですが
まぁ~この作品は至極まともなのである意味異色作。。。

異色作であることを考えても凄く面白い作品でした。
うーん、なんだろうか、いい作品を読み終えた後の充実感や余韻が深いです・・・。

テーマは旅と哲学と歴史と純愛とSF。
このSFっていうところが筒井康隆の本領発揮なのかな。

旅をするラゴスの目的は?って考えた時にやっぱり愛した女性に逢いたいんですねぇ~。

旅行記や紀行文などのノンフィクションは大好きなのですが
フィクションでここまで面白いってのはあまり読んだことが無い。

「旅に出たい。。。」そう思える作品でした。
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月はどっちに出ている

2015年01月12日 21時16分48秒 | 映画



東京旅行で購入したDVDですね。
今回DVDで再見したのですが、まぁ~いい作品でした。

在日コリアンとタクシー会社と多国籍恋愛事情って・・・うん、ビデオで観た時よりも新鮮で面白いです。

梁石日の原作「タクシー狂操曲」も読んだけど、原作と映画ではまったくの別物。。。
監督が崔洋一なのでもっと在日っていうアイデンティティを前面に押し出した内容になったのでしょう。
結果、素晴らしいテーマと内容を持った作品だと思います。

主人公の忠男とコニーの恋愛事情が中心になっていますが、重くなく軽くも無く、いい距離感で描いてあります(笑)
主人公は在日というアイデンティティについては悩むことも無く大きな問題とは考えてないので
この作品のテーマ自体には重い感じはありません・・・あくまでもタクシー業界の悲喜こもごもなエピソードですね。

最後に優歌団の「Woo Child」がいい感じに作品のエンディングを締めていて泣けてくる感じも大好きです。
「人生にはいろいろあるんだけどこれからも生きていくんだよねぇ~」って印象です(笑)

間違いなく日本映画のマスターピースな作品だと思います。
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東京奇譚集

2015年01月11日 17時59分57秒 | 書籍



東京旅行中に読みました。

読んだ感想ですが、村上流の完成された文体と春樹イズムの洗練されたストーリーがびっくりするほどに面白い!!!
いままで色々な短編集を読みましたが、現時点ではこの短編集がベストです。
過去に読んだ短編集では印象深い作品とそうでもない作品があったのですが
この作品集は全編を貫くミステリーというか不思議な話が凄く印象的でどれも余韻が深く残る・・・

【偶然の旅人】

どこかであった出来事がどこかでリンクして共時性という意味を持つ・・・
偶然とはなんとドラマチックなんだろうと思える作品でした。

【ハナレイ・ベイ】

息子の不幸な事故死でハワイのハナレイ湾を毎年訪れる女性の思い出と不思議な出会い。
村上春樹って正直、なんでこんな展開を考えるのだろう・・・って思う。
ちょっと不思議で悲しい気持ちになる作品でした。

【どこであれそれが見つかりそうな場所で】

作品集のなかでも極めてミステリーな作品。
ストーリーの世界にどっぷりとはまってしまいました・・・(笑)
春樹の小説が持つ魅力に浸れる作品ですね、でもよくこんな発想が出来るのがミステリーです。

【日々移動する肝臓のかたちをした石】

これは主人公が出会った女性がミステリーですね。
しかし面白いです!!!実際にこういう女性に逢ってみたいです。

【品川猿】

最後の作品はちょっと強引な展開ですが、流石です!!!物語に引き込まれたまま最後まで持っていく展開が見事。
ちょっと阿部公房を意識した作品なのかな?
たしかに名前が思い出せない世界ってどういう感じになるのだろうか・・・


全体的に凄く読みやすくて作品一つ一つの完成度が高いですね。
いままで以上にこの作品で村上春樹ファンになれたようです。
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東京一人旅 2015 (5) その他の写真

2015年01月11日 01時02分26秒 | その他

  

    


作者不明 「聖ミカエルと龍」

  
昔に飼っていた猫に似ていたので近寄って写真撮った。
全然逃げないので人慣れしている飼い猫?だろう。


たまにはファーストフードも食べたいです(笑)


旅の終わりは羽田空港。。。。
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